« 2010年02月 | メイン | 2010年09月 »

2010年08月03日

博物館学芸員実習教育普及専攻コースに参加して

 7月29日から8月2日まで博物館実習教育普及専攻コースに参加させていただきました。
 実習では、「ジュニア学芸員になろう!」という小学6年から中学生対象の企画に下見を合わせて4日間、補助として参加しました。学校では生物を専攻していますが、今回の企画でまったく異なる地学の石について調べる子どもたちの補助ということで、とても心配していました。しかし、みんなとても元気で、積極的に参加してくれていたので、私自身、とても楽しく実習をさせていただきました。
 今回の企画では実際のフィールドへ行き、子どもたちの手でデータを取り、まとめて、最終的に特別展の「みんなでつくる淀川大図鑑」にて展示を行いました。フィールドでは、地面が濡れ、滑りやすくなった所や、車が通る道など危険が多かったのですが、子どもたちも十分に注意してくれ、無事けがなく調査を行うことが出来ました。
 データをまとめる際にヒストグラムを書いたり、150個前後の石の長軸のデータから平均を求めたりととても大変な作業が多く、ヒストグラムに関しては、普通の棒グラフを書いてしまう子もいて自分の説明が不十分であったことを実感しました。もっと、わかりやすく簡潔で、かつ丁寧な説明を今後心がけていこうと思いました。
 最後に1つの展示ができて、特別展のスペースに展示したときには、他の展示とは違うカラフルな、面白い、子どもたちだからこそできる展示になったのではないでしょうか。
 ひとつの企画に下見から完成まで3日間参加することが出来て、ほかではできないような経験が出来たと思います。この経験を今後活かしていけるよう頑張っていきたいと思います。

野外作業から展示展開までの作業をジュニア学芸員と共に体験して

 「ジュニア学芸員になろう」の課題で小学6~中学生の10名の子たちと共に3日間の実習を行い、特別展「みんなでつくる淀川大図鑑」展示の一部に加える、というのが今回の実習課題でした。
 これは2つの取り組み課題が含まれるものでした。
1.野外実習の指導を体験する。
2.実習で得られたものを博物館的に展開させる。
 この2つを同時に、かつ初体験者に対して行うのは必ずしも容易ではないことです。実習生3名と学芸員3名、協力者2名で事前に野外調査予定地に入り確認することから始められました。そのうえで実際に子どもと共に現地に赴き調査をやり上げる、これが一つ目の課題でした。どのようにして現地で調査に集中させるかを、学びました。
 実習で得たものを博物館的に展開する。博物館的なレベルを保持しつつの展開を試みることに参加させていただいたことは大きな体験となるものでした。小中学生と共に限られた時間、条件の中で展開するのは容易なことではない。それをいかにして達成させるかを強く学びました。
 この体験は今後の活動に大きく役立つと確信しました。4名もの学芸員の方のご指導の様子を学べてとても役立つものでした。ありがとうございました。これをきっかけに自然史博物館でさらに多くのことを学びたく思います。どうかよろしくお願いします。

5日間の博物館実習を終えて

 7月29日から8月2日の5日間、普及教育コースの博物館実習をさせて頂きました。初日は館の紹介や収蔵庫を見学させてもらい、2日目以降は「ジュニア学芸員」というイベントに補助スタッフとして参加しました。
 大阪市立自然史博物館には何度か来た経験がありましたが、裏側を見せて頂く経験は今回が初めてでした。資料を見ていると展示されている姿よりももっと生々しく、当たり前ですが生き物を扱っているのだと改めて実感します。鈍感な目で眺めていた博物館という像を、しっかりと見ることが出来たように思います。
 ジュニア学芸員というイベントは、学芸員の方々の挑戦が詰まったような企画だと感じながら参加していました。予め用意してあるマニュアルに沿って何かを学ぶというイベントではなく、調査するという行為自体を学ぶというやり方がとても新鮮でした。参加した子どもたちもわくわくと調査を行っていて、スタッフの立場ながら羨ましく見ていました。
 お世話になった5日間は、私にとって常に新鮮な知識に触れられる時間ばかりでした。貴重な時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。