山門水源の森フィールドシンポジウム開催御礼
2024年9月16日に滋賀県山門水源の森で開催されたフィールドシンポジウムでは会員および非会員あわせて総勢40名のご参加をいただきました。午前中の観察会,午後のシンポジウムともに活発な意見交換が行われ,盛会のうちに無事終了しました,現地ガイドは山門湿原の保全グループ(山門湿原の森を次の世代に引き継ぐ会)にお世話になり,たいへん好評でした。シンポジストのお話も興味深く,多くの質問やコメントがありました。
山門湿地はシカの採食や木本種の侵入などの課題があるものの,山門湿原の森を次の世代に引き継ぐ会の活動によって,多様な植生と生きものが保全されています。なかでもシカの採食によりいったん消失したミツガシワは,防除によって再生が実現しました。自然共生サイト(環境庁)の申請においては,9項目すべてにわたってクリアされ,場所,種,機能ともにすばらしい湿原であることをあらためて確認しました。
当日,サワギキョウ,サワシロギクは開花し,ミヤマウメモドキは赤い実をつけていました。ナラタケモドキなどのキノコ類,イモリ,タゴガエルなどさまざまな生きものに出会え,楽しい観察会となりました。
お世話になった山門湿原の森を次の世代に引き継ぐ会のみなさま,シンポジストのみなさま,ご出席いただいたみなさまに厚くお礼申し上げます。今後とも関西自然保護機構の活動にご支援よろしくお願いいたします。
(KONC会長 前迫ゆり)
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