生研第18039 号
平成18年11月22日
学校長様
生物科様
大阪府高等学校生物教育研究会
                     会 長   牧 野 修 司

平成18年度(第35回)会員研究発表会について

 貴校ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は本研究会の
活動に格別のご配慮をいただき、誠にありがとうございます。
 さて、標記の発表会(内容は右記参照)を下記の通り開催いたします。
校務ご多忙のことと存じますが、生物担当の教職員の出席について、
ご配慮下さいますようお願い申し上げます。
1.日 時  平成18年12月13日 (水) 午後2時30分〜4時
2.場 所  大阪府教育センター(Tel:06‐6692‐1882) 7階 生物科学実験室
3. 発表テーマ
(1) 総合教材「微生物と人間」の教材開発と授業実践の研究
片山 徹(府立枚方なぎさ高校)
(2) 「理科ねっとわーく」を活用した授業実践報告 
(府立高津高校)
(3) 高校教科書で生態学をどのように教えるか:全体像のつかみ方
広瀬 祐司(府立茨木高校)
(4) 分子生物学をふまえたショウジョウバエの遺伝実習2
北浦 隆生(府立生野高校)
(5) 新任教員育成における研究会からのアプローチ
北浦 隆生(府立生野高校)
4. 講 評  大阪府教育センター教科教育部理科第2室 江坂 高志先生
 この件のお問い合わせは、府立泉北高校・木村 進までお願い致します。
 
平成18年度(第35回)会員研究発表要旨
(1) 総合教材「微生物と人間」の教材開発と授業実践の研究
片山 徹(府立枚方なぎさ高校)
『微生物』と人間との関係や、研究材料としての『微生物』、『微生物』を通して学んだ〈生命〉の姿など、総合的な観点に立ち、医学史や死の教育までも含む、総合的な教材の開発を目指し研究した経過を報告したい。
                  
(2)「理科ねっとわーく」を活用した授業実践報告 
(府立高津高校)
 平成16年度より「理科ねっとわーく」の活用研究に取り組んだ。実践報告を行うとともに、「理科ねっとわーく」の有用性についてPRする。

(3) 高校教科書で生態学をどのように教えるか:全体像のつかみ方
広瀬 祐司(府立茨木高校)
生態学全体から見ると教科書の記載は限られている。しかしながら、それらを活用して生態学関連分野全体を、まとまりのあるものとして授業することは可能である。生態学の3本の支柱(生物間の相互作用と個体数動態 /適応進化−生活史の適応と社会生物学/生物群集と生態系機能)の視点を総合化して、自然生態系のバランス、生物多様性と生態系保全など、現代社会が直面している問題を扱う道筋について提案する。

(4) 分子生物学をふまえたショウジョウバエの遺伝実習2
北浦 隆生(府立生野高校)
 生野高校ではショウジョウバエの交配実験を10年以上にわたって実施している。SPPの遺伝子組み換え実習を含め、いくつかの工夫をして、これまでの実習にさらなる効果を期待できるものとして実習を企画実施した。課題研究として「ショウジョウバエの交配実験」の可能性を検討する。なお、本年度は武田科学財団からの理科教育奨励金をうけた。

(5) 新任教員育成における研究会からのアプローチ
北浦 隆生(府立生野高校)
 団塊の世代が、大量に退職される今後数年間は、新任の理科(生物)教員が増加する機会でもある。若手の育成はここ10年あまりの理科教員不採用をうけ、20代から30代教員の不在という事態を大阪にもたらしている。先輩方が残された貴重な教育ソフト資源(ノウハウ、コツ)の保存伝承は急務である。大阪の研究会として何ができるか、また何をしなければいけないか考察した。
 
会員研究発表係(泉北高校・木村進)2006.11.20

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