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2010年04月28日

(会員各位)署名活動について

先日発行いたしました、「KONC NEWS No.124」に掲載いたしました以下の記事について、同封の署名用紙には
「一次締切:平成22年4月30日(金)」とありますが、
「二次締切:平成22年5月30日(日)」との連絡をいただきましたので、お知らせいたします。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
<掲載記事>
鉢ヶ峰の自然を守る会、大阪自然環境保全協会堺自然観察会および堺野鳥の会は、堺市南部丘陵での開発計画の進行に危機感を抱き、計画の中止を求めて署名活動を行っております。(別紙参照)
 KONCでは、鉢ヶ峰の自然を守る会からの協力依頼にあたり、運営委員会で協議した結果、署名用紙をKONC NEWSに同封することで協力することとなりました。ただし、署名用紙の取りまとめは行いませんので、別紙に記載された、鉢ヶ峰の自然を守る会 米道綱夫氏へご送付いただけますよう、よろしくお願いいたします。

成ヶ島現地見学会のご案内

 瀬戸内海国立公園の中にある成ヶ島(兵庫県洲本市由良)は、淡路島南東の由良海岸に沿って南北2.7kmに細長く伸びる無人島です。島と由良海岸に囲まれた由良湾は波浪から守られ、干潟やアマモ場が形成されています。一方、島の外側は波当たりを受ける砂浜で、さまざまな生物の漂着の場ともなっています。由良湾は紀淡海峡に位置するために潮通しがよく、人為の影響が少ないので水質も良好です。このような条件に恵まれて、紀伊水道から北上してきたさまざまな暖流系の生物が、由良湾に抱かれるようにして住みついています。また、瀬戸内海では少なくなったさまざまな希少動植物が、狭い範囲に今も奇跡的に生き残っています。
2002年以降、地元の人々を中心に成ヶ島・由良湾の生物が本格的に調査され、希少種の発見が相次いでいます。このために成ヶ島は「大阪湾に浮かぶ宝島」と呼ばれ、生物研究者や愛好家が訪れるようになりました。
 このように脚光を浴びている成ヶ島・由良湾の自然ですが、狭小な範囲に限られていることによる脆弱性、ゴミ問題、安易なエコツーリズムの悪影響などが懸念されるところです。また、愛好家を中心に調査されている生物的自然について、現段階の知見を集約し、その価値を評価する時期に来ていると考えられます。このような課題に対応するために、KONCでは今年度の主要事業のひとつとして、この地域の自然をテーマとした現地見学会とセミナーを開催することにしました。まずは以下の通り、KONC関係者で成ヶ島を探訪し、地元の方々と交流する現地見学会を開催します。さらに秋にはこの地域の自然の保全と利用に関するセミナーを開催する予定です。
  実施日:6月27日(日)
  集合: 9:30または10:30、洲本市 由良支所前(事前申し込み制)
  コース等:由良港から渡船で成ヶ島へ(所要時間3分)。
         島内散策、干潟、海浜の生物観察。国立公園成ヶ島を美しくする会の方々に案内をお願いしています。
  解散:15:00 由良支所前
  交通:阪神方面から高速バスで洲本高速バスセンターへ。
      淡路交通バス由良・灘線(9:05または10:05発)に乗り換え、 由良支所前下車(所要時間20分、片道440円)。
    *自家用車の場合、由良支所前の海側に駐車スペースあり(無料)。
  対象:KONC会員及びその関係者(新入会歓迎)
  参加費:1,000円(弁当代・渡船代含む)
  申込:参加予定の方は5月末までに電子メール、郵送またはFaxで
     ①参加者全員の氏名
     ②連絡先(差支えなければ携帯電話も)
     ③交通手段(公共交通機関または自家用車の区別)
   を記入してKONC事務局宛申し込んでください。
   申し込まれた方には6月初旬に詳細案内をお送りします。
事務局(申し込み先):〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 大阪自然史センター気付
               FAX (06)6697-6306
               Eメール  konc@mus-nh.city.osaka.jp

2010年度研究助成事業 審査結果

過日開催した運営委員会で、2010年度研究助成の審査が行われ、応募総数12件の中から、次の6件に助成することが決定されました。

1)研究題目 「共存する魚類が異なる2つの河川(滋賀県大津市千丈川と大石川に生息する
          ドンコ Odontobutis obscura の生活史の比較」
 申請者 中川 雅博(特定非営利活動法人 日本国際湿地保全連合)
 助成金額 5万円
2)研究題目 「信太山丘陵の植物相の解明と大阪府のホットスポット評価」
 申請者 藤井 伸二(人間環境大学)
 助成金額 6万円
3)研究題目 「近畿地方の海浜にみられる南方系スナガニ類の分布北進現象」
 申請者 和田 恵次(奈良女子大学共生科学研究センター)
 助成金額 10万円
4)研究題目 「大阪府南河内地域におけるため池生息魚類調査」
 申請者 吉村 元貴(滋賀県立大学 環境科学部 環境生態学科)
 助成金額 4万円
5)研究題目 「滋賀県東部のため池群における水生生物相の把握と
          その活用に関する研究」
 申請者 金尾 滋史(多賀町立博物館)
 助成金額 10万円
6)研究題目 「本山寺モミ天然林の植生変化と保全に関する研究」
 申請者 松井 淳(奈良教育大学 生物学教室)
 助成金額 5万円

*助成金を受給された皆様には、次年度の大会(2011年3月上旬予定)において研究報告をしていただきます。

2010年04月24日

6月6日に学習会「わかったつもりを問い直す−生物多様性って何?」 を開催します

 今年10月、名古屋市で「生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)」が開催されます。それにむけ、さまざまなイベント、広報が組まれていますが、それでもまだまだ生物多様性が日常語になっているとは言えない状況です。
 私たちも、保全や環境教育の現場で、「今年は名古屋で・・・」とは口にするものの、いざわかりやすく説明せよ、といわれるとちょっとドギマギします。秋に向けてもう少し、世の中が生物多様性に親しめるよう、そして私達も名古屋で何が話されるのかを理解するために、少し理解を深めてみたいと思います。

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日時:2010年6月6日(日) 13:30−16:30
場所:大阪市立自然史博物館 講堂 (大阪市東住吉区長居公園)
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/

講師:湯本貴和氏(総合地球環境学研究所)、道家哲平氏(NACS-J/IUCN)ほか
料金:無料、ただし博物館入館料(大人300円)が必要です。申し込み不要
プログラム
13:30-14:30 湯本貴和氏「食卓から熱帯林までー生態系サービスで私たちは生きている」(仮題)
14:40-15:40 道家哲平氏「COP10 何をするの?何がポイント?」(仮題)
15:40-16:30 質疑応答+総合討論など

主催:関西自然保護機構・大阪自然史センター・NACS-J自然観察指導員大阪連絡
会・大阪市立自然史博物館・CBD市民ネット
協賛:日本生態学会近畿支部
問い合わせ:大阪市立自然史博物館 佐久間まで TEL06-6697-6221 
sakuma"at"mus-nh.city.osaka.jp

講演会チラシ(PDF版452K)