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第12回芥川トコロジスト調査隊 2月調査報告

日時:2020年1月25日(土)10時〜12時
場所:あくあぴあ周辺(ゴロッパ広場→裏山の竹林→トンボ池→あくあぴあ)
お題:冬の生き物あれこれ
講師役:あくあぴあ芥川 高田主任学芸員

暖冬のせいだと思いますが、春の花が咲いてます。ウメ(下左)、カラスノエンドウ(下右)
ウメ カラスノエンドウ

前回の宿題、スギの葉はどこからが葉?
スギの葉は左下写真のような単位で落ちていることが多いですが、「樹に咲く花」図鑑によると「葉/長さ約1cmの鎌状の針形で、らせん状に配列」とあるので、葉は赤丸の部分の刺の部分が葉です。
スギ葉 スギ葉拡大

この時期恒例のコケ、地衣類を観察。ゴロッパ広場のエノキの古木にぎっしり。
サヤゴケ(下左)、胞子の入った蒴の柄の苞葉が鞘(サヤ)のようだからサヤゴケ
ヤノウエノアカゴケ(下右)
サヤゴケ ヤノウエノアカゴケ

イラガの抜け殻(繭)
イラガの幼虫はいませんでした。「イラガは終齢幼虫(前蛹)で越冬し、そのための繭を作る」そうです(ウィキペディアより)。ちなみにイラガの幼虫の棘に触れると激痛が走ります。気をつけてくださいね
イラガのまゆ

赤い実シリーズ、
マンリョウ(下左)、ヤブコウジ(下右)、十両とも言います。
マンリョウと比べていかにも小ぶりです。
マンリョウ ヤブコウジ

アオキ(下左)、ナンテン(下右)
アオキ ナンテン

ナワシログミ、葉の表面をルーペで見ると鱗状毛が散見されます。
ナワシログミ.jpg ナワシログミ葉拡大.jpg

シダ類、トラノオシダ(下左)、オオハナワラビ(下右)、
トラノオシダ オオハナワラビ

フモトシダ(下左)、ヤマイタチシダ(下右)
フモトシダ ヤマイタチシダ

テイカカズラ、和名は、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説(能『定家』)に基づく。(ウィキペデアより)
葉をちぎると糸を引く
テイカカズラ テイカカズラ葉拡大

ジャノヒゲ、コバルトブルーの種子がきれい。それを剥くと見える胚乳が真珠のよう。
ジャノヒゲ ジャノヒゲ種.

カラスウリの赤い実、スズメウリの白い実、両方ともトンボ池にて
カラスウリ スズメウリ

タテバチドメグサ(ウォーターマッシュルーム、ウチワゼニグサとも言う)、外来種なので増えてほしくないです。呼び名はそれぞれ形をよく言い表していますね。
タテバチドメグサ タテバチドメグサ

今回観察した生き物、41種
センダン、スギの葉、サヤゴケ、イラガ、マンリョウ、ベニシダ、オオカナワラビ?、クサイチゴ、トラノオシダ、カラスノエンドウ、ミドリハコベ、(イチヤクソウ)、ナワシログミ、テイカカズラ、シャリンバイ、オオハナワラビ、ホシダ、イワヒメワラビ、フモトシダ、イノデ、イボタノキ、コウヤボウキ、ワタフキカイガラムシ、ヒサカキ、カナメモチ、ヒイラギナンテン、ジャノヒゲ、ヤマイタチシダ、シュンラン?、粘菌、ヤブコウジ、ヤノウエノアカゴケ、タテバチドメグサ(ウォーターマッシュルーム、ウチワゼニグサ)、ウンナンソケイ?、カラスウリ、スズメウリ、ウメ、ユキヤナギ、カイガラムシの卵、ネジクチゴケ

次回、第13回芥川トコロジスト調査隊4月5日(日)
摂津峡近くの畑におじゃまして野草を摘み、茹でて醤油やマヨネーズで食べます。
春の野草は柔らかくて美味?です。タンポポの花も食べれます。

日 時:2020年4月5日(日)10時〜13時
集 合:10時に塚脇橋
場 所:摂津峡桜公園近くの畑
お 題:春の野草を食べる
持ち物:筆記具、お弁当
講師役:あくあぴあ芥川 小柿事務局長、高田主任学芸員