河川汽水域生態系のありよう −淀川汽水域の自然再生にむけて− | ||||||||||||
【趣旨】 内湾や河口に形成される干潟やヨシ原などの汽水域生態系は,環境の変動が大きく,多様な地形要素を包含していることで特徴づけられます.また,ここは人間の営みによる種々の改変,撹乱を受けてきたところでもあり,近年は保全・再生の面からも注視されています. 本セミナーでは河川汽水域の生態系とそのありように焦点をしぼり,さまざまな分野の研究者から話題の提供を受けるとともに,汽水域において自然再生の検討が進められている淀川の現状と将来について論議します. 今回は公開セミナーとして開催します.会員以外の研究者,市民の方々もご参加ください.
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【プログラム】 | |
第1部 河川汽水域生態系のありよう(午前10時〜12時) | |
1.河川汽水域の水質と植物プランクトン | 村上哲生(名古屋女子大学家政学部生活環境学科) |
2.河口域における魚類群集の分布様式 | 竹門康弘(京都大学防災研究所水資源研究センター) |
3.汽水域の水生植物とその保全 | 荒木悟・國井秀伸(島根大学汽水域研究センター) |
4.河川汽水域から淡水域への移行に伴う底生生物相の変化 | 山西良平(大阪市立自然史博物館) |
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第2部 淀川汽水域の自然再生(午後1時〜3時) | |
1.自然豊かな淀川をめざして −汽水域の過去と現在− | 淀川環境委員会事務局 |
2.アユとサツキマス・淀川について | 新村安雄(サツキマス研究会) |
3.淀川汽水域の潮間帯生物の現状 | 山西良平(大阪市立自然史博物館) |
4.淀川河口域の存在意義 −大型底生動物を中心として− | 有山啓之(大阪府立水産試験場) |
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第3部 パネルディスカッション 淀川汽水域のありよう(午後3時15分〜4時) | |
パネリスト | 上記演者及び淀川環境委員会メンバー |