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2013年03月26日

はくぶつかん こどもまつり

3月23日、24日、自然史博物館にて「はくぶつかん こどもまつり」が開催されました。
このお祭りではいつもワークショップなどのお手伝いをしてくれるボランティアの方が、自分たちでワークショップを企画から実施まですべて行います。
当日は、3つのブースでクイズや工作などをして、参加者に楽しんでもらいました。



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各ブースの受付では可愛い帽子をかぶった学芸員がお出迎え。


一つ目ののブースは「おいしいごはんくらべっこ」。
大昔の人が何を食べていたかを考えます。


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今みんなが食べているものは昔もあったのかな??


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展示室で昔の人が食べていたものを見てみよう。
ドングリ? ナマズ? ウサギ? 


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昔の人が食べていたものが買える「スーパーおおむかし」で、自分たちが食べたいものを選びます。
ちなみにみんなが選んだ人気の食材ベスト3は、1位からクジラ、ウサギ、タイ。
ワースト3は、最下位からイチイガシ、トチ、クヌギ。


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美味しそうなご飯が完成しました。いただきます。


次は「おおさかの化石やで!」のブース。
ここでは大阪で発見された化石クイズにチャレンジします。


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化石がたくさんある第2展示室の中でクイズを解きます。


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えっゾウも大阪から出てきたの?!


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ヒントを出してくれるおねえさんがいろいろ教えてくれます。
化石ハカセになれそう。


最後は「ひらひら おしゃれな チョウのもよう」
チョウの模様に注目して、不思議なチョウの世界を教えてもらいます。


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いろいろなチョウの模様があるでしょ。


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自分でもチョウの模様を考えてみよう。外側と内側で全然模様が違うチョウもいるよ。


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みんなが作ったチョウ。
4月まで博物館の第3展示室で飾っています。


約200人もの方に参加していただき、にぎやかな2日間となりました。


現在、博物館では「子どもワークショップ・サポートスタッフ」を募集しています。
ご興味のある方はコチラ

2013年03月16日

テーマ別自然観察会「大阪層群の地層と化石」

3月10日にきしわだ自然資料館と共催で、行いました。
この日は47名ものたくさんの方の参加がありました。
お昼過ぎに寒冷前線が通過するとの天気予報でしたが、午後は室内で化石のクリーニングと観察の予定だったので、実行することにしました。


大阪層群は、300万〜30万年前の地層です。
まず、和泉山地は中生代白亜紀の和泉層群、和泉山脈より手前側にある神於山は花崗岩類、その麓に広がるなだらかな丘陵地が大阪層群でできていることを説明しました。


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その後しばらく歩いて、160万年前の福田火山灰層を観察しました。


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福田火山灰層は今の北アルプスにあった、今は姿の残っていない火山の巨大噴火でできた火山灰層です。
空から降ってきた火山灰がたまった後、火砕流台地がくずれて洪水を起こしたものが、大阪にまで流れてきました。


さらにしばらく歩いた所で、およそ270万年前の大阪層群の観察をしました。
砂・泥・小石からできている様子、ラミナなどを観察しました。


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きしわだ自然資料館のアドバイザーの先生が説明をしてくれました。
ゾウの足跡化石の可能性のある地層の変形構造も観察できました。
貝・骨・植物などの生き物の体の一部だけではなく、足跡や巣穴の跡も化石です。


その後お昼過ぎまで、化石採集を行いました。
化石を多く含む地層を固まりで取ってきて、それを細かく割りながら、植物化石を探しました。


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学芸員さんの説明を聞いているところ。


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地層のかたまりを割って、化石をさがしています。


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雨が降りだす直前まで、皆さん大変熱心に採集をしていました。


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雨が降り出した頃に室内に移動し、お弁当を食べた後、化石のクリーニングを行いました。
メタセコイアの球果、イヌカラマツの短枝や球果の鱗片、イヌマンサクの実、ナツツバキの実、エゴノキの実などが見つかりました。
270万年間の地層の重みでつぶれてしまっているものが多かったのですが、どこを見たら種類がわかるのか、想像力を駆使しながら説明を聞き、顕微鏡で観察しました。
また、観察しやすいように洗い出した福田火山灰の粒を、顕微鏡で観察しました。


参加した皆さんは、見つけた化石をアルコールの瓶にいれたり、乾燥してばらばらにならないように接着剤で補強して、お土産にしました。



自然史博物館やきしわだ自然資料館には大阪層群の化石がたくさん展示してあります。
ぜひ一度ご来館ください。

きしわだ自然資料館についてはコチラ