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第13回芥川トコロジスト調査隊 6月調査報告

日時:2020年6月20日(土)10時〜12時
場所:あくあぴあ周辺(ゴロッパ広場〜トンボ池)
お題:イネ科植物と梅雨時の生き物+標本の作り方
講師役:あくあぴあ芥川 小柿事務局長、高田主任学芸員

前回は1月だったので約5ヶ月ぶりの調査隊。
やっぱり一人で巣ごもりするみんなで外歩きする方が絶対楽しいですね。
あくあぴあから芥川右岸側をトンボ池まで歩きました。
梅雨時で見るものも少ないと思いきや色鮮やかな野草や昆虫を多く観察できて面白かったです。
さらに今回は標本の作り方も学びました。

オオニワゼキショウ ニワゼキショウ
オオニワゼキショウ、ニワゼキショウ
オオニワゼキショウは、ニワゼキショウと比較して、花は約5mmと小さく、
果実や背丈(20-35cm)は大きい

ネジバナ
ネジバナ
ラン科で螺旋階段を登るように花がつく。
別名モジズリ(文知摺)は草木汁で乱れた文様に染める絹織物のこと

チゴザサ チゴザサ
チゴザサ
イネ科、2mm程度の少花の先から淡紫色の花柱が伸びて可愛い。花柱草丈20-50cm、

ハンゲショウ ハンゲショウ
ハンゲショウの群落
ドクダミ科。名前の由来は半化粧たまは半夏生。半夏生は夏至から11日目頃を言いその頃に花が咲くから。

ネムノキ ヤマハギ
ネムノキ、ヤマハギ

ガムシ
ガムシ
ゲンゴロウに似ているが体の厚みがあり体側の黄帯がない。

カギシロスジアオシャク カギシロスジアオシャク.
カギシロスジアオシャク?  
シャクガ科、淡い黄緑色がきれい。

ツバメシジミ.jpeg ツバメシジミ.jpeg
ツバメシジミの雌(雄は翅表が青紫)  
後翅にある尾状突起にちなんで「ツバメ」の名がついた。突起、分かります?

ムラサキシジミ ベニシジミ(夏型)
ムラサキシジミ、ベニシジミ

マメコガネ.jpeg ホソヘリカメムシ?.jpeg
マメコガネ、ホソヘリカメムシ?

観察終了後に標本づくり

標本づくり

標本づくり 標本づくり

用意するもの
①A3サイズの板(2枚)、②締め付けベルト(2本)、③同サイズに切り揃えた段ボール紙(標本数+1枚)、④A2サイズに切った新聞紙(標本数)

以下、実際にやてみました。ただし、今回の作業は1〜4まで。
5をセットし、6は後日。

1 新聞紙を二つ折りした中に野草を折り畳んで入れる
2 板、段ボール紙、新聞紙、段ボール、新聞紙、段ボール、板の順番に重ねて、ベルトで締める。
3 標本を挟んだ新聞紙の表に(出来たら右下)、標本の採取年月日、場所、種名(分かっていれば)、採取者を記入
4 段ボールは空気の通る穴の向きを揃えて重ねる
5 ふとん乾燥機に5時間程度かける。
6 乾燥したら別の標本台に貼り直す。

次回トコロジスト調査隊は、9月頃に開催します。
近づいてきたら、ブログに開催案内するので、ご参加ください。
お題は、田んぼ周りの水草かなあ。

今回観察した種は、58種でした。以外と多かったです。
ガムシ、カギシロスジアオシャク?、カモガヤ、ニワゼキショウ、オオニワゼキショウ、アオハナムグリ?、ナガイモ、ツバメシジミ、ヤブジラミ、ネジバナ、アカメガシワ、ノブドウ、アレチギシギシ、ヌルデ、コバンソウ、マダケ(天狗巣病)、ムラサキシジミ、アオツヅラフジ、スイカズラ、ドクダミ、コウゾリナ、チガヤ、エダウチハハコグサ、チチゴグサモドキ、ゴマダラカミキリ、ヨシ、ハイイロゲンゴロウ、チゴザサ、ハンゲショウ、フトイ、トクサ、ヤブマオ、ミズヒキ、ヒメコウゾ、コクワガタ?、モリチャバネゴキブリ、クサイ、テイカカズラ、クロガネモチ、カスミザクラ、ヤマハギ、ベニシジミ、キンカン、スモモ?、タテバチドメグサ、ミゾソバ、ネムノキ、イボタノキ、ヤブガラシ、チョウゲンボウ、マメコガネ、ツバメシジミ、ホソヘリカメムシ?、ベニカタバミ、ノビル、トウネズミモチ、オオスズメノカタビラ、クサギ 以上