2023年11月28日

2023年度秋季博物館実習5日目(11/19)

 2023年秋季博物館実習の5日目を担当させていただきます、W大学のK.N.です。今回は自然史フェスティバル2日目の様子をご紹介します。

 11月19日、フェスティバル2日目は朝から天気も快晴だったため前日よりもより多くの方が来場されていました。A会場ではたくさんのブースがあり、体験できるコーナーも多かったため大人も子供も実際に触れたり、作ったりしながら楽しみ、学べる会場となっていました。ブースは大人の方だけでなく、小学生から大学生など若い方たちも多く参加されているのに驚きました。実際に各ブースでお話を聞くとそれぞれ詳しく説明してくださり、書籍やインターネットで見るよりも分かりやすく、また今まで見て来なかった視点からのお話を聴くことが出来、新たに学べることが多くありました。

 私の担当は3つある会場の内の1つ、A会場を担当しました。そこでは主に、来場者へのパンフレット配り、会場内の見回り、イベントのアナウンス、来場者の案内を行いました。A会場は他のB、C会場と少し離れているため他の場所が分からない方が多く行き方を聞かれることが多かったです。会場の案内やイベントの案内を行っていると、またA会場に戻ってこられた来場者の方から「さっきは案内ありがとうね」、「体験イベント無事参加できました」とお声を頂くこともあり自分の仕事へのやりがいを感じました。また、小さなお子さんがA会場から帰る際に「これ作ったの!」と作ったものを見せてくれたりして、実際に楽しんでいる様子や感想も聞くことが出来てこのフェスティバルをお手伝いする身としてとても嬉しかったです。A会場の入り口にアロサウルスの新復元骨格導入に対する募金箱があり、パンフレットを配ると興味を持ってくださり多くの方が寄附にご協力いただけ感謝の気持ちでいっぱいです。今後大阪市立自然史博物館に新たなアロサウルスが展示されることが今から楽しみです。

 このイベントは博物館の持つ役割の教育普及活動にあたり実際に主催者側とお客様側からイベントに参加することで、どんな人でも学べる場所であり、博物館を拠点とした知識の普及、地域と博物館の繋がり、また学芸員や参加者同士の繋がりを広げる場であることを実感することが出来ました。このようなイベントなどを長年されているからこそ初めての人もそうでない方も楽しみながらも学べる博物館が作り上げられ、継続することと教育普及活動の大切さを改めて実感しました。
(W大学 K.N.)

2023年度秋季博物館実習1日目(11月15日)

こんにちは高知大学のY.Iです。
私は2023年11月15日より5日間、大阪市立自然史博物館で博物館実習をさせていただきました。
ここでは博物館実習初日の様子をお伝えします。

午前中にはオリエンテーションが行われました。
博物館の沿革や学芸員さんの紹介、教育普及活動の概要などを教えていただいた後、収蔵庫の見学をさせていただきました。収蔵庫には様々な標本が敷き詰められており、普段目にする教育普及の場としての博物館とは違った、収蔵施設としての姿を見ることができました。その収蔵数に感動する一方、空きスペースはほとんどないことに気が付き、限界が近いということも感じました。学芸員さんはどれも捨てることはできず、増えていく一方だと困った様子でした。博物館の抱える収蔵庫不足の問題について授業で習ってはいたものの、実際に目にすると驚きでした。
午後には博物館の展示を見ながらメンテナンスの視点からのお話をお聞きしました。
学芸員さんは展示の内容を考えるだけでなく、蛍光灯の位置はどこがいいのか、掃除がしやすい配置かどうかなど展示の方法にも気を遣わなければならないというこということを知り、衝撃を受けました。

今回の博物館実習では普段私たちが見ている博物館とは違った姿を持っているということに気付くことができ、博物館という施設の重要性を改めて感じることができました。そのため、博物館が抱える問題について関心を寄せていかなければならないと考えさせられました。
(高知大学 Y.I)

2023年度秋季博物館実習4日目(11月18日)

皆さんこんにちは、滋賀県立大学のT.F.です。
私は大阪市立自然史博物館にて11月15日から11月19日にかけての計5日間、学芸員過程の実習をさせていただきました。秋季の実習では普及教育事業の一環として「大阪自然史フェスティバル2023」(11/18、11/19開催)の準備や設営を行い、主にイベントを開催する際の学芸員の業務や他団体との交流について学ばせていただきました。
準備を行う際にも様々な気づきを得ることができましたが、今回は実習4日目の11月18日、フェスティバル1日目の様子についてご紹介します。

フェスティバル初日、私はA会場を担当していました。A会場は実習生3名と学芸員の方2名で担当し、出展者の方の設営補助や受付での一般来場者への対応、また会場内の見回りが主な業務内容でした。
イベント開始前には搬入時の出展場所への誘導や設営時の物品貸し出しの御用聞きを行い、限られた時間内で円滑に出展準備が進むように補助を行いました。搬入や出展の設営を見回る中で、お近くに出展されている団体の方々が会話を交わされている様子が多くみられたことが印象的でした。実習初日の座学で博物館と各団体との連携はあれど、団体同士の横のつながりが薄いという問題解決も目的として大阪自然史フェスティバルを開催していると教わりましたが、フェスティバルにて様々な分野で活動されている方々が関係を築いていらっしゃる様子を見て、博物館の交流の場としての有用性を改めて実感しました。
一般の方の入場開始後は会場内の各出展場所の案内や出展者の方との交流を行いながら、トラブルが発生していないか見回りを行いました。また、会場の受付ではパンフレットの配布や落とし物の対応の他、お困りになっている来場者の方に積極的にお声がけをし、別会場へのご案内などをいたしました。
来場者の方の中には目当ての出展がある方もいらっしゃれば催し物があると偶然知ってなんとなく入場された方もいらっしゃいましたが、皆様会場を出られる際に何が面白かった、これは知らなかった等、楽し気に感想を話されていました。イベント2日目の19日にもまた来ると帰り際にお声掛けいただくこともあり、大阪自然史フェスティバルがより多くの方にとって自然に興味関心を持っていただくきっかけとなっていると感じました。

イベントのスタッフとして一日活動する中で、博物館における学芸員の役割として調査研究以外にも様々な業務があり、どんな内容でもこなせるような柔軟さや臨機応変に対応するための自立性が大切であると学ぶことができました。
(滋賀県立大学 T.F.)

秋季博物館実習3日目(11月17日)

こんにちは。京都ノートルダム女子大学のH.Mです。私からは、実習3日目となる11月17日の活動内容を報告させていただきます。

この日は、主に翌日に控えていた大阪自然史フェスティバルの設営作業を行いました。前日の16日に引き続いての作業だったのですが、前日と比較すると”力仕事”という面では17日の方がより顕著だったのではないでしょうか。初日のオリエンテーションのときに「3日目は力仕事がある。」と伺っていたので、それ相応の覚悟と服装で挑んだのですが、これが大正解でした。

具体的なこの日の実習内容としてはイベント当日に出展者様たちが使用される椅子を用意したり、机を運んだり、ポスターを設置したりというものが挙げられます。これらのような仕事は、正直私が学芸員の仕事として想像していた範疇を超えていました。一方、だからこそよりリアルな学芸員のお仕事に触れることができたと確信することもできました。

今回私たちが手伝わせていただいたイベントの設営作業は、教育普及の場として博物館を捉えたときには決して欠いてはいけない大切なお仕事の一つなのでしょう。普段なかなか体験することの出来ない、とても貴重な経験ができたと実感しておりますし、この実習を通して大学で授業を受けるだけでは見えてこない”リアルな学芸員の仕事”の一端を覗けたと思います。

イベント当日は自分が少しでも設営に関わった場所で、お子様から大人の方にかけてまでが楽しむ姿を見ることができ、喜びも一入でした!

2023年11月27日

2023年度博物館実習3日目(11月17日)

こんにちは。O大学のFと申します。
ここでは、2023年度博物館実習の3日目の様子をお伝えします。
大阪市立自然史博物館では11月18日、19日に開催する大阪自然史フェスティバルに向け、前日となる17日はオリエンテーションと会場設営を行いました。オリエンテーションでは、担当場所の仕事の説明や注意事項の説明などを受け、イベント会場や搬入・搬出の場所を実際に見て回りながら当日の動き方を確認しました。その後の会場設営では、仕切りのパーティションの設置や、各ブースに必要な机と椅子の配置を行いました。また、前日から準備に来ている団体もおり、会場設営を行いながら案内などの対応も行いました。このイベント開催に向けて多くの労力が費やされていることを間近で感じ、学芸員の仕事の多様さに驚きました。初めてイベントの主催者側として携わらせていただきましたが、運営側からしか気づけない部分も多くあって、学びばかりでした。イベント開催の大変さも感じましたが、それ以上にイベント当日が楽しみになった1日でした。

5日間の実習では、大阪自然史フェスティバルに向けて準備作業から当日の運営、イベント終了後の撤収作業まで携わらせていただきました。イベント中、出展者の方や来場者の方が気軽に話しかけてくださり、多くの人が来年も楽しみだとおしゃっていました。私も、普段聞けない動物や植物の話や沢山の人と関わることができて、勉強になったとともに、とても楽しく過ごすことができました。このイベントを通して、主催している博物館側、出展者の方々や来場するお客様など、多くの人との関わりを深く感じました。このような関わりが少しずつ今の大阪市立自然史博物館を作り上げてきたのかなと思い、博物館の教育普及という点でも、単純な楽しさという点でも、大切にしていかなければならないものだなと感じました。

2023年秋季博物館実習2日目(11月16日)

こんにちは!博物館実習2日目のブログを担当します、神戸大学のT.Mです。

実習2日目は、大阪自然史フェスティバルに向けて、館内地図や看板の作成および掲示、会場の清掃等を行いました。大きな模造紙に印刷された地図や集合場所の目印などを、実習生同士で協力し合って丁寧にカットしていきました。大学内で行った事前実習でも、展示用のパネルやポスターを自分たちで切ったり貼ったりして準備しましたが、実際の博物館でもほとんど同じような作業が必要で、少し驚きました。私個人としては、手作業で物を作ったりすることが好きなので、非常に楽しい業務ではあったのですが、実際学芸員として働くことを想像してみると、研究の時間をたっぷり取る、ということは難しそうだと思いました。自分の研究の面白い部分を自分自身の手で伝えることは非常に魅力的なことだろうと思いつつ、時間との勝負だということを身に染みて感じています。

幼い頃はこうしたイベントにただ参加するだけでしたが、大学生になって学芸員課程を含めイベントの裏側に触れる機会が増えました。これまでとは違った視点でイベント、特に博物館が主催するものに接するなかで、本当に多くの方が関わっている、ということを知りました。実習を通して自分もその一員になれていることを嬉しく思います。これからも何かしらの方法で関わり続けていきたいです。

2023年度博物館実習4日目(11月18日)

皆さんこんにちは。福山大学のO.Sです。
私はこの博物館にて11月15日から11月19日まで、博物館実習に参加させていただきました。この実習では11月18日、19日に行われた「大阪自然史フェスティバル2023」というイベントに携わり、大阪自然史博物館の教育普及活動について学びました。その中で、実習4日目となる11月18日の実習内容について紹介します。

まずイベント初日だったこの日は、イベント開始前に出展者の方の搬入作業と会場の準備を行いました。私はA会場を担当し、開始に向けて準備を行いました。搬入作業では、主に出展者の方のサポートを行いました。到着された方を所定のブースへ案内や物品の貸出、設営の手伝いなど非常に様々な作業でした。
会場の準備では、パンフレットや受付用の机の準備、掲示物の貼り付けなどの作業を行いました。また、この日はあいにくの雨だったので、会場入り口に傘立てとマットの設置も行いました。その他天気の影響として、外で開催される予定だった体験講座の中止などもあったので情報共有も行いました。

イベント開始後はスタッフとして来場者や出展者の方の対応を行いました。私は引き続き、A会場を他の実習生2名と担当しました。行ったこととしては、受付業務と会場の見回りの2つです。受付では、パンフレットの配布や会場の案内、落とし物の対応などを行いました。会場の見回りでは、トラブルなど異常がないか観察をしたり、ブースを訪れて来場者や出展者の方と交流しました。

この日の実習の中で印象に残ったこととして、次の2つのことがありました。
1つ目は、帰られる際の来場者の方々の様子です。受付を担当していると様々な声を耳にしたり、声をかけて下さる方がいらっしゃいました。「楽しかった」だけでなく、「こんなイベントがあることを知らなかった」「次も来よう」「○○も連れてきてあげよう」などの声を耳にしました。イベントを楽しんでいただけただけでなく、もう一度来たい・誰かに紹介したいと思って下さったことがとても嬉しかったです。そして、自然の分野に興味を持つ人々が増えることを実感する機会となりました。
2つ目は、スタッフと来場者・出展者の方々の距離感が近いことです。大阪という場所の県民性もあると思いますが、多くの方が気軽に話しかけてくださり、私もイベントを楽しむことができました。これは、学芸員やスタッフの方々が気軽に質問や声をかけられるような、地域に根ざした博物館としての雰囲気を少しずつ作り上げてきたからなのかなと感じました。

イベント初日ということでかなり緊張して挑んだのですが、とても楽しく学びばかりでこの博物館を実習先として選んで良かったと強く感じる1日になりました。