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2013年03月13日

亀岡市保津町上中島における専用競技場の建設に関し アユモドキをはじめとする淡水生物群集の保全への配慮の要請 を提出しました

 関西自然保護機構は、3月12日に亀岡市・京都府に対し、日本魚類学会・日本生態学会近畿地区会とともに以下の要望書を提出しました。
 これは亀岡市が計画している大規模スポーツ施設が、国の天然記念物であり「国内希少野生動植物種」であるアユモドキの生息地に悪影響を及ぼすことを回避するよう要請するものです。現在、亀岡市保津町地域はアユモドキの淀川水系で唯一残る生息地となっています。この地域には付近の河川—用水路—水田が一体となった湿地生態系が維持されており、カワモズクなど多くの希少生物が生息する生物多様性の保全上重要なホットスポットになっています。
 当該地域において、アユモドキをはじめとする淡水生物群集が将来にわたって健全に維持され、「京都が誇る自然との共生スタジアム」を実現するために、
1.生活域、産卵場所、水の流入や流出を含め、アユモドキの生息場所への影響を最大限回避した形でのスポーツ施設の用地計画における再検討・再検証
2.関係省庁との十分な連携・調整
3.専門家委員会の設置
などを要請しました。詳細は要望書をご覧ください。

関西自然保護機構としては今後もこの問題を注視していきます。

亀岡市長宛 亀岡市保津町上中島における専用競技場の建設に関し アユモドキをはじめとする淡水生物群集の保全への配慮の要請 (PDF)

同 京都府長宛 要請(PDF)

2013年度 研究助成事業 受付開始

2013年度の研究助成を、下記の要領で募集いたします。
募集期間が例年より短くなっておりますので、ご注意いただき、お早目の手続きをよろしくお願いいたします。多くの方からのご応募をお待ちしております。

【応募資格】 KONC会員、あるいは会員を含むグループ
【助成対象】 関西の自然保護・自然環境保全に関する調査研究
上記の課題について、
(1)次年度中には、ある程度のまとまりがつくような、現在計画中の調査研究 
(2)現在継続中で、来年度中には、ある程度のまとめができそうな調査研究
(3)これまでの調査研究のとりまとめ
【助成金額】 合計40万円程度 数件
【助 成 期 間】 単年度を原則とする
【募集締め切り】 2013年4月14日(日)必着(メール添付可)
【助成交付決定】 2013年4月中旬(運営委員会で選考します)
【研究成果の公表】交付を受けた場合は、1年以内に会計報告と調査結果を報告(次年度総会での口頭発表及び簡単な報告書作成)していただくとともに、研究結果がまとまりしだい、当機構の会誌「地域自然史と保全」に報告文として発表していただくことを義務としています。

【応募様式】 こちらからダウンロードできます
        申請用紙

 【送付先・問い合わせ先】  E-mail : konc@mus-nh.city.osaka.jp
     〒546-0034
大阪市東住吉区長居公園1-23 大阪自然史センター気付
関西自然保護機構 事務局 Tel : 06-6697-6262
Fax : 06-6697-6306
    
【そ の 他】 これまでの助成実績はKONCホームページでご覧になれます。

2013年03月10日

「中池見湿地の保全と新幹線建設問題」の録画中継ほか

去る2013年3月3日、大阪市立自然史博物館にて開催された
緊急シンポジウム「中池見湿地の保全と新幹線建設問題」
には約80名のご参加をいただきました。
当日の様子をご来場できなかった方などのためにUSTREAMなどで公開しています。
以下のURLからパソコンなどで御覧ください。
お聞き苦しい点、見づらい点などはご容赦ください。

USTREAM(約2時間半)
http://www.ustream.tv/recorded/29691418

2013年03月04日

豊中市西緑丘あけぼのぽんぽこ保育園前の大阪層群露頭の保存を求める要望書

 2013年2月20日、「豊中市西緑丘あけぼのぽんぽこ保育園前の大阪層群露頭の保存を求める要望書」を豊中市長、豊中市教育委員長、大阪府、土地所有者および事業者、各位宛に提出しました。
 大阪層群の露頭はこれまでの開発等によりほぼ消滅してしまい、900万人近くが暮らす大阪平野の地盤を直接観察できるこの露頭は非常に学術的・教育的価値が高いものです。関西自然保護機構はこうしたことから、地学的にも保全が必要と考えており、関係者に配慮を求める要望書を提出することとなりました。
 豊中市長宛要望書(PDF)