企画展示
「盛口満×小田隆 ダブル原画展」
会場:自然史博物館本館2階イベントスペース
*ホネを見れば描かずにいられない。骨の伝導師・ゲッチョ先生と、小学館の図鑑「NEO」など恐竜の復元画で有名な小田隆氏との、奇跡のダブル原画展が実現。ふたりの達人によるホネの表現を同時に鑑賞できる、貴重な2日間です。
盛口満
珊瑚舎スコーレ講師。沖縄大学人文学部准教授
『ホネを描く』
ホネを見ると、むらむらと描きたくなる。それはホネには美しさとかっこよさがあるから。それだけでなく、こんなホネ見つけたよとか、こんなとこにもホネがあったよという思いを、誰かと共有したいから。基本、ロットリング使用の白黒画を展示します。
小田隆
古生物復元画の名人。成安造形大学特任講師
『骨・命を支えるもの』
私にとって骨は「死」を意味するものではなく、強く「生」を意識させるものです。
複雑で不可思議な形態。血管や神経が通っていたであろう大小様々な孔。がっちりと絡み合う縫合線など。
それらのひとつひとつを描くたびに、「生」を強く感じ、命の素晴らしさを実感することができます。
今生きている我々も骨で支えられています。
私の描く骨から、「生」を感じ取ってもらえるなら、望外の喜びです。
ワークショップ
「恐竜復元画に挑戦しよう!」
会場:自然史博物館本館1階
料金:50円
定員:一回 30名(付き添い・見学除く)
時間:約30分
主催団体:きしわだ自然友の会・古生物ゼミ
*きしわだ自然資料館での「きしわだ恐竜教室こどもの部」で実施しているワークショップです。 恐竜の頭骨図をもとにした復元画製作に挑戦しましょう。講師:徳川広和(古生物造形の達人。恐竜・古生物復元模型家)
特別企画 標本士の仕事
ドイツ南西のシュトゥットガルトからプロの生物標本士を招いて、実演と講演を行います。剥製用の義眼や塗料など、標本作製用具の展示もあります。
ヤン・パニガー Jan Panniger
ボーフム市立標本作製技術職業専門学校を卒業後、2001年よりシュトゥットガルト バーデン・ヴュルテンベルク州立自然史博物館に鳥類の標本士として勤務。
相川稔
2000-2007年、ヘッセン州立ヴィースバーデン博物館自然史部で標本士として働く。2008年帰国。日本の自然史系博物館に標本士として関わるべく活動中。
「鳥の裏側」
22日 14:30 〜 16:00
内容:博物館でつくられ、展示、保管される標本は何もホネだけではあり ません。博物館にある動物標本の代表といえば剥製。そんな剥製、どうやっ て作られているんだろうと思ったことがある人も多いはず。そこであまり見 る機会のない鳥の展示用剥製づくりを実際に見てもらってそんな疑問を解消 します。普段博物館で何気なく見ていた(素通りしてしまう?)剥製が違っ て見えてくるかも…?
「骨格標本のできるまで 博物館の舞台裏」
23日 14:00 〜 16:00
内容:骨格標本をつくっている博物館や個人はよりよい作製方法を見つける ために試行錯誤を繰り返しています。ドイツの博物館でも日々ホネと格闘し て質のよい標本を後世に残すべく努力しています。そんなドイツのシュ トゥットガルト自然史博物館ではどういうふうに骨格標本作製がつくられて いるのか、つくられてゆくのかを写真と一緒に紹介します。