大阪府高等学校生物教育研究会 2000/11/03
実験の紹介
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◎生物実習書掲載
自然を調べるには観察が大切である。生物の学習を始めるにあたって、ここでは身近な植物のひとつであるサクラの花を観察してみよう。
サクラには、野生種、園芸品種を含め、多くの種類がある。右の図はそれらの中でも最も親しみ深いソメイヨシノの花の外観図である。
観察1
ソメイヨシノの花をていねいに分解し、各部分をセロハンテープを使って台紙にはりつけ、各部分の個数を数え、下に記入する。
花弁の数 ( )枚
おしべの数( )本
めしべの数( )本
がく片の数( )枚
別の花も同じ数か、比べてみる。
観察2
ソメイヨシノの花をよく切れるカミソリで縦に切断し、断面をルーペなどを用いて観察しスケッチする。
めしべの根元の膨らみ(子房)と、そ仁内部の胚珠を注意深く観察する。
スケッチしたものに、各部分の名称を託入する。
スケッチの注意点
@ 先をよくとがらせた硬めの鉛筆を用いる。
A 輪郭ははっきりした1本の線で描き、途中で切れないようにする。
B 濃淡は点の密度で表す。
C 全体のバランスを考え、構造がわかるように描く。
D 図で描けない事がらには説明を入れる。
観察3
サクランボはセイヨウミザクラというサクラの果実であり、子房の部分が成長してできたものである。
(1)右の果実の断面図と観察2の花の断面図を比較せよ。サクラの果実をカミソリで切断して観察せよ。
(2)サクランボの食べる部分は、めしべのどの部分にあたるか。
( )
観察4
右の図は園芸品種のヤエザクラである。多数の花弁があるのが特徴である。花を分解して、各部分をならべると下の図のようになった。
考 察
(1)上の図より、ヤエザクラの多数の花弁は、何が変化してできたと考えられるか。
( )
(2)めしべの位置に剰犬の部分があることから、めしべは何が変化してでさたと考えられるか。
( )
発 展
ヤマザクラ・アブラナ・エンドウ・タンポポなどの花を観察して、花弁の数、おしべの数など花のつくりを調べてみよう。