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第10回芥川トコロジスト調査隊 9月調査報告

日時:2019年9月14日(土)10時〜14時20分(昼食含む)
場所:神峰山の森自然園ほか
お題:秋の植物
講師:あくあぴあ芥川小柿事務局長

今回は遠足気分で神峰山の森自然園を訪ねました。JR高槻駅からバスで約20分の神峰山口バス停に集合し15分ほど山道を歩くと新名神高速道路の上を越えて神峰山寺に到着。そのすぐそばにあります。この自然園ではその昔高槻でよく見られた山野草を植栽しているそうです。今はボランティアグループによる手入れがなされ自然の趣で見られます。参加者は8名で観察した種は50種でした。

シゼンエン

ツルリンドウ(リンドウ科、左下)、そこかしかにありました。文字通りリンドウのようですがツルになってます。
アクシバ(ツツジ科スノキ属、右下)、赤い実が酸っぱく美味です。6-7月に咲く花は花弁の裂片がくるりと巻き葯と花柱が突き出て個性的です。
ツルリンドウ アクシバ

ゲンノショウコ(フウロソウ科)、ピンク色の花が多いですが白花もあります。高山植物のハクサンフウロともよく似ています。
ゲンノショウコ

トキリマメ(マメ科)、花は黄色ですが赤い果実も美しいです。タンキリマメと似ていますが葉の形が違います(この写真では分かりませんが)。
トキリマメ花 トキリマメ果実

ヌスビトハギ(マメ科、左下)、街中では外来種のアレチヌスビトハギしか見なくなりましたが久しぶりに在来種を見ました。アレチヌスビトハギは果実が4個いちですが本種は2個いちです。
アメリカイヌホウズキ(ナス科、右下)、小さくて可愛い。イヌホウズキと違って葉柄に翼があります。
ヌスビトハギ アメリカイヌホウズキ

ナンバンギセル(ハマウツボ科、左下)、ススキの根に寄生しています。
ネコハギ(マメ科、右下)、白い花冠に深紅の斑紋が美しい。
ナンバンギセル ネコハギ

観察した種:約50種(植物以外も含む)
オヒシバ、ススキ、タケニグサ、ナルトサワギク、ヨウシュヤマゴボウ、ニワトコ、チョッキリムシが切り落としたと思われるコナラの枝、マダケの根、シキミ、シュウカイドウ、ツワブキ、ヤブラン、ツルリンドウ、ツリフネソウ、ヒメコウゾ、ショウジョウバカマ、アクシバ、ナンバンギセル、ナツハゼ、モチツツジ、コバノミツバツツジ、シュウメイギク、ミズヒキ、キンミズヒキ、トキリマメ、ゲンノショウコ、ヤブムラサキ、ヌスビトハギ、コアジサイ、ヤブミョウガ、フウラン、セッコク、ツブラジイ(コジイ)、ガンクビソウ、アメリカイヌホウズキ、ネコハギ、チヂミザサ、ウバユリ、ギンリョウソウ、ヤマガカシ、クサギ、クズ、センダングサ、スギとヒノキの違い、サカキ、アベマキとクリの違い、ヤブマオ、コバノガマズミ、オオカメノキ(ムシカリ)、ハゼノキ

今回は少し遠出をしました。川沿いを歩くのとは趣きが変わり多くの種を観察することができました。
高槻の自然はほんと豊かですね。

次回、第11回芥川トコロジスト調査隊は、11月24日(日)10時からです。
お題と場所は追って本ブログに掲載します。