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2014年11月22日

2014年11月20日〜21日の職場体験

2014年11月20日(木)、21日(金)の2日間、中学2年生1名が職業体験にやって来ました。


20日は、午前中は館内の案内の後、博物館裏の草刈りや伸びすぎた木の枝を切ったりしてもらいました。
(こういう仕事も学芸員みんなで協力してやっているんですよ。)


午後は化石のクリーニングと組み立てをやりました。
発掘されたままの化石にこびりついているゴミやコケなどを落として、接着剤や樹脂でくっつけていきます。


21日は、午前中は樹脂包埋を手伝ってくれました。
植物や昆虫を埋め込んだ樹脂の表面を観察しやすい様に、やすり等でピカピカに磨いていきます。


午後からはまた化石のクリーニングと組み立てです。
爬虫類の標本や恐竜の骨の写真等と見比べて、この化石はどのような生物のどの部分か、ということを推測しながら観察もしました。
まだ全身は出てきていないので、はっきりしたことはまだわからないのだそうです。


最初こそ少し緊張気味でしたが、体験前に提出してもらった作文でも「恐竜の研究者になりたい」
と書いてくれていただけあって、本物の化石を目の前にすると笑顔で楽しそうにお仕事してくれました。
バラバラになっている化石を、どの破片とどの破片がくっつくのか、きちんと観察しながら見極めていき、クリーニングも丁寧にやってくれました。

細かい作業ばかりだったので、疲れなかったか最後に聞いたところ、
「大丈夫です。とても楽しかったので、時間が過ぎるのが早かったです。」
と返ってきました。

そして、
「前よりももっと恐竜が好きになりました」
「是非また博物館に遊びに来たいです」
と話してくれました。

担当した学芸員は
「自分一人でやるには大変で時間のかかる作業だったので、一緒にやってくれてとても助かりました。それに、やる気があって、積極的にどんどん仕事をしてくれたのも良かったです。」
と話していました。

作業をするだけでなく、実際の化石の発掘や研究の現場の話を聞いたりすることができたのも、良い体験になったのではないかと思います。

2014年11月15日

2014年11月13日〜14日の職場体験

2014年11月13日(木)、14日(金)の2日間、中学2年生2名が職業体験にやって来ました。

13日は館内の案内や博物館の仕事・役割の説明をした後、
化石の展示ケースの清掃をしてもらいました。

まず、展示物を慎重に取り出して掃除をします。
掃除が終わった後は、事前に撮っておいた写真を見ながら元通りに並べます。
ただ元通りにするだけでなく、展示物に影がかかっていないか、
どういう角度で置けばみんなに見てもらいたい部分が見やすいかを
考えながら並べていきます。

化石やレプリカをとても大事に扱ってくれていたので、学芸員も
「仕事が丁寧で、安心して任せることができました。」
と話していました。


14日は、午前中は植物園に出て昆虫の学芸員の説明を聞きながら案内してもらいました。
バタフライガーデンに飛んで来ているチョウの種類の記録と観察をしました。
午後からはチョウの標本の数を数えて、ラベルを貼ってもらいました。
担当した学芸員は「とても熱心に細かい作業を行っていたことに感心しました。」と話していました。


印象的だったのは、2人とも本当に仕事が丁寧で、学芸員たちも驚いていたということです。
2日間、集中力のいるお仕事だったと思いますが、学芸員の話をよく聞いて、根気よく取り組んでくれました。


以下、体験した生徒の感想です。
・自分の担当分野をとことんつきつめていて、とても楽しそうに話してくださって、好きなことを仕事にできるのは素晴らしいことだと思いました。
・化石、昆虫標本の取扱いは緊張しました(標本の方が緊張した)。
・わからないことは、しっかり聞こうということに気を付けました。
・収蔵庫の中に入って、こんにゃく石や見たこともさわったこともないものを見たりできて嬉しかったです。
・アライグマの毛皮を初めて見て、肉球みたいなものもあって、本物だ、すごいなと思いました。
・チョウの標本にラベルを付けるのはすごく緊張して体力がいるんだと思いました。
・金沢さんはチョウを一目見ただけで、名前をすぐ言っていたので、記憶力が必要だなあと思いました。