2005年7月16日掲載
日本植物生理学会市民講座

「植物科学をもっと楽しもう−2005」のお知らせ

主催:日本植物生理学会
後援:科学研究費補助金(研究成果公開促進費)
日時:平成17年8月13目(土)13時30分〜16時30分
場所:神戸市立王子動物公園 動物園ホール(動物園の入口とは別の入口から出入り
   でさます。講演会のための動物園ホールのみの入場は無料です)
対象:中学生、高校生、および生物科学に興味のある一般の方
参加費:無料
参加登録:以下のWebページで参加登録を受け付けています。
   http://infosaal.jp/shokubutsu2005 または、http://www.jspp.org
 
開催趣旨:光合成による有機物の合成、あるいは酸素の放出などを通して、人類を含めた
地球上の全生命を支える植物は、私たちヒトと同じ生物の仲間として、遺伝情報をもとに
多彩な生命活動を営んでいます。近年の植物科学の発展は、植物の持つ生命機能を分子の
言葉で記述でさるようになってさました。本市民講座では、主に中学生以上の方々を対象
に、現代の植物科学が何を明らかにし、それが普段の私たちの生活の中にある植物とどの
ようにつながっているかをご紹介したいと思います。
 
プログラム:
1.「多彩な花の色のしくみ−夢の青いバラはどうすればできる?」
    吉田久美(名古屋大学)
昨年夏の大きなトピックスとして、自然界には存在しない青いバラが遺伝子組換え技術を
用いて作り出されたことが報道されました。しかし、そもそも世界中の無数の花の色はど
のように決まっているのでしょうか。主にアサガオを材料に、植物の花の色が決まる仕組
みを研究されてきた吉田先生に、花の色はどうやって決まっているのかを、分子生物学や
有機化学などに基づいて説明してもらいます。
吉田先生の研究室紹介:http://www.human.nagoya-u.ac.jp/lab/yoshida/
 
2.「葉の形から見た植物のこころ=自然界での多様性と遺伝子の働き」
    塚谷裕一(基礎生物学研究所)
葉は、光合成をすることで、植物のみならず地球上のすべての生物を支えている大事な器
官です。また、植物の見た目が、葉の形に大きく影響されることも良くご存知の通りです。
この大事な葉の形や機能がどのように決められているのかが、最近の分子生物学の発展か
ら明らかになりつつあります。植物の葉の形成機構を、遺伝子から環境条件まで幅広く研
究されている塚谷先生に説明してもらいます。
塚谷先生の研究室紹介:http://www.nibb.ac.jp/%7Ebioenv2/indexj.html
 
3.「植物はどの様にして環境を守り、環境とたたかっているか」
    森川弘道(広島大学)
植物は、葉で吸収した二酸化炭素と、根で吸収した水と無機栄養素をもとに成長を続けて
いきます。一方、植物は、必要とする栄養素の他に、環境の有害物質を吸収したり、無害
化したりすることができます。植物のこの力を利用することで、環境を守ったり改善した
りすることが可能になりつつあります。
植物が持つ、環境浄化作用について、森川先生に説明してもらいます。
 森川先生の研究室紹介:http://www.mls.sci.hiroshima-u.ac.jp/mpb/Home.html
 
 4.「植物科学クイズ」クイズに答えて賞品をもらおう
 各講演毎に、講演内容に即した簡単な質問を出します。最後に解答合わせを行って、
成績の良い方に植物生理学会から賞品を出します。奮って参加して下さい。

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