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「地震展2008」終了しました
2008年12月10日

 自然史博物館第37回特別展「地震展2008」は12月7日をもって終了しました。多くのご来場、誠にありがとうございました。

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リレーコラム「地震展2008」その6:地震が来たときに何をすべきか
2008年12月04日

 地震展の最終日、12月7日は1944年昭和東南海地震が襲った日でもあります。日本に暮らすかぎり、地震は避けようのない自然現象です。では、地震が起きたとき、私たちはどのように行動すればよいのでしょうか。日頃の備え、地震が起きたとき、そして地震の後、何をすべきか考える必要があるでしょう。  
 地震はいつ襲ってくるかわかりません。いざという時のために、日頃からどのように行動すべきかを考えておかねばなりません。
 「地震展2008」では、地震時にどのような行動をすればよいかを、大阪市危機管理室に基づいて紹介し、避難グッズなども合わせて展示しています。「地震文庫」と名付けた地震の本・文献などを置いたコーナーには、近畿圏の各市区町村のハザードマップが閲覧できるようになっています。自分たちの住む街だけでなく、周辺の街のハザードマップなども見ておきましょう。

 また、起震車での地震体験が12月6日(土)、7日(日)の各日、
 午前10時30分~午後3時30分 (午後0時~午後1時30分まで休憩)
 自然史博物館 玄関前ポーチ
にておこなわれます。地震の揺れを実際に体験し、地震の時に慌てない心構えを身につけておきましょう。起震車での地震体験は事前申し込みは不要です。地震展2008とあわせてお越し下さい。

地震展2008 ホームページ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

リレーコラム「地震展2008」その5:津波
2008年11月29日

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 海底での地震は、海水を動かし、大きな波を起こします。それが津波です。津波は地震のゆれよりも広い範囲に被害をもたらします。2004年のスマトラ沖地震による津波はみなさんの記憶に新しいでしょう。日本では昔から津波の被害をたくさん受けてきました。そのため、その対策や研究も数多く行われています。将来起こるであろう南海地震では、大阪にも津波が襲うことは、過去の記録(写真は江戸時代に大阪を襲った津波を記した「大地震両川口津波記」:大阪市浪速区)から確実です。
 「地震展2008」では和歌山県友ヶ島や北海道根室での津波堆積物のはぎ取り標本、1960年のチリ地震津波や2004年のスマトラ沖地震津波の貴重な映像、南海地震が起こると大阪ではどの程度の津波が襲うのか、また1854年の安政南海地震による津波による大阪での被害状況が記された瓦版など、様々な地震津波に関する展示をしています。
 また、12月6日には、当館第四紀研究室の中条学芸員による自然史オープンセミナー「津波とはどういうものなのか?」が開催されます。地震展2008とあわせてお越し下さい。

自然史オープンセミナー「地震−3.津波とはどういうものなのか?」は
 日時:12月 6日(土) 午後3時〜午後4時30分
 講師:中条武司学芸員(第四紀研究室)
 場所:自然史博物館 講堂
にておこなわれます。事前申し込みは不要です。

地震展2008 ホームページ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

リレーコラム「地震展2008」その4:活断層とは何か
2008年11月20日

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 1995年1月17日に起こった兵庫県南部地震は神戸を中心とした地域に大きな被害をもたらすと同時に、多くの人たちに「活断層」という言葉を知らしめました。
 活断層とは、断層の中でも、最近50万年の間にくり返し活動し,これからも活動して地震を起こすと考えられる断層です。近畿地方は活断層の巣とも呼べるくらいに多くの活断層が走っており、活断層による地震の危険に常にさらされています。上の写真は大阪周辺の代表的な活断層の一つ「有馬ー高槻構造線」です。
 「地震展2008」では、有馬ー高槻構造線を含む大阪周辺の主な活断層のはぎ取り標本を展示すると共に、その断層の活動度や周期についての解説を行っています。ぜひこの機会に、私たちの足下にある「活断層」について学んでみましょう。

地震展2008 ホームページ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

リレーコラム「地震展2008」その3:地震考古学へのいざない
2008年11月11日

 地震は繰り返し起こります。そのため、過去の地震を調べ、将来起こる地震についての予測をすることが大切になります。国内に数多くある遺跡から地震の痕跡を調べ、地震周期や規模を推察する研究を「地震考古学」と呼びます。
 遺跡から液状化の痕跡や地滑り、断層など地震の痕跡が見つかれば、茶碗などの「遺物」の含まれる地層と地震痕跡の関係から、地震がいつごろ起きたのかがわかります。日本は千数百年にわたり文字記録があるので、その記録とも照合できます。このように遺跡中の地震痕跡から過去の地震を探る研究を、地震考古学と呼びます。地震考古学によって、過去の地震の規模や震源の場所などが細かくわかるようになりました。
 「地震展2008」では、大阪市平野区の長原遺跡において地震による水平ずれによって折れた杭がそのまま残されたはぎ取り標本や、江戸時代の安政南海地震に関する瓦版などの古文書が展示されています。
 また、この地震考古学の第一人者である産業技術総合研究所の寒川 旭氏をお招きして、特別展記念講演会を開催します。またとない機会ですので、「地震展2008」を合わせてぜひお越しください。ただし参加には申込が必要です。申込締め切り間近ですので、忘れずにお申し込みください。

地震展記念講演会「地震考古学から21世紀の巨大地震を考える」は
 日時:11月29日(土)午後2時〜午後4時
 講師:寒川 旭氏(独立行政法人 産業技術総合研究所 招聘研究員)
 申込み締め切り:11月14日(金)
https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/scripts/event.exe?C=0#E0WZJR2

地震展2008 ホームページ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

リレーコラム「地震展2008」その2:地盤の液状化を実験で再現
2008年11月07日

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 現在大阪市立自然史博物館ネイチャーホ−ルで好評開催中の「地震展2008」。
 大阪のような平野部では、強いゆれと同時に恐れられているのが「地盤の液状化」です。
 地震の強いゆれによって、地面から土砂混じりの水が吹き出したり、地面がグニャグニャにうねったりすることがあります。地盤の液状化です。液状化は、水を含んだ土砂がゆれによって液状になり、地盤の強度が失われる現象です。液状化の起こりやすいのは、軟らかい地層からできている平野部や埋立地、旧河道、斜面の盛り土といった場所です。平野部に暮らす限り、地震による液状化被害は常に注意しなくてはなりません。

 「地震展2008」では、貴重な1964年の新潟地震での液状化の映像や東大阪市の池島・福万寺遺跡での噴砂跡のはぎ取り標本などを展示しています。
 また、液状化現象は簡単に再現できます。液状化現象を理解するために、砂・水とペットボトルを用いて体験する「ジオラボ:ペットボトルで液状化を実験!」を開催します。地震と関わりの深い地盤の液状化について考えてみましょう。

ジオラボ「ペットボトルで液状化を実験!」は
11月8日(土) 午後2時30分〜午後3時30分
自然史博物館 ナウマンホール
にておこなわれます。事前申し込みは不要です。地震展2008とあわせてお越し下さい。

地震展2008 ホームページ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

リレーコラム「地震展2008」:起震車での地震体験
2008年11月02日

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 現在大阪市立自然史博物館ネイチャーホ−ルで好評開催中の「地震展2008」。「地震について今わかっていること、知ってほしいこと」を皆さんにお伝えしようと展示だけでなく様々な連動企画もあります。その一つが写真の起震車での地震体験です。いつかくる南海地震や、活断層による地震に備えるためにも揺れを体感し、対策に役立てていただければと思っています。

 「1995年1月17日早朝に発生した兵庫県南部地震は、淡路島北部から神戸・阪神間の地域に大きな被害を与えました。阪神・淡路大震災です。関西に住む私たちに地震の恐ろしさを刻み込んだあの地震は、日本の地震防災や研究体制もゆさぶりました。」
 「地震展2008」の展示は、こんな文章でスタートしています。子どもたちは、もうこの地震を知らない世代になっています。けれど大人も日々の意識からは地震が抜けていっていませんか?「知ることから始まる地震対策」のためにもどうぞ地震展と関連企画を活用して下さい。

起震車での地震体験は11月2日(日)と、12月6日(土)、7日(日)の各日、
午前10時30分~午後3時30分 (午後0時~午後1時30分まで休憩)
自然史博物館 玄関前ポーチ
にておこなわれます。事前申し込みは不要です。地震展2008とあわせてご覧下さい。

地震展2008 ホームページ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

特別展記念講演会「スロー地震とは何か 巨大地震予知の可能性をさぐる」(11月2日)追加申込みを受け付け中です
2008年10月28日

11月2日(日)に特別展記念講演会「スロー地震とは何か 巨大地震予知の可能性をさぐる」を開催します。この講演会は申込み制としておりますが、まだ席数に余裕がありますので、申込み受付を延長いたします。以下のリンク先(ホーム>イベント>特別展関連行事)からお申し込みください。

https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/scripts/event.exe?C=0#GHEED7J

なお、定員に達し次第、受付を終了いたします。みなさまのお申し込みをお待ちしております。

●特別展記念講演会「スロー地震とは何か 巨大地震予知の可能性をさぐる」
 1995年兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)が起こったあと、日本国内には高精度・高密度の地震観測ネットワークが整備され、地震に関する基礎的研究が飛躍的に進んでいます。その中の大きなトピックが、南海トラフや日本海溝などのプレート境界型巨大地震が想定される場所での「スロー地震」の発見と、「アスペリティ」という概念の登場です。スロー地震と普通の地震は何が違うの? アスペリティって何? 地震予知をめざした研究の最前線の話を伺います。
 日時:11月 2日(日)午後2時~午後4時
 場所:自然史博物館 講堂
 対象:どなたでも参加できます
 定員:250名
 講師:川崎一朗氏(京都大学防災研究所・地震予知研究センター 教授)
 申込みが必要です。こちらからお申し込みください。

いよいよ開幕「地震展2008」HP閲覧の方にお得情報
2008年10月25日

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いよいよ、本日、10月25日より大阪市立自然史博物館で特別展「地震展2008」がオープンします。
大阪周辺の活断層、南海地震、防災対策、研究動向などが、地質断面、地図、動画などさまざまな工夫で展示されています。またイベントも盛りだくさん。秋の一日、「知ることからはじめる地震対策」はいかがでしょう?ご来場をお待ちしています。
展示内容、詳しいトピックは下記のホームページでご覧いただけます。
 さらに、ホームページからは割引引換券がダウンロードできます。PCの方はプリントアウトを、携帯の方は画面を表示してお持ちください。
 なお、本館では引き続き11月3日(月・祝)までhttp://www.omnh.net/whatsnew/2008/09/nakumushi.html">「鳴く虫 巡回展」も開催しています。こちらもご覧になる方にはお得なセット券もございます。

地震展ホームページ

http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

携帯版は
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/i/quake2008.html

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「地震展2008」講演会のご案内
2008年10月16日

 10/25から開催される「地震展2008」では、地震に関する様々な講演会を予定しております。これだけのバリエーションに富んだ地震に関する話を聞ける機会はありませんので、みなさま是非ご参加ください。
 なお、今回の講演会は申込制となっておりますので、締め切りをご注意の上、申込の上ご参加くださるようお願いします。詳しくは博物館ホームページ内、イベントページをご覧ください。


●地震展講演会1「大阪の地盤と地震」
 日時:11月1日(土) 午後3時〜午後4時30分
 講師:三田村宗樹氏(大阪市立大学大学院理学研究科准教授)
 申込締め切り:10月18日(土)
 https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/scripts/event.exe?C=0#E43KBX8

●地震展講演会2「スロー地震とは何か 巨大地震予知の可能性をさぐる」
 日時:11月 2日(日) 午後2時〜午後4時
 講師:川崎一朗氏(京都大学防災研究所・地震予知研究センター 教授)
 申込締め切り:10月27日(月)
https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/scripts/event.exe?C=0#EOM3RO3

●地震展講演会3「地震考古学から21世紀の巨大地震を考える」
 日時:11月29日(土)午後2時〜午後4時
 講師:寒川 旭氏(独立行政法人 産業技術総合研究所 招聘研究員)
 申込み締め切り:11月14日(金)
https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/scripts/event.exe?C=0#E0WZJR2

申込方法:上記ホームページのほか、往復はがき、または電子メールから、講演会のタイトルを明記の上、参加者全員の氏名、年齢、住所、電話番号、返信用宛名を書いて申し込んで下さい。

行事申込アドレス:gyouji@mus-nh.city.osaka.jp【@を半角にして下さい】

地震展2008特設ページ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2008quake/index.html

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