大阪府高等学校生物教育研究会
校内の樹木・雑草・キノコ調査実施要領
- 校内の樹木調査
樹木調査票を用いて校内の樹木を調査する。種類について 調査票に記入してある9種は必ず調査する。同じものがたくさんある時は本数も調ぺて記入する。胸高直径と樹高については最大のものを記入する。それ以外の項目種類ごとにまとめて記入すろ。9種以外の種類については、余力があれば調べる。移植年月日についてわかれぽ記入する。野生と思われるものはその旨記入する。営巣、鳥の名について木に鳥の巣があればO、なければ×、をつける。鳥の名は、わかれば記入する。カイガラ虫の付着状況多い◎、普通にみられる○、少ない+、ない×であらわす。種名はわかれば記入する。
調査対象樹木:クスノキ、ソメイヨシノ、ケヤキ、ポプラ、メタセコイア、ヒマラヤスギ、アカマツ、クロマツ、イチョウ
- 校内の雑草調査
植物調査票を用いて、種子植物20種、シダ植物2種、コケ植物2種について生育状況を調査する。生育している量については、凡例に従い記入する。凡例(◎たくさんあるOある十すこしだけある)校舎のまわりえお北側とそれ以外に分けたのは、日当り、土壌水分などで差がみられると考えられるからである。グラウンドの周辺には踏みつけに強い植物がみられる。フェンスの縁こはつる性の植物が多くみられる。土の様子は、乾湿を中沁に観察する。キノコについては、種を調べず各々の場所での有無を記入するようにしたい。余裕があれば、校内雑草のフロラについて調べるとよい。
調査対象植物:セイタカアワダチソウ、オオアレチノギク、オニタビラコ、ブタナ、オナモミのなかま、ヤエムグラ、ヘクソカズラ、オオバコ、ヘラオオパコ、ツボミオオバコ、ワルナスビ、ムラサキカタバミ、カタバミクズ、シロツメクサ、キンミズヒキ、イノコズチのなかま、イヌタデ、オオイヌタデ、メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ、チカラシパ、ツユクサ、ベニシダ、スギナ、ゼニゴケ、ミカズキゼニゴケ、キノコ(地上生)
- 校内のきのこ発生調査
- 目的:校内のどの場所に、どのようなきのこが発生するかを調べ。きのこが身近なところに発生していることを知り、自然界の中での菌類の働きを明らかにする。
- 調査方法およぴ時期:
時期1.6月下旬から7月中旬、毎日に校内を見て回る。7月の雨の降った2,3日後が良いが、9月になってからでも可。
方法
- 6月下旬から2、3日おきに、校内を見て回り、どの場所に、何日に、どのようなきのこが、何本発生しているかを記録する。すぐに、きのこを図鑑で調ぺ、名前を決める。また、きのこを写真に撮って残して置くことが大事、1枚だけでなく、いろいろな角度から写すこと。さらに、採集したきのこの乾燥漂本を残して置くとよい。
- 場所は校内どこでも良いが、樹木のある場所とか、芝生の所とか、限定して調ぺると面白い。今年は梅雨の後半に雨が少なかったので、芝生上のきのこの発生はあまり期待できない。
- そこで、暑い時期でも発生する熱帯性のオオシロカラカサタケの発生を調ぺて欲しい。学校以外の公園や広場でも発生していたら報告して下さい。
- 参考校内に発生したきのこ(今までに)
- 芝生上でみられたきのこ(6月から7月、10月)シバフウラベニタケ、コキイロウラベニタケ、キコガサタケ、ヒメホコリタケ、ヒメカタショウロ、ヒナノヒガサ、アカヤマタケ、アシボソトマヤタケ、ベニヒガサ、コムラサキシメジ、ザラエノシメジ、ツブカラカサタケ
- 樹木の周辺でみられたきのこオオシロカラカサタケ(木を植え換えた後や肥料を入れた後に良く発生する、大形のきのこで、食ぺると中毒する、ヒダが緑色)
- それら以外の場所キツネノハナガサ、ムジナタケ、ヒトヨタケ、ヤマドリタケモドキ、チチアワタケ
- 枯れ木のきのこウズラタケ、ホウロクタケ、カワラタケ、シハイタケ
調査するきのこは発生したきのこ全部でもいいし、芝生上に発生するシバフウラペニタケやコキイロウラペニタケや大形のオオシロカラカサタケだけでも構わない。