2005年8月7日掲載
8月15日更新

日本生物教育会全国大会を終えて

日本生物教育会 第60回全国大会事務局(木村 進)
 
  8月3日(水)〜5日(金)にかけて開催された、日本生物教育会第60回全国大会(大阪大会)は、事前申込345名に加えて当日参加者も70名を超え、約420名の先生方の参加を得て盛況のうちに終えることができました。特に今回は地元大阪からの参加者は少なかったにもかかわらず、他府県から300人を超える多数の先生方に参加していただき、ありがとうございました。研究発表や展示をしていただいた先生方や、研究協議での議論に加わったり、現地研修や施設見学・実験講習などに参加して盛り上げていただいた先生方に深く感謝いたします。

  大阪大会では「ほんまにわかる生物教育の実践」というテーマで、生徒が目を輝かして話を聴き、ほんとうにわかったと言える授業を進めていくために役立つ授業や実験の実践を多く取り上げるように、様々な行事や記念誌の出版を計画しました。環境問題や生命倫理の問題にしても、ただ頭で知識として覚えるだけではなく、環境を守る行動やいのちを守る行動がとれるようになることが必要であり、このためには「ほんまにわかる」ことが重要です。また、教育課程も、意味がわからなくてもただ覚えればいいという知識注入型の教育から、興味・関心や意欲を高めるために探究活動を重視する方向へと改定が進められてきています。そして、今まさに教育課程が検討されている時期であり、研究協議の一つとして、文部科学省の田代教科調査官からその過程を詳しく聞かせていただくとともに、現場からの様々な意見をぶつけ合って、なかなか一つにはまとまらなかったものの、貴重な意見交換の機会となりました。これらの成果を今後に引き継いで発展させていきたいものです。

一方で、参加費を8000円に抑えて、手作りの大会を目指して、これまでの他府県のような見栄えのする出版物は発行しませんでしたが、毎日の授業ですぐに使えるプリントを集めた作業教材集の改訂版をはじめ、大会中の研修行事のポイントをまとめた研修資料集を発行しました。このように、研究協議や記念出版・研修行事などに新しい試みを取り入れましたが、参加したみなさんはどのような感想を持たれたでしょうか? 

また、経費節約のためにも会場としては私立の興國高校を2日間お借りして実施しました。草島理事長や後藤事務長をはじめ、興國高校の多数の先生方に非常にお世話になるとともに、教育活動にも影響があったものと心配していますが、経費面でも多大な配慮をいただき、大会の成功の大きな要素の一つでした。ありがとうございました。ただ、体育館を式典・講演会場に使ったり、教室を発表会場に用いることになった結果、大会参加者が予想以上に多かったこともあって、少し会場が狭く、ご参加の一部の先生方は後ろに立って聞いていただかざるを得なかったりと、ご迷惑もおかけしました。その他、インターネットによる申し込みシステムを初めて導入したのですが、FAXによる申込者もかなり多く、先着順で受け付けた行事への参加決定にもやや問題を残しています。これ以外にも、多数問題点や行き届かなかった点もあり、いやな思いをさせたのではないでしょうか?このような点についてもご指摘いただき、今後の大会に生かせて行けばと考えています。

それでは、大阪大会に参加された先生方が、大会の成果を今後の教育に生かせていただけるとともに、これらの成果を引き継いで、日本生物教育会が今後ますます発展していくことを祈って、大会を終える言葉といたします。本当にどうもありがとうございました。
 
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