プロジェクトY

■ プロジェクトY　：植物班社寺林調査隊　研修のご案内＆調査協力者の募集
　照葉樹林は日本のさまざまな文化を生み出した自然の一つであり、かつては大阪の平野部や標高が比較的低いところに広く分布していたと考えられます。しかし、現在では森林伐採や宅地造成のためにほとんど見られなくなり、神社仏閣などにわずかに残っているにすぎません。
　今回は、シイを主体とする照葉樹林（シイ林）に絞り、原生的な環境のシイ林はどこに残っているか、大和川流域のシイ林はどのようなものだったのかを考えるために、3種の植物の分布調査を実施します。調査対象は、アリドオシ（アカネ科）、イズセンリョウ（ヤブコウジ科）、ハナミョウガ（ショウガ科）の3種です。これらを選定した理由は、過去に大規模な伐採を経験したシイ林にはみられないと考えられ、識別もしやすいためです。この調査に参加してくださる方を募集しています。調査のやり方などに関する研修を以下の日程で行いますので、是非ご参加ください。
　当日は与喜山で研修を行った後、大和川沿いを桜井方面に歩いて、いくつかの社叢林を調査する予定です。同時に、植物の採集の仕方なども演示します。
　日時：5月５日（金・祝） 　雨天の場合は翌6日（土）に実施
　場所：奈良県桜井市与喜山〜慈恩寺
　集合：近鉄大阪線「長谷寺」駅に午前１０時
　近鉄鶴橋駅8:55の青山町行き急行に乗り、河内国分駅で榛原行き準急に乗り換えればちょうどに着きます。鶴橋−長谷寺は大人片道670円
　持ち物：弁当、飲み物、ハイキングの服装、ビニル袋（中〜大サイズのスーパーのレジ袋程度）
　その他：保険代を一人50円集めますのでご協力下さい。参加申し込みは不要です。当日直接集合場所にお集まり下さい。当日の朝天気があやしくて6日に延期になるかどうか分からないときは、7時から9時の間に、06-6694-0500（博物館留守番電話）に問い合わせてください。6日の朝の天気があやしい場合も同様です。前日までの問い合わせは植物研究室の内貴まで。