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2017年02月02日

自然史オープンセミナー「菌類講座2017 ナショナルとローカル:菌類ハーバリウム体系の理想を考え、現状を語る」

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1月21日(土)に、自然史オープンセミナー「菌類額講座2017」を開催しました。
参加者は高校生からシニアまで約60名。


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細矢さんからは国立科学博物館の菌類標本庫のこれまでのあゆみと、蓄積・整理や活用のための工夫と困難を話していただきました。


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佐久間からは大阪を中心に地方博物館の菌類標本のコレクションの成り立ち、コレクション形成でのアマチュア研究者の重要性、その上で教育とコレクション形成が一体となった地方博物館と、国立を含む全体の自然史資料の連携が重要という話をしました。


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全体の討議も、少人数でやっている変形菌や藻類のコレクションのネットワークの参考事例や、地方のキノコ会の中には世代交代に苦労しているところもあるなど、各地の実情やいかに間口を広げ、敷居を下げて多くの人の参加を促すか、その上で同時に研究資料活用を勧めていくかなど、様々な役割を博物館に期待している声も多く聞かれました。

2016年07月10日

ジオラボ(7月)「海の砂を見てみよう」

 夏休みも迫ってきた7月9日、地学の色々を室内で学ぶジオラボで「海の砂を見てみよう」が行われました。海水浴などで行く海の砂をじっくり眺めてみようという企画です。よく観察してみると「砂」と一言でいってもいろいろな中身からできていることが分かります。


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 最初に、中条学芸員から砂とはどのようなものなのか説明を受けた後、各テーブルに配られた砂がどこの産地のものかを当てるクイズ形式で行事は進められました。


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今回は特に「島の砂」をテーマに、北は新潟県佐渡島から南は沖縄県八重山諸島の砂まで全6種類の砂が用意されました。真っ白の砂から真っ黒の砂まで様々な色をしています。みんな当てることができるかな。

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 色の違いや粒の大きさだけでなく、触ってみた感触や用意された磁石でひっつくかどうか、ルーペを通してみた粒の形で種類の違いなどを見分け、どこの産地のものか当てていきます。ノーヒントでは難しすぎるので、途中で中条学芸員からヒントも出されましたが、それでも難しい!

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 最後に解答が発表されました。全体の3割くらいの人が全問正解でした!

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 全体の説明が終わった後に、顕微鏡でさらに拡大してみると、とてもきれいな砂粒の世界を見ることができました。

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 夏に海水浴などに行ったときに、足下の砂をじっくり見てみると、違った世界が開けてくるかもしれませんよ。

2016年02月21日

室内実習「解剖で学ぶイカの体のつくり」

2月7日(日)に室内実習「解剖で学ぶイカの体のつくり」を実施しました。

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まず、イカ(頭足類)がなぜ貝の仲間なのかの講義をします。


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講義の後は実際に解剖をします。
前で実演を見てもらった後、各自で解剖をします。
スルメイカをすべて解剖するのに、全体で20以上のステップがあります。
3~4ステップをまとめて実演して各自解剖、という流れの繰り返しです。


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イカスミ(墨汁)で字を書いてみました。


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鰓と3つの心臓もうまく取り出せました。


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何を食べているのかな?胃の内容物も顕微鏡で観察します。


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眼球を摘出した後、頭部から平衡石を取り出せば解剖は終了です。
この日は全員が平衡石を持ち帰ることができました。


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最後に、循環系に着色する演示を見てもらって実習を終えました。
参加された皆さん、どうもお疲れさまでした。
来年度も2月に行う予定ですので、関心のある方はぜひご参加ください。

2015年09月02日

標本作りまつり

7月20日に特別行事「標本作りまつり」を開催しました。いろんな分野の標本づくりを体験したり、見学したりできる行事です。標本は様々な研究や博物館活動の基礎になる大切なものです。少しでも多くの人が標本をつくって、自然史の情報を残せるようになって欲しいと考えて、行事を企画しました。


実際に標本を作ってみたのは、貝と植物です。


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貝の標本は、鍋で煮て肉抜きをして作ります。ただ引っ張るだけではきれいに抜けません。いろいろコツがあります。


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植物の標本は実際に野外で採集するところからやりました。適当に葉っぱを2-3枚採ればいいわけではなく、採り方にもいろいろお作法があります。


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採集した植物は新聞紙で挟んで乾燥させます。実習では標本のラベルもつくりました。


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ミュージアムサービスセンターでは、鳥・たまご・化石・昆虫の標本づくりを実演しました。たくさんの方が見学に参加し、質問も活発に行われていました。


標本は自分でつくってみるといろんなことがわかって楽しいです。今回の行事で学んだことを元に、標本作りを実践していただければと思います。

2015年07月09日

ジオラボ(6月)「いろいろな火山灰を見比べる」

 6月のジオラボは「いろいろな火山灰を見比べる」でした。
 去年の友の会合宿「蒜山・大山」で採集した、「キナコ」というニックネームの火山灰と「弥山軽石」の2種類を、じっくり見比べました。


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去年の友の会合宿「蒜山・大山」で火山灰を採集した崖の様子(土地の管理者に許可を頂いて採集しました)。


 最初に、「弥山軽石層」が観察できる崖の写真を2つ見比べて、大山に近くなると「弥山軽石層」が厚くなる傾向があることや、軽石の粒が大きくなる傾向があることを確かめました。「弥山軽石層」は、大山の噴火でできたということが分かりました。
 次に、「弥山軽石」と「キナコ」を肉眼で観察しました。「弥山軽石」にはいろいろな大きさや色の粒が集まっていることが分かるのに対し、「キナコ」はそのニックネームのとおり、粒が細かくてそろっていて、「本当にきなこみたいに見える」という意見も出ました。
 そして、参加したみなさんで協力して「弥山軽石」と「キナコ」を洗って乾かし、顕微鏡で観察をしました。


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火山灰を洗っているところ。


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火山灰を顕微鏡で観察しているところ。


 「弥山軽石」を洗ったものには火山岩の破片やいろいろな鉱物の結晶が含まれているのに対し、「キナコ」の粒の大部分が火山ガラスの粒であることが分かりました。


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弥山軽石の実体顕微鏡写真。いろいろな種類の鉱物が見える。


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蒜山で採集された姶良丹沢火山灰層の実体顕微鏡写真。蒜山周辺では「キナコ」というニックネームで呼ばれていた。写っている粒はいろいろな形をしているが、全て火山ガラス。


 大山周辺で「キナコ」と呼ばれていた火山灰層の正体は、実は鹿児島湾にある「姶良(あいら)カルデラ」で約2万9000年前に起きた巨大火砕流を流した噴火でとばされた「姶良丹沢火山灰層」(※)でした。巨大火砕流の噴火でできたシラス台地の崖の写真も紹介しました。姶良丹沢火山灰層はほぼ日本全国に分布しています。大山周辺だけでなく大阪でも見つかるし、厚さ2mmと非常に薄いけれども青森でも見つかっていることを、地層が見える崖の写真や標本の写真を見て確かめました。
 今回は、火山の近くで見つかる火山灰と、火山から遥か遠くで見つかる火山灰を見比べました。最近、あちこちで火山の噴火が起きていますが、火山灰が日本列島を覆うような、想像を超えた巨大な噴火が起きることもある、ということを知って、参加者のみなさんは驚いていたようでした。

※ 姶良カルデラの噴火でできた火山灰が、遠い場所では丹沢にあることが最初に分かったので、このように呼ばれます。

2015年05月25日

野外・室内実習「植物の標本づくり」

 5月17日(日)に植物の標本づくりの行事を開催しました。普段の観察会では、なかなか標本をつくることはありませんが、博物館の活動にとってやはり標本は大切なものです。少しでも多くの人が標本をつくって、自然史の情報を残せるようになって欲しいと考えて、行事を企画しました。

 参加者は全部で13名、植物の採集から標本の作り方まで、一日かけて一通り勉強しました。

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まず、はじめに実習室でそもそも標本とは何か?について簡単なガイダンス。


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いざ、長居植物園へ!午前中は植物採集の実習です。自分が気になった植物を採集します。採集のときにはいろんな注意点があります。(注:長居植物園では植物の採集は禁止されています。今回は実習のために特別に許可を得て実施しています)


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草本を採集するときは丁寧に根っこから採らないといけません。


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博物館のビオトープのため池で水辺の植物の採集方法を勉強。採集に夢中になって、池に落ちないことが一番の注意点です。


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水辺の植物を採集中。


午後からは標本づくりの実習。植物の標本は、さく葉標本もしくは押し葉標本と呼ばれ、新聞に挟んで、おもしをかけて作ります。大きな押し花みたいな感じです。


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まずは学芸員の長谷川さんが実演。簡単そうに見えますが、きれいな枝の曲げ方などいろいろ奥が深いのです。


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午前中に自分で採った植物を標本にしていきます。


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できた標本はコンクリートブロックでおもしをかけておきます。


このあとは、図鑑の使い方や植物の同定(生きものの名前を決めること)の仕方を勉強したり、標本を台紙に貼る実習をしたりしました。


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自分でつくった標本は、持って帰ってもらいました。この後は、毎日、新聞を交換して、植物を乾かさないといけません。家に帰ってからも標本づくりは続きます。


 博物館ではほかの生きものの標本づくり実習や自分の標本の名前が合っているかどうか、専門家に見てもらえる「「標本の名前を調べよう」」という行事もあります。標本づくりに興味のある人のご参加、お待ちしております!

2015年05月12日

地質の日協賛事業・第32回地球科学講演会「阪神淡路大震災以降の近畿の活断層研究」

 5月10日(日)に地質の日協賛事業・第32回地球科学講演会「阪神淡路大震災以降の近畿の活断層研究」を開催しました。表題にあるように、阪神淡路大震災から20年という節目ということで、活断層研究の第一人者である京都大学名誉教授の岡田篤正氏を迎え、近畿周辺の活断層について、何がどれだけわかっているのか、そして私たちはどのように地震と向き合えばいいのかを語っていただきました。150人を超える参加者が、2時間もの講演に熱心に聞き入っていました。
 講演では、活断層とはどのようなものか、またどのように調査をするのかを、数多くの変位地形やトレンチの写真を用いて説明してくださいました。そして、琵琶湖西岸断層帯、中央構造線、有馬—高槻断層帯、上町断層帯など、近畿周辺の活断層について活断層の活動履歴や活動間隔が示され長期評価の精度が向上してきたことなど説明されました。その一方で、上町断層帯などでは、新しい時代の地層が厚く覆っていることに加え、都市部に走る活断層のため調査が難しく、まだ十分なデータが得られていないことなども説明されました。そして今後、その3次元的な広がりや地下深部の構造など、解明しなければならない事象が数多くあることも示されました。


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2015年02月05日

ジオラボ(1月)「防災地図を作ってみよう」

1995年に発生した「阪神・淡路大震災」から20年の月日が経ちました。その後も日本列島は、地震や津による大きな被害を受けています。

洪水や津波、地震の揺れや土砂崩れなどの危険地域や避難経路・避難所を示した地図を、防災地図やハザードマップと呼びます。防災地図は国や各自治体から出されていますが、地形図を読み取ることで、大まかにそれらの災害の及ぶ範囲を知ることができます。

今回は国土地理院発行の1万分の1の地形図を使って平野の標高を調べ、浸水被害の想定地図を作ってみました。



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まずは、学芸員から防災地図とその作り方の説明。



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補助スタッフに教わりながらの作業。
小学生もよく理解できたようです。



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作業に夢中の参加者。
土地の高さで色分けするから、ぬりえみたいでちょっと楽しいかも。



自分で防災地図をつくることで、防災意識も高まりますね。もしものときの被害を最小限に抑えることに役立つはずです。


今後のイベント情報はこちら
ぜひ、ご参加ください。

2014年11月28日

大阪自然史フェスティバル2014

11月15日(土)・16日(日)に大阪市立自然史博物館において「大阪自然史フェスティバル2014」が開催されました。「大阪自然史フェスティバル」とは、自然関連のサークル、地域の自然保護団体等が一堂に会して出展する文化祭です。
関連する博物館や企業も参加し、活動紹介やワークショップ等を通じて、市民のみなさんに大阪の自然の現状や自然に関わる楽しさを知っていただく為に、博物館と認定特定非営利活動法人大阪自然史センターの共催で開催するイベントです。
2日間を通じて23,000人以上の方が訪れ、過去最高の盛大なものになりました。
来年度以降も、同じく関西文化の日などにあわせて同趣旨のフェスティバルの開催を計画しています。
今年参加し損ねた!、という方は次の機会にはぜひご参加ください。


【B会場:本館入口前ポーチ】

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どの出展ブースに立ち寄ろうかな、目移りしてしまいます。
頭の上も注目! ナガスケとマッコ(クジラの全身骨格標本)がいますよ。


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野鳥図鑑で有名なイラストレーター谷口高司さんのブース。


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谷口高司さんの「たまご式鳥絵塾(鳥の絵の描き方講習会)」も開催されました。


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世界の双眼鏡・望遠鏡もお目見え。
こんなにいろんなレンズを覗く機会なんてめったにないですよ。


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自然史博物館友の会のブースでは、缶バッジ作りに挑戦!



【C会場:博物館本館1階】

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昆虫や植物の標本などを楽しく工夫して展示。ゲームも楽しめましたよ。


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鳥の羽根? なにか作るの?



【A会場:ネイチャーホール】

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ネイチャーホールにもたくさんのブースが出展されました。


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顕微鏡で砂を観察。
肉眼では見えない世界って、すごくおもしろい!



講演会や観察会もありました。

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「叶内拓哉 超望遠鏡撮影体験」


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「はじめての鳥みたい(隊)」日本野鳥の会 大阪支部 観察会


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「植物園の小さな秋を見つけよう」大阪市立自然史博物館友の会 観察会


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「そっくりさん!むしいりこはく」認定NPO法人大阪自然史センター こどもワークショップ


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長居植物園は、植物の苗やくだものを販売。
大きなひょうたんが目を引いてました。


2日間、お天気にも恵まれ、ほんとによかったです。
たくさんのご来場ありがとうございました。


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フェスティバルは既に終了していますが、しばらくは大阪自然史フェスティバルサイトで詳しい内容をご覧になれます。

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ぜひ、ご参加ください。

2014年11月16日

ジオラボ「珪藻の化石をみてみよう」

 2014年10月18日のジオラボは、「珪藻の化石をみてみよう」でした。
この夏の友の会合宿で見学させていただいた、岡山県真庭市蒜山の珪藻土採掘現場で採集した珪藻土から、珪藻化石を取り出して作ったプレパラートを観察しました。
 最初に、珪藻は珪素の殻を持つ単細胞の藻類だという説明を聞きました。そして、50万年前の湖の地層にたまった珪藻土から取り出した珪藻化石だという説明も、聞きました。

その後、顕微鏡で珪藻化石をじっくり観察しました。

 
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 観察できた珪藻化石は、大きくて丸い種類のものと、小さくて丸い種類のものの2種類が大部分でした。
珪藻化石の表面には、細かい穴がたくさん開いて、模様ができていて、とてもきれいでした。

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ぜひ、ご参加ください。

2014年07月26日

特別行事「標本作りまつり」7月21日(月・祝)

 夏休みに入ったばかりの祝日である7月21日に、「標本作りまつり」を行いました。
夏休みの自由研究には、野外での生き物採集と標本作りがおすすめです。昆虫、植物、動物(貝と鳥の羽)の標本の作り方を、体験しながら学ぶことができる行事にしました。

 ところが、事前申し込みの必要ない行事としたために、予想を遙かに上回る300名ものみなさんにご参加いただきました。そのため希望の標本作りに参加出来なかった、部屋が混み合って説明が聞こえなかったなど、不自由な思いをされた参加者のみなさんも多かった事と思います。この場をお借りして、お詫び申し上げます。来年度はもっと落ち着いて標本作りのできる行事にしたいと考えております。


参加者のみなさんには、3種類の標本作りを体験していただきました。

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昆虫の標本作り

昆虫の標本作りは、羽を広げたり、脚を伸ばしたりと、針の先を使った細かい作業が多かったです。しかし、本格的な昆虫標本の作り方を体験することができました。

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植物の標本作り(博物館の裏庭で植物採集)

植物の標本は、いわゆる「押し葉」ですが、博物館の裏庭で植物を採集するところから始め、乾燥のさせ方やラベルの書き方まで、体験しました。

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貝の標本づくり

夏休みには海辺に出掛けて貝殻を拾うことがありますが、表面が削れてしまっていることが多いです。本格的な貝の標本は、生きている貝を使ってつくります。ラベルをつけて、チャック付きの袋で保存します。このほか、鳥の羽の標本の作り方も、体験しました。

そのほか、植物化石のクリーニングの仕方、キノコの標本の作り方、鳥の剥製の作り方、岩石の割り方などの実演を見て、説明を聞くこともできました。

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植物化石のクリーニング実演




「標本作りまつり」で体験したことを活かして、ぜひ、夏休みには生き物の採集と標本作りに挑戦してください。そして、標本が出来たら図鑑で調べてみてください。8月24日の「標本の名前を調べよう&達人による標本トーク」に持ってきて、標本作りの達人と、名前調べがあっているか、確かめてみましょう。


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ぜひ、ご参加ください。

2014年07月13日

ジオラボ「海の砂を見てみよう」7月12日

梅雨明けも間近な7月12日、博物館でジオラボ「海の砂を見てみよう」を開催しました。
夏休みには遊びに行くことが多い海の砂をじっくり観察してみようという行事です。

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日本中から集められた砂が、各机に5種類ずつ配られました。
その砂がどこの海の砂かを当てようというクイズ形式で進んでいきます。

まずは肉眼で、そしてルーペでじっくり観察。
同じように見える砂でも違って見えてくるかな。
ヒントを手がかりにどこの砂か探っていきます。

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5問全問正解の方は全体の2割くらいでした。
難問の多い中、全問正解の人がこれだけいるとは!
みなさんの観察眼に驚きでした。

最後は顕微鏡で観察しました。
肉眼やルーペで見るより、大きく美しい砂つぶを見ることができました。

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ぱっと見たら同じように見える砂つぶも、じっくり見れば場所によって様々な砂つぶ。
夏に海に泳ぎに行った時にも、泳ぐだけじゃなくてぜひ砂つぶも見てください。


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2014年06月03日

特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス〜知られざる大陸ララミディアでの攻防〜」



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特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス 〜知られざる大陸ララミディアでの攻防〜」を開催しました。
平成26年3月21日〜5月25日の61日間で110,461人と、11万人を越える多くの来場者で賑わい、趣向を凝らした展示はたいへん好評でした。

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ララミディア大陸には、様々なトリケラトプスの仲間がいました。
まるで、領地をもった戦国時代の武将のようでした。

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トリケラトプスは植物食恐竜です。被子植物が大発展した白亜紀の終わりに、トリケラトプスの仲間は大繁栄しました。
白亜紀の終わりには様々な被子植物がありました。

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トリケラトプス展の後半4月26日~5月25日には、特別展「恐竜戦国時代の『エサ』?! —化石と長居植物園で知る植物の進化—恐竜が食べたかもしれない植物に触ってみよう!」も開催しました。
恐竜が見ていたかもしれない触れる植物の化石が大人気でした。




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ぜひ、ご参加ください。

2014年03月07日

室内実習「魚のからだ」

2月23日に 室内実習「魚のからだ」 を行いました。

大阪湾の代表的な魚であるスズキを材料にして、魚のからだのつくりを調べたり骨格標本を作り、魚についての理解を深めました。

午前中、材料(図1:参加者の古谷亜矢子さん撮影)を眼の前にして、資料(図2)を用い魚体についての一般的な解説や分類の話をした後、内臓の解剖を行いました。


図1
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図2
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昨年はスズキに加えてマダイとゴマサバを使って、形態の比較を行ったところたいへん好評でした。今年も予定していましたが、天候不順で材料を入手できず比較はできませんでした。

午後は、頭部の骨格の観察を行いました。頭を湯通しの感覚でお湯に漬け、皮や肉を取り除きながら少しずつ骨をはがしていきました。魚は膜のような骨が多いので、見分けがつきにくく、みなさん悪戦苦闘されていました。それでも、作業の終わりころには眼の周りの骨、口の天井を作る骨、顎の骨、顎を支える骨、鰓ぶた・・・というようにいくつかのパーツに分けていただくことができ、頭の骨のつくりについて理解して(?)いただきました。


今後のイベント情報はこちら
ぜひ、ご参加ください。

2014年01月31日

ビオトープの日(1月)

1月の「ビオトープの日」は18日(土)に行いました。今月はビオトープのため池のプランクトン観察です。ちいさな池ですが、ここでも様々なプランクトンの観察ができます。

まず、プランクトンネットを使い、バケツですくった池の水を濾してプランクトンを集めます。プランクトンネットの原理自体は単純なので、簡易式であればストッキングなどを使って自分で作ることもできます。今回は市販されているプランクトンネットと、ストッキングと標本ビンで自作したネットを使って採集しました。

その後、実習室に移動してプランクトンを観察します。池のプランクトンはミジンコのように肉眼でなんとか見えるものもありますが、多くは顕微鏡を使わないと見えない大きさです。まず、濾し取られたプランクトンの入った水を1滴とり、スライドガラスの上に垂らし、その上に薄いカバーガラスをかけます。これをプレパラートといいます。その後、プレパラートを顕微鏡に載せて観察します。少し難しい作業でしたが、小学生のお友達でも慣れればできるようになりました。

今回観察できたのはクロステリウム(ミカヅキモ)、オカメミジンコ、鞭毛虫、繊毛虫などでした。昨年1月にも同じ観察をしましたが、その時に比べると少し種類は少なかったようです。継続して観察すれば、年ごとの違いや種数変化の傾向が見えてくるかもしれません。


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今後のイベントはこちらをご覧ください。

2014年01月06日

ジオラボ(12月)「恐竜の年齢を調べよう」

化石の骨を切断し、内部の構造を調べてみるといろいろなことがわかります。例えば、恐竜の骨の内部組織には木の年輪のような構造が見られ、この年輪構造を調べることで年齢推定が可能です。今回は参加者のみなさんが実際に恐竜の骨の内部を観察し、恐竜の年齢を調べてみました。


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恐竜の骨の切片を観察する参加者


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翼竜の骨の実物標本を手にとって、骨の内部構造を観察する参加者


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化石のレプリカ作りの意義や手順を参加者に説明するボランティアスタッフ


顕微鏡を初めて使ったり、化石の内部構造を初めて見た参加者が多く、「非常に新鮮でよかった、また来たい」とたいへん好評でした。

今後のイベントはこちらをご覧ください。

2013年06月06日

自然史オープンセミナー・シンポジウム「ゴケグモ類の現状と問題」

5月のオープンセミナーは18日(土)午後にシンポジウム形式で「ゴケグモ類の現状と問題」と題して盛大に開催されました。
日本列島におけるセアカゴケグモなどのゴケグモ類の分布や毒性などの現状を総括して、問題点を洗い出し、今後の対策に生かす方法を皆で考えようという企画です。


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講演する西川会長。
トップバッターは、開会挨拶を兼ねて、当館友の会会長の西川喜朗先生が、「ゴケグモ類とはどのようなクモか」について講演されました。その後、合計8名の講演が行われ、閉会時間ぎりぎりまで熱心な討論が続きました。


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講演を聴く参加者の様子。
参加者は91名で、沖縄県、福岡県などの遠方から参加された方もおられました。自治体関係者、現役の医師もかなりいて、熱心に講演を聴き、質問されていました。西日本におけるセアカゴケグモの分布拡大と咬症の深刻さがわかりました。


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講堂内の受付の様子。
受付は共催団体の関西クモ研究会と友の会の関係者が行い、参加者の中には小さなお子さんをつれた親子もおられました。講演が始まる時間には、講堂内に受付を移動して、講演を聴けるようにしました。


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会場の左前面に貼ったポスター

2013年05月15日

地球科学講演会「大阪平野の地盤環境と地盤災害」

5月12日(日)午後、「地球科学講演会」が行われました。
5月10日が「地質の日」であるということで、例年、その前後の土日に、日本全
国で地質学に関わる講演会や、野外観察会、ハイキングなどが行われます。地球
科学講演会も、「地質の日」協賛行事として、この時期に開催しています。


今回は、「大阪平野の地盤環境と地盤災害」というタイトルで、一般財団法人地
域地盤環境研究所の北田奈緒子さんにお話ししていただきました。

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四方を山地に囲まれた、大阪平野と大阪湾を合わせた地域には、主に淀川水系・
大和川水系から運び込まれた礫や砂、粘土がたまっています。厚いところでは
3000mにも及びます。これらは、ごく新しい時代にたまった、固まって岩石に
なっていない、礫・砂・粘土からできている地層です。これらの地層の上のほう
には、海成粘土層が十数層たまっています。氷期・間氷期を何度も繰り返す気候
変動が激しい時代になり、温暖な氷期になると海水準が高くなって奥まで海が入
り込み、氷期になると海水準が低くなって海が退くということを繰り返したため
です。温暖期に入り込んだ海でたまった粘土が、海成粘土層です。

おびただしい数のボーリングデータを用いて描かれた、たくさんの地質断面図や
地層の分布図を見ながら、大阪平野の地下の地層の分布の様子やその特徴につい
て、解説していただきました。上町断層による地層の変形の様子や、大昔の淀川
によって、古い地層が削られている様子がわかるというお話が、大変興味深かっ
たです。

また、大阪平野と大阪湾を合わせた部分を地層がたまっている洗面器に、新しい
時代にたまった柔らかい地層をプリンにたとえて、南海トラフで地震が起きた場
合に起きる大阪での地震の揺れの特徴を、わかりやすくお話しいただきました。
大阪平野の地層のでき方や特徴を知ってからこのお話を聞いたので、大変理解し
やすかったのではないかと思います。


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参加者は135名でした。みなさん大変熱心に講演を聞いておられました。


2013年04月30日

音楽と自然のひろば 2013・春

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4月14日(日)、大阪市立自然史博物館のポーチが音楽団の演奏とたくさんの笑顔で埋まりました。
大阪市音楽団による春のコンサート
「音楽と自然のひろば 2013・春」が開催されました。
定番のラデツキー行進曲からAKBメドレーまでたっぷり2時間全11曲を熱演いただきました。
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盛んな拍手と春の日差し、手拍子に包まれて熱のこもった演奏をいただきました。

また、当日は博物館スタッフによる紙芝居「ナガスケ」も休憩時間を利用して上演されました。
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音楽と自然のコラボレーションに浸っていただくひとときになったかと思います。ぜひ、またこの演奏会をできるよう、検討してみたいと思います。

大阪市音楽団
http://www.shion.jp

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2013年02月08日

室内実習「解剖で学ぶイカ・タコの体のつくり」

2月3日(日)、自然史博物館の実習室で「解剖で学ぶイカ・タコの体のつくり」を開催しました。
食材でおなじみのイカやタコは、頭足類という貝の仲間です。
魚よりもアサリやサザエに近い動物ということは、解剖してみるとよくわかります。
この実習ではスルメイカをじっくり解剖して、その体のつくりや器官の機能を学びました。



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NHKのダイオウイカの番組効果もあってか(?)、今回は例年より多い18名の方が参加されました。
およそ1時間弱のイカ・タコに関する講義のあと、実際に解剖をします。
まず学芸員が前で実際に解剖を実演してから、各自解剖をします。


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解剖手順は20以上のステップに渡るので、適宜区切って進めます。


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冬に開催している理由として、性成熟した個体を入手しやすいということがあります。
オスの個体に当たった人は、精莢(せいきょう)※を取り出して、実際に精子塊(せいしかい)を出す実験をしてもらいました。
※精子を入れたカプセル


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精莢を水に入れて、ピンセットで先端をつまむと、精子塊が飛び出してきます。


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イカは眼球も立派です。
水晶体も取り出して観察しました。
ちゃんと拡大ができるレンズになっています。


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この実習のクライマックスは、平衡石の摘出です。
イカ・タコには体の傾きを感じる平衡胞という器官があります。
平衡胞は頭部軟骨の中にある小さな部屋で、その中には平衡石という小さな固い粒が入っており、これが転がる向きによって体の傾き方向を検知します。
平衡石は1mmに満たない大きさです。
参加者の皆さんにはまず頭部軟骨を取り出してもらった後、平衡胞を切り開き、実体顕微鏡でのぞきながら平衡石を探してもらいました。


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難しい作業ですが、今回の実習では全員が平衡石を取り出すことに成功し、お土産として持って帰って頂きました。


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一通りスルメイカの解剖を終えた後は、オプションとして「スルメイカの循環系の着色」「コウイカの解剖」「マダコの解剖」のいずれかを希望者にして頂きました。
循環系の着色は食紅で色をつけたゼラチン水溶液を血管に注射します。


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コツがいる作業ですが、挑戦された一人の参加者の方が成功し、鰓心臓や主要血管を可視化できました。



室内実習は、他にもたくさん予定されています。
予約が必要な行事ですので、参加ご希望の方はコチラをチェックしてください。
一度参加された方は補助スタッフとしてのご参加もお待ちしております。

2013年02月03日

長居植物園案内「木の実と落ち葉」

2月2日(土)、長居植物園で植物園案内が開催されました。
今回は植物化石を研究している地史研究室の塚腰学芸員に落ち葉と果実・種子について解説してもらいました。

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ドングリは果実でしょうか・・?種子でしょうか・・?
果実にはめしべや柱頭の跡があるはず。ドングリには先のほうに柱頭の跡が見つかります。つまり果実ですね。


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ドングリの次はハンノキの観察です。
ハンノキの下に落ちている小さい種のようなものをテープでくっつけて観察しました。
よーく見るとめしべの跡が見えます。とっても小さいけれど果実です。


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今年はソテツの雌株がオレンジ色の実を付けました。
毛の多い葉につつまれて少しだけ見えているのがそれです。
おっと、ソテツは裸子植物ですから果実ではないですね。これは大きいですが、正確な言い方をすると種子です。



植物園案内は毎月第1土曜日午後2時30分から行っています。ポーチ下にその時間に集まればだれでも参加できます。
次回は3月2日。早春に咲く花をたくさん観察することができると思います。

2013年01月05日

ジオラボ「防災地図を作ってみよう」

12月8日、大阪市立自然史博物館・ミュージアムサービスセンターにて、ジオラボ「防災地図を作ってみよう」を開催しました。
参加者は20名で、大人から子どもまで幅広い年齢層の方が集まってくれました。



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防災地図にもいろいろ種類がありますが、今日は「液状化予測マップ」を作りました。
まずは中条学芸員から液状化現象について解説。


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ペットボトル液状化実験の実演。


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明治と平成の2種類の地図を使って、マップ作り。
地図の池、川、海岸線に色を塗って、現在の地図に透かしてどこが埋め立てられたかを見るようにしました。


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埋立地は液状化しやすいのか。昔、池だったところは今はどうなっているのかな?


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埋立地が増えてるのが分かりますね。
えっ?こんなところが昔は池だったの?!


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完成した液状化予測マップ。
左側:明治の地図、青いところが池
右側:平成の地図、赤いところが池を埋立てた場所


ジオラボは毎月第二土曜日に、ミュージアムサービスセンターにて開催しています。
次回は1月12日(土)、テーマは「断層・褶曲のモデル実験」です。
詳しくはコチラ

2012年08月05日

室内実習「昆虫標本の作り方」

8月4日(土)、自然史博物館の新実習室にて、室内実習「昆虫標本の作り方」を開催しました。
午前と午後の2回に分けて実施し、39名の方が参加してくれました。



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最初に、昆虫担当の初宿学芸員から作り方の説明を受けます。
それでは早速始めましょう。


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羽をそぉーっと広げて、慎重に。


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形を整えて。左右バランスよく並べるのがポイントみたい。


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ポーズが決まったら、針で固定。


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出来上がり。今回は3種類の昆虫を標本にしました。


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なんと家から持ってきたカブトムシで早速一人で作る子も登場。
かっこいい!!



夏休みの間に採取した昆虫の名前が分からないという人は、8月26日(日)に開催する「標本同定会」にぜひ参加してみてください。
たくさんの専門家が名前を教えてくれますよ。
もちろん昆虫以外に、動物、クモ、植物、キノコ、化石、岩石もOK!!
くわしくはコチラ
※自分で標本として整理し、できるだけ図鑑などで名前を調べ、わからなかったものをお持ちください。


2012年05月31日

東日本大震災と自然史系博物館 被災自然史標本の修復技法と博物館救援体制を考える研究集会

4月30日、陸前高田市博物館など、東日本大震災で被害を受けた博物館や自然史資料の救援に携わった全国の博物館関係者が集まりました。集会の要旨はコチラ

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約100人の学芸員が集まり、それぞれ編み出した様々な標本の修復テクニックの交換や今後の取組について、熱い議論がかわされていました。
陸前高田市博物館からも熊谷賢さんらも参加いただきました。

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ポスターセッションでは標本修復や救援に携わった各博物館の試みを掲示し、議論しました。

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ポスター出展していただいた博物館はコチラ


当日の様子についてはtwitterなどでまとめています。
今後、様々な媒体で報告を作成していきますが参考にしてください。
まとめ(1)
まとめ(2)
まとめ(3)


自然史博物館は、博物館と博物館を取り巻くコミュニティの復興に向けて今後とも、西日本自然史系博物館ネットワークとともに支援を続けていきます。