関西自然保護機構創立30周年記念イベント
かんさい自然フェスタ2008
楽しみ・伝え・まもる私たちの自然
●招待講演会
「カエルのきもちを忘れない」
講師 カエル探偵団 長谷川雅美 氏(東邦大学教授)
日時 11月15日(土)14:30〜16:00
会場 大阪市立自然史博物館 講堂
 現代社会に生きる私たちにとって、身近な自然とは私たちが人間らしく生きていく上で欠かすことのできない環境です。生き物の立場に立って自然をみることで、私はそのことに気付きました。生き物のきもちをどのように科学的に理解し、自然を守り育む活動にどのようにつなべていくか、カエルやクツワムシなどを題材にした研究と実践を紹介します。
●講習会
谷口高司のタマゴ式鳥絵塾
谷口高司鳥絵工房
日時 11月15日(土) 10:30〜12:00 13:30〜15:00
11月16日(日) 10:30〜12:00 13:30〜15:00
会場 ネイチャーポール前(B会場)
参加費 画材代 一人600円
定員 各回30名
野鳥図鑑で有名なイラストレーター、谷口高司氏による楽しい鳥の絵の描き方講習会です。
●自然保護レクチャー
「開発から自然を守るには −開発計画への予防と対策−」
日時 11月16日(日)14:30〜16:30
会場 大阪市立自然史博物館 講堂
 近畿では今後どのような開発計画があるのでしょう? そこではまたもや自然が破壊されしまうのでしょうか? 開発から自然を守るには開発側の論理を知ることも必要です。あらゆる自然を残す事ができないとしたら、何を残すかを考えなくてはなりません。開発の論理、生物学者の考えを聞いた上で、うまく自然と共存でき、かつ実現性のある提案をどのように作ればいいのか考えます。
1「過去の開発、これからの開発」 / 中瀬 勲氏(兵庫県立人と自然の博物館副館長・兵庫県立大学教授)
2「何を守るべきなのか、どう自然とつきあうか−保全生物学の視点−」 / 角野康郎氏(神戸大学教授)
3「『郷土力』を培うために:交流と伝承」 / 森 誠一氏(岐阜経済大学教授)
●テーマ別シンポジウム
■「大阪湾の自然再生をめざすネットワーク活動の方向性を考える」
日時 11月15日(土)10:00〜12:00
会場 大阪市立自然史博物館 講堂
コーディネイター 山西良平 氏(大阪市立自然史博物館)
 大阪湾では自然再生に関わるさまざまな取り組みを地道に続けられています。「大阪湾フォーラム」や「大阪湾生き物一斉調査」といった先進的なネットワーク活動を紹介し、行政機関との連携を含めて、これからの大阪湾の自然再生にむけての持続的な取り組みの方向性を考えます。
■パネリスト
 平澤充成 氏 (神戸港湾空港技術調査事務所長) 「大阪湾環境再生連絡会の取組みを中心に」
 大井初博 氏 (大阪府港湾局事業管理部長) 「大阪府港湾局の大阪湾再生のり組みについて」
 田中正視 氏 (大阪湾見守りネット代表) 「4年間継続している見守りネットの活動」
 矢持進 氏 (大阪市立大学大学院工学研究科教授) 「大阪湾水質一斉観測をなぜ始めようとしたのか」
 中西敬 氏 (総合科学(株)海域環境部長) 「他海域と比較してわかる大阪湾の市民ネットワーク活動の先進性」
 山西良平 氏 (大阪市立自然史博物館) 「市民ネットワーク活動の拠点施設としてのミュージアム」
■「シカが森を喰べ尽くすまえに—研究から保全への展開をさぐる—」
日時 11月15日(土)12:30〜14:20
会場 大阪市立自然史博物館 講堂
コーディネイター 前迫ゆり 氏(大阪産業大学)
 20年前までは想像もしなかったことですが,いまや日本各地でシカによる森林や草本植生の破壊が大きな問題となっています。シカの個体数増加の背景には,温暖化や狩猟圧の減少などが考えられます。「シカと森」の最前線を紹介すると共に、今後,シカと森をどのように保全していくかを考えます。
■パネリスト
 前迫ゆり 氏(大阪産業大学)「森とシカと人:共生は可能?」
 常俊容子 氏(大阪自然環境保全協会)「北摂のシカの事情」
 立澤史郎 氏(北海道大学文学研究科)「ニホンジカの生態と市民調査の役割」
 高柳 敦 氏(京都大学農学研究科) 「シカと自然保護地域」
■「自然保護運動に役立つ自然保護教育とは」
日時 11月16日(日)10:00〜12:00
会場 大阪市立自然史博物館 講堂
コーディネイター 布谷知夫 氏(滋賀県立琵琶湖博物館)
 生物多様性の低下や、生物界の遺伝子かく乱など、現在は直接的な自然破壊だけでなく、目に見えにくい自然破壊が進んでいます。自然をめぐる状況がより複雑になった中で、改めて今必要な自然保護とは、その運動を進めるための自然保護教育とはどのようなものかを考えます。
■パネリスト
 布谷 知夫 氏(滋賀県立琵琶湖博物館)「自然保護教育とは何か(歴史と課題整理)」
 高畠 耕一郎 氏(吹田自然観察会)「吹田の自然観察と保護・保全活動」
 田口 圭介 氏(高槻公害問題研究会)「身近な自然情報から始まる自然保護教育」
■「近畿地方における外来種問題への取り組み」
日時 11月16日(日)12:30〜13:50
会場 大阪市立自然史博物館 講堂
コーディネイター 村上興正 氏(同志社大学)
 現在、生物多様性の保全が社会的課題となっていますが、もっとも深刻で長期的な悪影響を与えているのが外来種です。ブラックバス、アライグマなど近畿地方で外来種の防除に取り組んでいる先駆的な事例を紹介し、外来種の影響とその管理の必要性・緊急性を考えます。
■パネリスト
中井克樹氏(滋賀県立琵琶湖博物館)「琵琶湖における外来魚対策:その効果はいかに?」
安部倉完氏(京大・理)・竹門康弘氏(京大・防災研)「深泥池の外来種対策:継続の必要性と課題」
鈴木和男氏(ふるさと自然公園センター)「田辺市におけるアライグマ対策の現状と課題」
岸本真弓氏(野生動物保護管理事務所関西分室)「アライグマ対策の推し進め方―どうすれば管理強化が図れる
●ワークショップショーケース
日本野鳥の会大阪支部
はじめての・とりみたい(鳥見隊)
日時 11月16日(日)10:30〜11:30 12:30〜13:30 14:30〜15:30
参加費 保険・資料代/大人・子供とも100円
※但し、家族参加の場合は家族単位で100円
集合 ネイチャーポール前(B会場)
長居植物園内で、北の国から渡ってきた、カモやツグミなどの野鳥を探して観察します。どんな野鳥が見つかるかな?

(財)公園緑地管理財団
プロジェクト・ワイルドのプログラムを体験してみよう!
〜小学生から大人まで楽しく学べます!!〜
日時 11月15日(土)11:00〜12:00 13:00〜14:00 15:00〜16:00
11月16日(日)11:30〜12:30 13:30〜14:30 15:30〜16:30
参加費 無料
集合 ネイチャーポール前(B会場)
プロジェクト・ワイルドは、「自然を大切に」と理解するだけでなく、「自然や環境のために行動できる人」を育成することに取り組んだ、生きものを題材とした環境教育プログラムです。

特定非営利活動法人 生態工房
長居植物園ミニ水族館
日時 11月15日(土)10:30〜11:30 14:00〜15:00
11月16日(日)10:30〜11:30 14:00〜15:00
参加費 無料
集合 ネイチャーポール前(B会場)
水の中にはどんな生きものがいるのかな?わなをしかけて探ります。捕れた生きものを展示して、ミニ水族館が臨時オープン!
かんさい自然フェスタ事務局
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 大阪市立自然史博物館内 TEL 06-6697-6262 FAX 06-6697-6306
E-mail NF2008(@)mus-nh.city.osaka.jp ※メール送信の際は()をとって入力してください。
◆主催 関西自然保護機構、NPO法人大阪自然史センター、大阪市立自然史博物館、(社)日本望遠鏡工業会  ◆協賛 (社)日本望遠鏡工業会、オリンパス、ケンコー、コーワ、ニコン、ビクセン、ツァイス、(株)日本鳥類調査・Hobby's World、HOGA、(株)文一総合出版、谷口高司鳥絵工房、招き鳥の巣 、ちくじん関西(環境部会) ほか