第7回芥川トコロジスト調査隊 3月調査結果
日時:平成31年3月31日(日)10時〜13時
場所:摂津峡桜公園から東に下り芥川を渡った付近の畑周り
お題:春の野草を食べる
今回はいつものあくあぴあ周りのフィールドから少し遠出し、摂津峡桜公園下手、芥川東側の畑周りに出張です。12名が参加し34種の生き物を観察し食べた野草(樹木の新芽も含む)は15種でした。
注)田んぼは農家の仕事場です。今回お邪魔した田んぼは許可をとってあります。
勝手に田んぼに入って採集しないようにしてください。
(写真)流れ橋、観察の様子
(写真)調理中、食材全体
食べた野草の一番人気は、ムベとアケビ。両方とも小葉が5-7枚セットのつる性の樹木です。ムベは常緑でアケビは落葉です。新芽は茎と合わせて柔らかなワラビのようでもあり美味でした。もちろん生で食べるのではなく茹でた上で醤油をかけ時に鰹節を混ぜて頂きました。
(写真)ムベとアケビ、アケビ
二番人気は、カンゾウ(ノカンゾウまたはヤブカンゾウ)。白い根っこの部分は茹でて酢味噌に合わせると文句なし。同様にノビルも酢味噌が合います。ピリッと美味しいのはクレソン(オランダガラシ)とセイヨウカラシナ。クレソンはフレンチ料理でも付け合わせのサラダで出てくるぐらいなので生でも大丈夫。マヨネーズを添えて食べると美味。
(写真)カンゾウの葉、カンゾウ
(写真)ノビル、クレソン
三番人気は、ヨメナ。しんなりとしてほうれん草をもう少ししゃきっとした感じでしょうか。
(写真)ヨメナの葉、ヨメナ
美味とまでは言えませんがまあまあのグループは、セリ、コオニタビラコ、ハコベといった春の七草シリーズです。ちなみに春の七草は「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」です。ここで言うホトケノザはコオニタビラコのこと。ハコベラはハコベです。
(写真)セリ、コオニタビラコ
(写真)コハコベ
タンポポの花はよく茹でて食べればとろけるような不思議感覚でした。調子にのって熱湯にしゃぶしゃぶして食べると苦味が勝りイマイチでした。ちなみに、4月1日放送の朝ドラ「なつぞら」で主人公の女の子が大きなタンポポの花を生で美味しそうに食べていましたね(笑)
(写真)カンサイタンポポ、タンポポの花1枚
タンポポの花弁がたくさんあるように見えますが、実は花びら(花弁)に見える一つ一つが花です。もともとは5枚の花弁がくっついたものだそうです。よく見れば雄しべと雌しべも合体しています。そしてその花がカンサイタンポポは100個以下、セイヨウタンポポは200個程度だそうです。
ヒメリュウキンカは早春にりっぱな黄色い花を咲かせるので私はフクジュソウ(同科)と見間違えてました。よく見れば花も葉もずいぶん違いますが。。。本花はキンポウゲ科なので一般的に毒性があります。恐る恐る食べましたが大丈夫でした。
(写真)ヒメリュウキンカ、(参考)フクジュソウ
おつまみ程度にしか食べませんとアナウンスしていましたが、あたり一面食べ放題?なので結構お腹が膨れるほどでした。なお、今回食べた種は、新芽や若葉です。大きくなったものは食べても美味しくないので誤解のないように。。。
今回、観察した種は以下のとおり、34種です。
コブシ、テイカカズラ、イタビカズラ、スズメノエンドウ、ナズナ、ゲンゲ、チチゴクサモドキ、ヒメウズ、セトガヤ、スズメノテッポウ、クサイチゴ、ヤブヘビイチゴ、キツネノボタン、ウマノアシガタ、オランダミミナグサ、ノミノフスマ、オニタビラコ、スズメノエンドウ、ウメノキゴケ(地衣類)
以下食べたもの、ムベ、クレソン、セリ、アケビ、カラスノエンドウ、カンゾウ(ノカンゾウまたはヤブカンゾウ)、ノビル、ヨメナ(またはノコンギク)、セイヨウカラシナ、コオニタビラコ、カキドオシ、ヒメリュウキンカ、セイヨウタンポポ、カンサイタンポポ、コハコベ
次回は、いつものあくあぴあ周りで行います。
日時:平成31年4月28日(日)10時~12時
集合:10時にあくあぴあ1階の池周り
場所:あくあぴあ裏手の竹林
お題:春の野草、樹木
持物:筆記具、ルーペ、運動靴(傾斜地も歩くので)