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現地見学会とフィールドシンポジウムのご案内

日本生態学会近畿地区会公募集会 フィールドシンポジウム(共催:関西自然保護機構)
「中池見湿地の自然と北陸新幹線ルート変更問題」
<開催趣旨>
 福井県敦賀市にある中池見湿地は、数多くの絶滅危惧種が成育・生息し、現在の日本ではきわめて貴重な湿地として評価されている低層湿原です。昨年7月にはラムサール条約にも登録されました。しかし、昨年8月に、2025年開通予定の北陸新幹線のルートがこの湿地の一部を横切るような変更案が公表されました。このルート変更は、中池見湿地の生態系に大きな影響を及ぼす可能性が高いため、本年3月、日本生態学会は、詳細な影響予測調査を行うことを求める要望書を関係機関に提出しました(http://www.esj.ne.jp/esj/Activity/201303Nakaikemi.html)。
今回企画したこのフィールドシンポジウムは、現地の見学とその後のシンポジウムで、多くの方々に湿地の重要性と北陸新幹線ルート変更問題の概要について知っていただき、湿地生態系への影響と保全の方策について考えることが目的です。数多くの皆様のご参加を期待します。

<開催日時> 10月13日(日曜日)10:00 ~ 16:30
<集合場所> JR北陸線敦賀駅 正面「駅前広場」
<集合時間> 午前10時
(時間厳守、貸し切りバスでJR敦賀駅⇒中池見湿地⇒シンポ会場と移動します)
<参加費>  無料 (昼食・飲み物は各自でご用意ください)
<主催> 日本生態学会近畿地区会自然保護専門委員会・関西自然保護機構
<申込先・問い合わせ先>岩崎敬二(〒631-8502 奈良市山陵町1500 奈良大学教養部)
  E-mail:iwasaki@daibutsu.nara-u.ac.jp、Tel:0742-41-9591、Fax:0742-41-0650
ご参加希望の方へ:貸し切りバス予約の都合上、9月30日(日)までに 
上記(岩崎 敬二氏)へお申し込みください。

 *申込先が、関西自然保護機構の事務局とは異なりますので、ご注意ください。

<プログラム>
 第一部:中池見湿地見学会(10:15 ~ 13:15)
  現地に詳しい研究者やNPO法人の方々に解説をしていただきます。
*動植物の採集はご遠慮ください。
  
第二部:シンポジウム
「北陸新幹線建設が中池見湿地の自然に与える影響」(14:00 ~ 16:30)
<会場> 敦賀市福祉総合センター「あいあいプラザ」(敦賀駅から歩いて7-8分)

<内容>

・中池見湿地の希少水生動物
平井 規央 氏(大阪府立大学)
・中池見湿原堆積物の花粉化石からみた最終氷期以降の植生変遷
宮本 真二 氏(岡山理科大学)

・危惧されるラムサール条約登録・中池見湿地に及ぼす北陸新幹線の影響と現地の動向       
  笹木 智恵子 氏(NPO法人ウェットランド中池見)

・新幹線ルートと中池見湿地の水生植物 ―危惧される影響―
角野 康郎 氏(神戸大学)
・山地源流域の山体地下水が雨水の流出に果たす役割
小杉 賢一郎 氏(京都大学)
・総合討論

<現地への交通の参考> 大阪・京都方面からのJR在来線の主要な時刻と料金を示しておきます。
○往路
・大阪駅7:45(京都線新快速・湖西線経由敦賀行き)⇒京都駅8:15⇒敦賀駅9:50
   (大阪⇒敦賀2210円)
・大阪駅8:10(特急サンダーバード5号和倉温泉行き)⇒京都8:41⇒敦賀9:37
   (大阪⇒敦賀4500円)
○復路
・ 敦賀駅17:00(北陸本線・近江今津行き)⇒近江今津駅17:36
   近江今津駅17:43(湖西線・京都行き)⇒京都駅18:51
       京都駅18:59(京都線新快速・網干行き)⇒大阪駅19:28
・敦賀駅17:41(特急サンダーバード36号大阪行き)⇒京都駅18:38⇒大阪駅19:07