「大阪府高等学校生物教育研究会」協力会だより
第8号(2013年4月)

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    山中伸弥教授に続くノーベル賞受賞者を大阪から!!
                         大阪府生物教育研究会協力会
  会 長    中野  俊勝
 協力会会員の皆様には、日々ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 当協力会が、発足して早5年目を迎えました。日頃から本会の運営にご協力を賜っていますことに、厚く御礼を申し上げます。
さて、新学習指導要領が今年度から高校においても年次進行で実施されます。これからの知識基盤社会をしっかり生き抜く「生きる力」の定着が望まれます。
 大阪府高等学校生物教育研究会におきましても、時代を先取りした積極的な活動が期待されます。
昨年、ノーベル医学・生理学賞を受賞された山中伸弥教授は、科学者は研究分野で真っ先に不思議に出会える。本当に面白い仕事。是非多くの子どもさんたちに科学者を目指して欲しいと言っておられます。
この山中教授は、中学校・高等学校時代を大阪で過ごされていました。世界に誇る日本人のお一人である山中教授に続くノーベル賞受賞者を、是非大阪から輩出してもらいたいものです。
生物教育研究会の先生方が科学者として頑張る背中を見て、生徒たちが育っていきます。
 私たちの協力会の支援が、このようないい結果につながることを願っております。
 協力会会員の皆様には、今後とも変わらずご理解・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 
平成25年度を迎えるにあたって
大阪府高等学校生物教育研究会
会 長 大 島  み ど り
 
協力会の皆様、平成24年度も大変お世話になり、ありがとうございました。
 牧野 修司 先生の後任として2年間会長職をお預かりいたしましたが、支援学校校長と言うことと、それまでの16年間生物教育研究会を離れていたと言うこともあり、皆様方に於かれましては、歯がゆい思いを常にお持ちになられたことと申し訳なく思っております。
 さて、私こと、平成25年度末を持ちまして定年退職(えーーーっ!!!我ながらびっくり!!!)を迎えますので、次期会長の人選に関して、少なからず心を痛めておりました。
 しかし、この度、府立山田高等学校校長 吉村 烈 氏を新会長にお迎えする事ができました。新しい風を生物教育研究会に吹き込んで頂けるものと期待しております。
 協力会の皆様にも、新会長のお引き立てをよろしくお願いいたします。
 では、6月5日(水)の総会でお目にかかれる事を楽しみにしております。
 2年間の間、本当にありがとうございました。
 
1 今年度も続いて会員登録をお願いします。
 会費振り込み用紙を同封しますので、5月中に振り込んでいただきますよう、よろし
くお願いします。その際、用紙裏の連絡欄に近況をお書き下されば次号に掲載します。
2 2012年度事業報告
総会
2012年5月23日(水)研究会総会と同日に実施 (第7号で報告済み)
第4回歴史散歩「高野街道を歩く」と懇親会
2012年11月16日(金)に実施   (以下に報告記事)
(3)第64回生徒生物研究発表会に出席  (以下に報告記事)
  2012年11月23日(祝)大阪市立自然史博物館において実施
その後、近くの居酒屋で現職教員との懇親会に参加
(4)生物教育研究会会員研究発表会に出席  (以下に報告記事)
2012年12月12日(水)大阪府立大手前高校において実施
(5)研究会行事の森林生態部会の現地実習会(金剛山)には、残念ながら協力会から
の参加はありませんでした。
 研究会の会誌は、この協力会の助成金等をもとに刊行されています。5月下旬に出来
上がりますので、6月の次号発行の際にお届けします。
 
 
3 行事報告
第4回歴史散歩「高野街道を歩く」と懇親会
平成24年11月16日(金)実施   松本 弘 記
当日は快晴の天気で、本当に気持ちよい一日でした。参加者は、中野俊勝会長、江藤昌晴氏、辻本昭信氏、石崎英男氏、古久保俊子、新城勝文氏、松本弘の7名でした。
南海電車千早口駅に13時に集合して、以下の所を散策しました。
@千早口駅の解説 A薬師寺 B御所の辻 C松明屋 D旧高野線廃線跡 
E馬こかし、一里山 F南天苑 G旧高野街道廃線跡 H蟹井神社 I安明寺
J高野街道 K出会いの辻 L天見駅の解説 の順序で散策し17時00分無事終了。
中でも、薬師寺や南天苑、高野街道の景観には感動しました。また秋の里山や奥河内の山
を含む自然を満喫できた有意義な一日でした。散策終了後、河内長野駅付近の居酒屋で懇
親会を持ち、18時に散会いたしました。
64回生徒生物研究発表会に出席
平成241123日(祝)実施   梶村重次 記
午前中、京都での用事を済まして大阪長居公園にある大阪市立自然史博物館へ向かう。研究発表は午前10時から始められており、午後の部に参加させていただいた。昨年か
ら研究発表部門と活動報告部門とに分かれており、多くの生徒たちの参加で会場は熱気
にあふれていた。博物館の先生の熱心なご指導もあり、感謝しています。発表の詳細については次号で配付される研究会誌を参照下さい。
終了後、長居の駅前で反省会があり、久しぶりに現役の先生方と酒を交わすことになり、有意義な一日を過ごさせていただきました。
B生物教育研究会会員研究発表会に出席
平成24年12月12日(水)実施  中野俊勝 記
大阪府立大手前高校において行われ、第1部会員研究発表4題と第2部新教育課程に関する意見交換会がありました。
<第1部 会員研究発表の部>
基本的な寄生虫の実験〜Centrocestus属を用いて 府立日根野高校 宇賀昭二氏
「課題研究」の効果的な指導方法を求めてー泉北高校での実践を中心にー
                        府立泉北高校  木村 進氏
(3)身近な植物教材のデータベース化の試み      府立枚方高校  片山 徹氏
(4)『生物基礎』・『生物』の教科書にある実験・実習・探究活動の
まとめと『ヒトの生物学』の可能性について   府立枚方高校 片山 徹氏
<第2部 新教育課程に関する意見交換会>
 府内高校への生物実験の実態や『生物基礎』に関するアンケート結果の木村先生によるまとめ。出席者からの新学習指導要領実施に関しての意見や感想の交換。
今回は、12月10日に山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞された直後でもあったので、かなりの盛り上がりを予想しましたが、出席者は昨年と同じ約30名程でした。発表は、木村先生(泉北高校)の司会進行で実施されました。
上記の事項以外に、会場校の大手前高校中根先生から、在校生の保護者でイタセンパラの野生復帰をめざし、研究を続けておられる大阪府水生生物センター主幹研究員上原一彦氏が、2枚貝を使わない人工授精からの増殖に成功され、09年に親魚を500匹淀川に放流されたことなどを掲載した新聞記事の提供がありました。
 また、同じく大手前高校からボルボックスやプラナリアなどの教材生物の配布が行われました。そして、木村先生からは、数種の熱処理済みのドングリが提供されて、賞味させてもらいました。
 研究発表会を終えての私の感想としまして、今回も熱心な発表で貴重な情報提供もありましたが、研究会全体としての底力と勢いを感じるまでには至っていなかったように感じました。学習指導要領の改訂期でもありますので、今後、いろいろ新しい取り組みが行われ、発表者が多数となり、出席者も増えることを期待していきたいと思いました。
 
4 2012年度 会計報告
 収入                 支出
前年度繰越金  134,360円    「協力会だより」
会費・寄付金  139,000円     第6号発送経費    5,360円
   2,000      10人       会費払込料金    4,280円
   3,000     18人       助成金     100,000円  3,000 (前年納入)   1人       第5号発送経費    5,400円
   5,000      11人
   10,000       1人
            (計41人)
収入合計  273,360円       支出合計  114,840円
 
         差し引き 158,520円  次年度へ繰り越します。
「監査の結果、適正に処理されていたことを確認しました。」
2013年4月5日   会計監査  梶村重次
5 今年度(2013年)の行事予定
 各行事については、総会で決定します。次号にて詳しくお知らせします。
総会(研究会総会と同日に実施)
65日(水)に開催します。場所は未定。研究会総会(2時ころより開催)後に記念講演の予定。終了後、4:30ころより協力会総会を行います。 そのあと近くの店で懇親会を行います。参加される方は、役員か事務局に問い合わせ下さい。
研究会行事に参加
できれば昨年同様、研究会で行われる適当な行事(教員や生徒の研究発表会や森林生態部会等)に出席したいと思います。詳細は次号で案内します。
協力会の行事 第5回「歴史散歩」  昨年同様に松本氏の案内で実施します。
平成25年(2013年)は、天誅組の乱(文久3年・1863年)が起きてから150年目にあたります。天誅組の史跡が残る三日市油屋から歓心寺あたりを散策します。紅葉の河内長野をご一緒に歩きませんか。当日は松本氏の詳しい資料が配布されます。なお、詳細は次号にてご案内いたします。
(4)協力会の行事 千里万博公園の植物観察会
  日時等は未定、詳細は次号で案内します。
◎今年度、研究会では小笠原(父島)への現地研修旅行を計画されています。われわれ協力会の会員にもお誘いがありました。4月中旬の締切りです。まだ若干余分があるとのことです。関心のある方は、詳細について協力会事務局に問い合わせ下さい。研究会担当者に取り次ぎさせていただきます。また、直接に行事担当の三国ヶ丘高校長尾祐司先生に問い合わせて下さっても結構です。
期日は7月26日(金)より8月1日(木)の7日間(船中往復2泊、父島4連泊)
費用は16万5000円(素泊まりのため食事代は含まれていません)
 
  2012年度『大阪府高等学校生物教育研究会協力会』会員
                (記載順は生物教育研究会会誌役員名簿による)
(正会員)    浅野素雄   今安達也   松田仁志   和佐眞宏
江坂高志   多々浩爾   中原    山田孝子   渡辺勉治郎
足立    萱村善彦   原田 彰   福坂邦男   平賀正男
古久保俊子  江藤昌晴   吉川 浩   河野成孝   中野俊勝
梶村重次   辻本昭信   松本弘    山住一郎   澄川冬彦
奥本 隆   石崎英男   富田織江   小畑和人   田中正視
牧野修司   大江 進   竹林隆昭            以上32名
(賛助会員)
   大島みどり 杉山友恵   橘 淳治   寺岡正裕   柴原信彦
安井博司  幸川由美子  佐々木陽一  井上慎一      以上 9名
 ★住所、電話等の個人情報については事務局へお問い合わせください。

7 協力会役員と事務局
・会長・・・ 中野俊勝   副会長・・・牧野修司
・幹事(事務、会計、会計監査など)・・・松本 弘、梶村重次、辻本昭信
・事務局(辻本昭信)  振替  口座番号 0910−2−226178
口座名  大阪府高等学校生物教育研究会協力会
   住所  高槻市西冠1−10−1   電話  072−675−1710
FAX 072−675−1736  メール s.tsujimoto◎tcn.zaq.ne.jp
迷惑メール対策で◎にしています
《ご意見や、お尋ねなど遠慮なくご連絡ください》
研究会のホ−ムペ−ジ(http://www.omnh.net/seiken/)に「協力会」のことを掲載

8 会員の近況・投稿
この欄は、振込用紙やはがき等により連絡があったものを記載します。皆様もどうか一報ください。また、投稿記事も歓迎します。今回は、事務局から先生に依頼して書いていただきました。ありがとうございました。

 
 
生物部と生物教育について
牧野 修司
 11月23日(勤労感謝の日に実施されている(以前は23日とは限られていなかったが)生徒生物研究発表会には、主に生物部など科学関係のクラブが集まってきて、毎年にぎやかで充実した一日を過ごさせていただいた。担当される研究会の先生方には大変なご苦労がありますが、極めて重要な行事であるとずっと考えています。
 生徒達だけでなく、顧問の先生方にとっても、生徒とのふれあいの機会でもありますが、研究・調査・結果のまとめ・考察などの指導は、生物教育の重大な機会となります。
 私事ですが、中学生の時「理科部」に所属して以来、高校で「生物部」、大学でも「生物研究会」そして教員になって部活動ではありませんが「大阪府高等学校生物教育研究会」と生物の部・会を一途?に歩んできました。
高校の生物部の時は、生徒の研究発表会には参加をしていません。高校の丹後半島間人での合宿では、海の透明感、ムラサキウニの多さにまず感動しました。箕面での植物観察や昆虫採集なども記憶に残っています。自分でやった「ミズカビの観察」は、模造紙に書いて文化祭に展示しました。高校生として良い経験をさせていただき顧問の先生や部員には感謝しています。
 教員になってから、印象に残るのは泉尾高校に着任して授業中に「生物部合宿」の楽しさ(夜中も調査するなど)を話したところ、一度に9人ほど入部し、その年の生徒生物研究発表会に「大正区周辺のプランクトン」で1年生と一緒に参加できました。翌年は兵庫県氷上郡春日町での夏期合宿報告としての「プランクトンの日周期活動」「竹田川における水生昆虫の日周変化」と生徒によるアンケート調査結果の「大正区周辺のハトの分布」を落ち着いてしっかりと発表してくれました。昨年の夏も久しぶりに生徒達が集まり、その時の話で随分盛り上がりました。
 残念ながら、その後これほどの集団ができなかったためか、生徒を引率して生徒生物研究発表会に発表参加するということが無くなってしまいましたが、やはりこの数年間が実に楽しく、自分の「生物教育」の原点であり貴重な宝でもあるように思います。そして、担当委員・副会長・会長として何度も参加してきましたが、本心から閉会の際「また来年会いましょう」と生徒や顧問の先生方に言い、これからも高校生に経験を通じた「生物学」を学んで欲しいと思います。
 研究会の先生方、生物関係の部活動顧問の先生方には、ご苦労が多く大変とは思いますが、これからも生徒生物研究発表会が続きますよう、よろしくお願いいたします。
 いつの頃からか、教員が極めて忙しく、制約も多くなり、このような「生物教育」を行なう余裕が無くなって来たように感じます。しかし、そのような中でも、生物部などの活動がこれからも活発に行なわれるよう願っています。
 
 
《事務局より》  生物教育研究会協力会が設立されてから5年目になります。
皆様のお陰により当初の目的である @生物教育研究会への助成金の授与 A生物教育研究会の行事への出席による現役先生との交流 B協力会会員同士の親睦行事 を続けてこられました。厚くお礼申しあげます。これからも引き続きご協力よろしくお願い申し上げます。なお、会の行事や運営等についてのご意見は、遠慮なく事務局までお寄せください。

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