「夢蛤」電子版制作・頒布に伴う著作物利用権の許諾について(公告)

公告日:2009年12月10日

 大阪市立自然史博物館(発行者)、特定非営利活動法人大阪自然史センター(発行者・発行所)及び松村 勲(電子版編集者)は、貝類研究誌夢蛤及び同付録に掲載された著作物を学術目的で電子化し頒布することになりました。

 これらの電子化にあたっては、各掲載記事の著作権者より許諾を受ける必要があります。そこで電子版編集者と発行者は、関係者への聞き取り、ならびに学会関連メーリングリストやちりぼたん等の各媒体に情報提供依頼を掲載することにより、著作権者の消息把握に努めてまいりました。その結果、120名の全著作権者(ペンネームを含む)のうち、99名の著者ご本人又はご遺族の消息が判明し、その全員から著作物利用権の許諾を頂戴しました。しかし、払い得る最大限の努力にも関わらず、21名の方については現在も消息が判明せず、必要な許諾を得るには至っていません。この場合、本来であれば著作権保護期間(現行法では各著者の死後50年間)の満了を待つべきところです。しかし、原典の経年劣化により文面の判読が困難になりつつあること、夢蛤の執筆と出版に直接関わった方々がご高齢となられていることなどの状況を踏まえると、全著作権が自動的に開放されるのを待つのは文化継承という公益性になじまないのではとも考えました。これらのことから、電子版編集者と発行者は、著作権者の探索が一段落した2009年1月をもって本電子版の刊行に踏み切りました。そこで、まだ連絡がとれていない著作権者の方には、以下の項目についてご了承を得たく、お願い申し上げる次第です。

     
  1. 大阪市立自然史博物館、特定非営利活動法人大阪自然史センター及び松村 勲は、学術目的のため「夢蛤」の全号および同付録の全部または一部を電子化し、複製し、かつ頒布する権利を有します。
  2.  
  3. 上記1の行為により収入がある場合は、特定非営利活動法人大阪自然史センターの収入とします。

 本公告が掲載された日本貝類学会研究連絡誌「ちりぼたん Vol.40 No.1, p.58」の発行日(2009年12月10日)より6ヶ月間を公告期間とし、連絡のとれていない著作権者の方から期間内にお申し出がない場合は、上記についてご了承を頂けたものと判断いたします。なお、この公告は発行所のホームページ上でも行います(本ページ)。また期間後であっても、本公告をお知りになった当該著作権者でご不明・ご不審の点がある方は、下記連絡先までお知らせください。許諾のお願いについて詳しくご説明いたします。

 なお、すでに連絡の取れた各著作権者の方には、電子版刊行事業の学術性と公益性をご理解いただき、刊行にかかる許諾の対価は無償としてご協力を賜りました。また、本電子版の発行所は、製作原価および最小限の事務諸経費を根拠としてその頒価を設定していることを、併せて申し添えておきます。

 改めまして、消息の判明しなかった著作権者の方には本電子版の刊行に踏み切ったことをご寛容願いますとともに、この場を借りてご報告とお礼を申し上げます。

連絡先: 大阪市立自然史博物館・特定非営利活動法人大阪自然史センター
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
tel: 06-6697-6221 / fax: 06-6697-6225
担当:石田 惣(自然史博物館・iso@mus-nh.city.osaka.jp)