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ためし読み  NatureStudyから記事を一部紹介します。
2004年10号 ネイチャーサロン 鈴木良実
長居植物園キノコ探し

 ネイチャーサロンの読者の皆様こんにちは.厳しい残暑も過ぎ,秋風が心地良く野外観察の楽しいシーズンになりましたね.私は9月11日,一足早く秋の気配を感じようと長居植物園にきのこを探して歩いてみました.佐久間学芸員に「長居植物園で一番キノコが出るのは7月上旬で,この季節はそれほど出ない」と言われ,心配しながら出発しましたが…こんなきのこが見られました.

ヤナギマツタケ
 自然史博物館玄関前ポーチ横,アメリカフウの木の根元にヤナギマツタケを見つけました.ヤナギ,カエデの仲間から,秋だけではなく,梅雨時にも雨の降った後によく発生しているのを見かけます.地際から発生していたので匍匐前進のような格好で撮影しました.周りから見たらあやしく見えたかも.

図1:ヤナギマツタケ.自然史博物館ポーチ横

マンネンタケ
 ツバキ園の広葉樹の朽ち木の根元からマンネンタケが,赤褐色のニスを塗ったようなつやのある成菌と,まだ傘の色が薄黄色い幼菌と2個体発生していました.漢字で書くと万年茸,長持ちしそうですがすぐに虫に食べられてしまいます.なので撮影後成菌の方を採取,情報センターの「さわれる標本コーナー」に仲間入りしました.

図2:マンネンタケ.ツバキ園.

スミレホコリタケ
 バラ園の北隣の草地に大きな姿を見つけました.植物園内でもおなじみのノウタケの仲間です.とても大きくて幅18cm高さ8cm程でズッシリと重量感がありました.白色の地に暗褐色の網目が表面全体にはしります.中の胞子は暗紫色です.これは真上から撮影したものですが,何だかハート型のようで可愛くありませんか?

図3:スミレホコリタケ.バラ園北の草地.

ナカグロモリノカサ
 シャクナゲ園東隣の赤松が多く植えられたコーナーで7−10本ずつの群生がそこかしこに見られました(図5).このきのこは白い膜のようなつばがあり,最初は白色ですが時間が経つとチョコレート色に変わります.

図4:ナカグロモリノカサ.
シャクナゲ園東隣のアカマツ.

図5:群生してはえるナカグロモリノカサ.

 他にもベニタケの仲間のクロハツモドキ,シロハツモドキ,テングタケの仲間のテングツルタケなどを見かけました.また,都市公園で多く見られるオオシロカラカサタケも発生していました.きのこというと暗くジメジメしたところに発生すると思いがちですが,今回は比較的明るい道の近くでよく見られました.また,残暑のせいか夏を思わせるきのこが多かったです.これからの季節はどんなきのこが出るでしょう?皆さんも植物園をゆっくり散策してきのこを探してみませんか?

 ネイチャーサロンでは皆さんから行事の感想,観察自慢,Nature Studyの記事への質問など何でもお待ちしています.お葉書ではネイチャーサロン係まで,メールではns@mus-nh.city.osaka.jpまで,お待ちしています!

<文責:鈴木良実>

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