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2022年07月27日

フィールド観察会&シンポジウムのお知らせ

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<概要>
 伊吹山(標高1,377m)は滋賀県北東部と岐阜県との県境にあり、日本海型気候と太平洋型気候の境界に位置し,花の百名山の一つとして知られています。石灰岩が広く分布、露頭するカルスト地形で、表土が薄く岩が多いといった特有の自然条件が伊吹山の多様な草地植生を支えており、平成15年に天然記念物伊吹山頂草原植物群落として指定されました。
 近年、高山植生に対するシカの採食が激化し、およそ10年前に伊吹山を守る自然再生協議会が立ちあがりました。平成28年に伊吹山入山協力金などによって、山頂に全長約3キロメートルの植生防護柵が設置されましたが、植生保護柵の破損など、シカの採食影響は継続中であり、貴重な伊吹山の植物群落の保全に向けて地域、研究者、行政のとりくみが続いています。

【フィールド観察会】
 日時:2022年8月21日(日)10:00~13:00
 集合:09:00 米原駅東口 観光バス乗り場(バス乗車の場合)
    10:00 伊吹山山頂駐車場(現地集合の場合)
 場所:滋賀県伊吹山

<スケジュール>
10:10 講師紹介後、伊吹山観察(ルートは当日説明、西登山道)
11:40 山頂で各自昼食
12:15 観察再開、オオバギボウシ柵、踏みつけ排除試験区、北弥勒堂、三角点、測候所跡、
    東登山道分岐点、古い金網柵、頂上を一周
12:40 中央登山道を通って駐車場へ降りる
13:00 駐車場に戻る
13:10 伊吹山山頂駐車場 出発

【シンポジウム】
「伊吹山の保全と地域連携―過密度シカ個体群が生息する伊吹山草原の現状と課題」
 日時:「フィールド観察会」と同日に開催 14:00~16:30
 場所:米原市伊吹山文化資料館(滋賀県米原市春照77)

<スケジュール>
 開会の挨拶・趣旨説明 前迫 ゆり 関西自然保護機構会長(大阪産業大学)
〇「伊吹山の草原植生と保全の経緯」 高橋 滝治郎(ユウスゲと貴重植物を守り育てる会)
〇「伊吹山の保全と地域の取組み」 高橋 順之(米原市伊吹山文化資料館)
〇「伊吹山頂草原植物群落における土壌露出被害」 高原 泰生(京都大学)
〇「伊吹山の自然再生のためのニホンジカ対策の課題」 高柳 敦(京都大学)
総合討論
 閉会の挨拶 岩崎 敬二 関西自然保護機構副会長(奈良大学)

*参加案内*

申込み:必要 (現地参加の場合にも連絡をお願いします)  

参加費:無料

集合解散:JR米原駅(米原駅-伊吹山-シンポジウム会場-米原駅:大型貸切バス運行予定)

応募方法:メール(konc@mus-nh.city.osaka.jp)またはFAX(06-6697-6306)で、KONC事務局へ①~⑥の項目をご連絡下さい。

①氏名   ②生年月日(保険用)  ③携帯電話番号(緊急連絡先)
④メールアドレス  ⑤日本生態学会の会員か否か 
⑥バス乗車希望の有無

定員:30名 *定員に達しました。

申込締切日:2022年7月31日(日)

主催:関西自然保護機構 共催:日本生態学会近畿地区会

2022年07月07日

「夢洲における自然再生エリアの計画・施工を求める要望書」への回答が届きました。

 2022年6月7日付けにて提出した「夢洲における自然再生エリアの計画・施工を求める要望書」について、提出先の3つの団体から、以下のような回答が寄せられました。

1.公益社団法人2025年日本国際博覧会協会からの回答
 2022年7月7日午前11時ごろ、KONC事務局に公益社団法人2025年日本国際博覧会協会事務局担当者から入電があり、KONC事務局員大久保が口頭での回答を聞き取り、筆記した。
<回答内容>
「万博会場予定地については、土地の貸与後工事開始前に重要な植物の生育状況の調査を行い、生育が確認された場合は、有識者の指導に基づき移植など適切な対応を行います。
 建設工事においては、工事関係者による区域外の不要な立ち入りの禁止や、建設機械の低騒音型機器の使用など、適切に対応していきます。
 現在、緑地や水辺の整備に関する詳細については設計中ですが、大阪市と連携し、裸地・浅場や緑地の確保や形成など、自然環境に配慮していきます。」

2.環境省近畿地区事務所からの回答
 令和4年6月27日付にて、近畿地方環境事務所長 関根達郎氏より、以下のような趣旨の回答が届きました。
<回答内容>
「各種事業の実施主体が適切に判断・実施されると考えていますが、当事務所としても技術的な助言等の協力は可能であり、今後の取り組みに注視していきます。」

3.大阪市港湾局からの回答
 2022年7月5日付にて、大阪港湾局長より、以下の回答が届きました。
<回答内容>
「大阪市では、夢洲2区南東部の地盤改良工事に際し、低質土砂の一部を採取し夢洲1区に移植しており、工事完了後、博覧会協会と連携して、専門家の意見を聞きつつ低質土砂の一部等を万博会場の適切な場所に戻すことで、希少植物の再生を図るとともに、水辺を利用する鳥類が利用できるよう努めます。
 万博後は、夢洲2区の土地造成を再開し、国際観光拠点・国際物流拠点として土地利用を図るため、造成途上に生じた湿地をそのまま残すことは困難であるものの、夢洲1区(グリーンテラスゾーン)を基本に、カワツルモの生息場所やコアジサシの飛来場所を確保できないか、専門家の意見を聞きながら対応を検討していきます。
 なお、万博工事・開催期間中の対応につきましては、博覧会協会にご確認をお願いします。」

フィールド観察会&シンポジウムのお知らせ

 昨年度、コロナ禍で残念ながら中止した伊吹山のフィールド観察(午前中)とシンポジウム(午後)を以下の通り開催します。新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況等によって、行事内容を変更または中止する可能性はありますが、ふるってご参加ください。
 フィールド観察会は、長年、伊吹山の保全に関わっている高柳 敦氏(京大、動物生態学)にご案内いただきます。シンポジウムでは3名のみなさまに伊吹山の生態系保全と地域活動に関する話題提供をしていただきます。

<概要>
 伊吹山(標高1,377m)は滋賀県北東部と岐阜県との県境にあり、日本海型気候と太平洋型気候の境界に位置し,花の百名山の一つとして知られています。石灰岩が広く分布、露頭するカルスト地形で、表土が薄く岩が多いといった特有の自然条件が伊吹山の多様な草地植生を支えており、平成15年に天然記念物伊吹山頂草原植物群落として指定されました。
 近年、高山植生に対するシカの採食が激化し、およそ10年前に伊吹山を守る自然再生協議会が立ちあがりました。平成28年に伊吹山入山協力金などによって、山頂に全長約3キロメートルの植生防護柵が設置されましたが、植生保護柵の破損など、シカの採食影響は継続中であり、貴重な伊吹山の植物群落の保全に向けて地域、研究者、行政のとりくみが続いています。

【フィールド観察会】

 日時:2022年8月21日(日)10:00~13:00
 集合:09:00 米原駅東口 観光バス乗り場(バス乗車の場合)
    10:00 伊吹山山頂駐車場(現地集合の場合)
 場所:滋賀県伊吹山

<スケジュール>
10:10 講師紹介後、伊吹山観察(ルートは当日説明、西登山道)
11:40 山頂で各自昼食
12:15 観察再開、オオバギボウシ柵、踏みつけ排除試験区、北弥勒堂、三角点、測候所跡、
    東登山道分岐点、古い金網柵、頂上を一周
12:40 中央登山道を通って駐車場へ降りる
13:00 駐車場に戻る
13:10 伊吹山山頂駐車場 出発

【シンポジウム】

「伊吹山の保全と地域連携―過密度シカ個体群が生息する伊吹山草原の現状と課題」
 日時:「フィールド観察会」と同日に開催 14:00~16:30
 場所:米原市伊吹山文化資料館(滋賀県米原市春照77)

<スケジュール>
 開会の挨拶・趣旨説明 前迫ゆり(関西自然保護機構会長・大阪産業大学)
〇「伊吹山の保全と地域の取組み」高橋順之(米原市伊吹山文化資料館)
〇「伊吹山頂草原植物群落における土壌露出被害」高原泰生(京都大学)
〇「伊吹山の自然再生のためのニホンジカ対策の課題」高柳敦(京都大学)
 閉会の挨拶 岩崎敬二(関西自然保護機構副会長・奈良大学)


参加案内

申込み:必要 (現地参加の場合にも連絡をお願いします)  

参加費:無料

集合解散:JR米原駅(米原駅-伊吹山:大型貸切バス運行予定)

応募方法:メール(konc@mus-nh.city.osaka.jp)またはFAX(06-6697-6306)で、
KONC事務局へ①~⑥の項目をご連絡下さい。

①氏名   ②生年月日(保険用)  ③携帯電話番号(緊急連絡先)
④メールアドレス  ⑤日本生態学会の会員か否か 
⑥バス乗車希望の有無

申込締切日:2022年7月31日(日)

定員:30名 *応募者多数の場合は、主催団体の会員を優先の上先着順。

主催:関西自然保護機構 共催:日本生態学会近畿地区会