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2015年08月28日

2015年8月23日 博物館実習最終日 5班

博物館実習が最終日だったこの日は、標本同定会という年に1度のイベントのお手伝いを行ないました。
そのイベントの中で実習生が受付と案内を担当しました。
内容としては、収集し同定してもらう標本を持参した来館者の方に受付で氏名・住所・持参した標本名を記入していただき、案内担当がその分野の部屋まで案内するというものでした。
大人もいる中でやはり夏休みという時期だったので子供の自由研究で来られる方も多くいました。
私は、来館者の収集の量にとても驚きました。なかには1年かけて収集した標本を持ってくる方やドイツ箱に昆虫標本して持ってくる子供もいました。また、来館者が大阪や京都の他に名古屋や富山県など遠い場所から来ていたことにも驚きました。
各部屋では、専門学芸員や専門家が様々な図鑑や専門書を持参して調べたり、顕微鏡や虫眼鏡を使用して名前の解読を行っているという、とても貴重な現場を見せていただきました。
そして、その中でも専門学芸員・専門家・来館者が楽しく、熱中して語り合っていたこと、大変珍しい標本を
見つけてとても興奮している姿が印象に残りました。
また、ミュージアムサービスセンターでは、達人による標本トークショーを開催していました。
トークをしてくださったのは「昆虫・コケ・きのこ・岩石」のそれぞれの達人で、多くの写真、PowerPointを使用していてとても分かりやすい説明でした。

今回、あっという間の5日間の博物館実習でした。
最初は不安もありましたが何事もなく実習を終れたことは、本当によかったです。
これは、熱心なご指導をしていただいた学芸員の方々、一緒に支えあった実習生のみなさんのおかげです。
この5日間でたくさんの貴重な実習をさせていただくとともに普段では聞けないようなお話をたくさん聞くことができました。
そして、この実習で学んだことを一生忘れず、次のステップに繋げていけるようにしたいです。
今回の実習でお世話になりました学芸員の方々、ありがとうございました。

最後に、この度一緒に実習を行った実習生のみなさん、お世話になりました学芸員の方々の今後のご活躍をお祈りしています。

2015年08月23日

博物館実習 最終日 2班

 博物館実習最終日は、同定会ということで、天気に恵まれたということもあり、夏休みに採集した昆虫、植物、岩石など自慢の標本や資料を携えた子供さんが多く見受けられ、自然史博物館はより一層活気に満ち溢れた1日でした。私たち実習生は、同定会の準備から、来館者を指定の場所にご案内や、同定会の見学等のお手伝いを、微力ながらさせて頂きました。ご案内のお手伝いのさなか、立派な昆虫標本を持ってきた親子さんが印象的で、学芸員の方も驚きを隠せない面持ちでした。学校ではなかなか教えてくれないようなことを教えてくれる、そのようなプロフェッショナルな学芸員さんが自分たちのミッションをこなしている姿は輝いて見えました。私も同じ土俵に立つべく、日々精進していきたいと思います。
 5日間という一週間にも満たない短い期間でしたが、心強い仲間や貴重な実習の経験が積み重なり、私にとって、初日のオリエンテーションから最終日の同定会まで、とても濃い5日間となりました。これまでの実習はやりがいがあり、また1日1日の作業がとても楽しく感じられました。適切なアドバイスをしていただける担当者さんや同じ班の実習生に感謝しています。色々いたらぬ点がありましたが、悔いのない充実した博物館実習でした。
 
 実習期間中、無事トラブルもなく終えることが出来、これまで私たちを支えて下さった学芸員、担当者の方々に感謝いたします。有難うございました。当館のこれからのご活躍の願っています。

博物館実習 4班 5日目

K大学のHです。今日で夏期の博物館実習もいよいよ最後となりました。今日は一般の来館者の方が持参した昆虫や植物などの標本、写真を学芸員の方達が個別に解説してくれる標本同定会があるということで、今日の実習ではこれまで班ごとに行動していた実習生が一同に協力して手伝いを行うかたちとなりました。
これまでの実習では収蔵物のデータ登録や整理などの博物館の裏方としての学芸員さんの活動を体験しましたが、今日の実習では博物館を訪れた来館者の方に応対する所謂学芸員の博物館での表の活動を体験することが出来ました。
受付で来館者の応対をしていると小さなお子さん連れの方からご年配まで幅広い年齢の方が来られ、夏休みの宿題や趣味で標本について知りたい方など様々な目的で標本について勉強しに来るのだなと博物館の教育の役割の大きさを実感しました。
また、なかには数え切れない程のキノコの写真を持って来た女の子がおり、その種類の多さからどうやってこんなに集めたのだろうとビックリすることもありました。
結果としては標本同定会と同時に開催していた専門家による標本のトークショーに来られた方も含め、100人もの方が今回の特別行事に参加されました。自分達もこの行事の一員として成果を出すことが出来たように感じ、とても嬉しく思いました。

最後に5日間の実習を通して、学芸員の方々の詳しい説明、熱心な指導のおかげで学芸員の役割・心得、博物館の運営の現場についてより考え、知ることが出来たと思います。今回の実習を受け入れ、指導、担当して下さった学芸員の方々、ありがとうございました。

2015年08月22日

博物館実習 4日目 5班

博物館実習も残り2日となった今日は、午前・第二展示室のメンテナンス、午後・一般収蔵庫のメンテナンスを行いました。
土曜日で世間では夏休み、また博物館の周辺で音楽コンサートが開催されていたこともあり、今までの実習日と比べ来客数が比較的に多かったです。その為、午前のメンテナンスはお客様の邪魔にならないよう迅速に終わらせる必要があり、しかし展示物を丁重に扱わなければならないという大変な実習となりました(苦笑)。本日担当となった石井学芸員の的確な指示のお蔭で大きなトラブルもなく無事に終わることが出来ました! この場をお借りいたしまして厚くお礼申し上げます。

午後からは一般収蔵庫のメンテナンスだったため、お客様とのトラブルとは関係のない場所での実習となりましたが、そこでは新たな問題が発生しました。非常に資料が多いこと、多いことです(汗)。日々学芸員の方々が整理されているようですが、なかなか追い付いていないことが実情であることをまじまじと感じました。

明日が遂に博物館実習最終日です!!夏の暑さが少しずつ和らいできましたが、熱中症の注意は怠らず元気な状態で挑もうと思います!!

博物館実習4日目 2班

 あっという間の実習4日目です! 
 午前中は、液浸標本のエタノールを継ぎ足す作業をしました。
昆虫や植物とは違い、乾燥させて保存することが出来ない無脊椎動物は、アルコールを浸した状態で保存します。私たちが担当した棚の無脊椎動物は、普段の生活ではなかなか見かけないような生き物ばかり。「ええっこれが生き物!?」って思うような姿かたちのものが所狭しと並べられていて、なんとも不思議な空間でした。さて、標本の中にはアルコールではない液体に浸してある場合もあり、中の液体が何なのかを臭いで嗅ぎ分けるのですが……うーん、いろんな臭いが混じってよく分かりません。学芸員の石田さん曰く、「アルコールはサラサラしてるから、慣れると目で見分けられるようになるよ」とのこと。うーん……やっぱり分からない。精進します!
 午後からは、イカの顎盤(からすとんび)の標本写真を撮影しました。
約1000個体分ものからすとんびが、1頭のマッコウクジラの胃から出てきたというのですから、驚きです! 一生のうちでこんなにも大量のからすとんびを見るなんて、思っても見ませんでした。1種ごとに台の上に綺麗に並べて、写真を撮っていきます。写真はいつか常設展で展示する予定とのこと。楽しみです!

さて、実習もとうとう明日が最終日です。名残惜しいですが、最後まで頑張ります。

博物館実習3班4日目

今日で博物館実習4日目、我々3班は、植物園の案内をしました。
はじめに、案内する場所の下見をしました。実習生と学芸員それに友の会の人と回りました。下見は、湿気がひどく、蒸し暑かった。加えて、蚊が面倒だった。自分は、半袖で何も着けていなかったため、噛まれまくりました。しかし、アオスジアゲハを見つけて若干テンションが上がりました。
昼ごはん後、回ってたときに気になる葉や花を持ち帰っていたので、それの調査をしました。持ち帰った葉の中にカビが生えていたので、そのカビの同定に四苦八苦しました。
その後、下見したメンバーと参加者で案内を始めました。参加者の人数と知識量にびっくりしました。明らか、自分より多く持っていました。参加者との会話についていくので精一杯で若干泣きそうになりながら植物園内を回りました。
今日は、自分があまり知らない分野だったので、新しい知識が自分の中で増えていくのを感じました。明日で実習が終わりなので、全力で行きたいと思います。
今日でいったいどのくらい蚊に噛まれたのだろうか…。

博物館実習3日目の感想

博物館実習3日目になりました。5班のJです。

今日は、長谷川先生の下で植物の標本登録を行いました。
旧収蔵庫に入り段ボール又は発泡スチロールに入った未登録の植物標本を持ち出し、実習室で標本登録を行いました。

植物標本は量が多く一日中で自分自身結構な量を登録できたと思ったのですが、作業を終了し未登録の植物標本を旧収蔵庫にしまう際、旧収蔵庫の中にはまだ未登録の植物標本が山のようにあり、今日で終わったものはほんの一部に過ぎないものだと私は感じました。
そして、植物標本は難易度的にとても難しく、本来なら館内の展示品を掃除を例年はしていたそうです。
正直、手間もかかり大変な作業であると思ったが、植物標本の作り方を知っているか否かで植物の見方や扱い方が大分違うと思います。
だから、理系ではない私にとって今回の植物標本というのはすごく重要な経験ができ、多くのことを学ばせてもらったと思います。

明日から4日目で、徐々に雰囲気になじめるようにはなりましたが、気を引き締め、足を引っ張らないよう頑張っていきます。

2015年08月21日

博物館実習3日目 一班

博物館実習3日目です!
博物館の裏側の雰囲気にもだいぶ慣れてきました。

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

今日、私達の班は第四紀分野の学芸員の方に指導して頂きました。
初めに、北海道で採集した地層の剥ぎ取り標本にパネルを取り付ける作業をしました。
直接断層に樹脂を塗り地層を固めとるという、大胆にも思える作成方法でつくられる剥ぎ取り標本は、リアルな立体標本のため独特の迫力があります。
剥ぎ取り標本はそのままだと収縮してしまうため、パネルにつけることは資料としての価値を保つ重要な工程だそうです。思わず緊張が高まります。
フィライトを混ぜて粘度をだした接着剤を使ってパネルに標本を貼り付け、待つこと数時間…
ドキドキしながら乗せていた重しをのけると、綺麗に標本がくっついていました!
学芸員の方からも「上手く出来たね」とお褒めのお言葉を頂きました!

その後は、今開催されている特別展のアンケート集計をお手伝いしました。
しかし、箱に山盛りになっているアンケートはいくらやっても減りません…!
夏休みやお盆といった繁忙期のため、膨大な量のアンケートが集まったそうです。
地道な作業にクタクタになりましたが、特別展の来場者の多さを実感しました。

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

早いもので、実習も折り返しになってしまいました。
残り少ない実習も一日一日を大切に、貴重な経験を無駄にしないようにこなしていきたいと思います。

博物館実習3日目 3班 2015/8/21

博物館実習も3日目を迎えました。
実際に博物館の中でこういった実習を行うのは初めてだったのですが、非常に重要で学芸員なら常に考えておかなければならない項目が本当にたくさんあることに気付かされました。例えば展示方法では、展示物を設置する際大人の目線で配置を決めがちですが、実際は子どもや車いすに乗った方も来館されるので、それぞれの目線に合わせた配置になるよう工夫を行う必要があることを知りました。また展示ブースの掃除をする際にも敢えて開館時間に行うことで展示物をガラス越しではなく直接見てもらったり、コミュニケーションをとることでメンテナンス中であることがむしろ「ラッキー」であったと感じてもらい、また博物館にお越しいただくといった工夫も行われていました。そして展示室の清掃を行って感じたのが、展示室のメンテナンスをより容易に行うことが出来るような設計にするかということを最も重要視する必要があるということです。電球の交換が容易ではない、入り口が狭く片側にしかないなどといった問題のせいで余計な時間と労力が必要になるということを実感できました。
このように学芸員の方から説明を受け、共に行動する中で「お客さん目線」では絶対に気付くことが出来ないような細かい配慮や努力が裏にあるということに衝撃を受けました。また博物館で不足している「人手」「資金」「スペース」すべてについてそれらの不足を実感することが出来たので、3日目にして非常に重要なことを学ぶことが出来たと思います。残り2日となってしまいましたが、このような貴重な機会を無駄にしないようしっかりと学んでいきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

2015年08月20日

博物館実習2日目です

昨日より博物館実習をさせて頂いているNです。
本日から本格的に実習が始まりました!一体どんなことをさせていただけるのかワクワクしながら実習室へ!

各班に分かれ、担当の学芸員さん、同じ班の人と軽い自己紹介をかわして実習スタートです。
今日私が所属する班の担当学芸員さんは佐久間さんでした。とても気さくな方で、さらりと色んなことを教えてくださいます。
午前中は収蔵庫で押し場やきのこを中心とした標本を見学し、資料について学びました。
その時見せてもらったきのこのスケッチはとても綺麗で精密で、まるで写真のようでした。聞くところによるとそれはケント紙に水彩で着色しているとか・・・・・・。一般的にケント紙は水をはじきます・・・・・・。
何故!?すごい!!と内心興奮してしまいました。研究用のスケッチは美しい絵画同然でした。
さらにいわゆるアマチュアの方が収集し、のちに寄付された資料を見て絶句。
どうしてプロにならなかったんだろうと同じ班の人と声をあげました。実際博物館にある資料の多くが一般の方々からの繋がりによって収集され、研究されていると教えていただきました。
モノに対してだけでなく、むしろ人との繋がりが博物館を支えているのだと痛感。一部のプロによって収集、展示されていると思っていた博物館の存在がぐっと近づいた感覚を覚えます。

午後は標本づくりのため、まだデータ化されていないきのこ達をエクセルにうちこんだり、一つずつビニール袋に入れていくなどの整理をしました。
見たことがあるきのこもあれば摩訶不思議なきのこまで。分からないものは尋ねたり、図鑑で調べました。
普段食べているものしか知りませんが、一言で『きのこ』といっても実際には多種多様なきのこがいるのだと五感で感じれたような気がします。


明日は昆虫担当の学芸員さんの元で実習を行います。
残り3日間、悔いの残らないように頑張っていきます!

博物館実習2日目その二

いよいよ今日から本格的な博物館実習がスタートしました…!
これから3日間、班に分かれて担当してくださる各学芸員さんの下で学んでいきます。

今回は初宿先生の下、午前中から午後にかけて昆虫標本のラベルつけと整理を行いました。
昆虫標本は針に刺さっているのですが、この針がまた細い!そして年月が経っていることもありもろい!
最初のうちは苦戦したのですが、数をこなしていくうちに少しずつ慣れていきました。
ラベル付けが終わった昆虫標本は、まとめて桐箱に収納するのですが、並べると圧巻でした。個人的には、蝶や蛾、ハチなどの標本が見栄えがよく綺麗かな、と思いました。
昆虫標本をしまった桐箱ですが、これには標本を長持ちさせるべく徹底的に虫の侵入を防ぐ構造になっていました。博物館にとっての資料保存がいかに重要か、ということを今回の実習を通して実感できたように思います。

明日は第四紀分野の学芸員さんの下で学びます。
何をするのか今からとても楽しみです。明日も頑張っていきたいと思います…!

博物館実習2日目

こんにちは!博物館実習中のCです!

今日は二日目ということで各3.4人の班にわかれて
実習を行いました。
私は川端先生の班で、一部展示のメンテナンスを行いました。
実習内容を聞いたとき、開館時間中にメンテナンスを行うことに
少々驚きました。しかし、やり方を考えれば、メンテナンスを
開館時間中にやることは、お客様にとって、展示品が近くでみることができたり、学芸員の方と直接お話しできるとても良い機会だということが、やってみて実感しました。
また、メンテナンスは思ったより大変で、一個一個貴重な資料を出していく作業は体力より、精神面が疲れました。
しかし、実際に触ったこともない資料を触ることができて、とても嬉しかったです。

メンテナンスをやっているところは見たことも無かったので、実習生にとってもお客様にとっても、博物館は色々なミッションをもっているんだという、メッセージ発信という目的は大いに達成できたのではないかと思います。

三日目も頑張ります!

2015年08月19日

博物館実習 2015年夏期初日

本日より博物館実習が始まりました。
待ちに待った博物館との触れ合いのスタートです。

今回は初日ということもあり説明や案内が主でしたが、今日1日だけでもたくさんの発見と学びを得られました。まず博物館で働いている方々のおっとりした御姿勢や、研究員さんそれぞれのカラーがはっきり表れている部屋、溢れんばかりに集められた資料たちを目にして「まさに裏側、バックヤードだ!」と実感しました。個人的に、扉にはっつけられた生き物フィギュアマグネットたちが学芸員さん方の忙しくも楽しんでいらっしゃる姿を表わしているように思えてほっこりしました。自分たちの分野への愛を感じます。

また担当の和田さんから展示方法や管理の良し悪しを聞いた時に、普段では全く気にしていなかったことがそれまでとパッと違って見えてきて、目からウロコでした。博物館の発展には来場者さんのご意見だけでなく、現場の声も大事なんだなと感じました(当たり前ですが)。規模の大きさによりなかなかすぐに形を変えることのできない博物館ですが、例えゆっくりでも今後良い方向に「進化」させていければ…!

生き物大好きな身としては、収蔵庫や実験室のいわゆる資料たちをじっくり間近で見られたことが非常に嬉しくさらなるやる気に繋がりました!実際に剥製(ホロホロチョウとハクチョウかな?)を製作している場面にも遭遇できて、心の中は興奮状態でした。もっと獣の香りがしていると想像していましたが、そんなこともなくむしろ良い匂いでした。様々な場所を案内していただいている間に和田さんからたくさんの豆知識と面白い事実も教えていただいて、あんなに短い時間だったのに胸いっぱいになりました。まだまだ知りたいことはたくさん、明日からもいっぱい吸収していきたいです!
あとの4日間もよろしくお願いいたします!

実習生 S

博物館実習1日目 2015/8/19

博物館実習1日目の今日は自然史博物館の概要についての講義と館の見学が行われました。
博物館の書庫や収蔵庫には、生き物や自然を愛するわれわれ実習生を魅了するモノが大きな部屋いっぱいに並んでいました。乾燥した苔は水でほとんど元の姿に戻ることができるけれど、乾燥したきのこはそうもいかないという豆知識もゲットしました。乾燥したきのこも元に戻ることができれば、自然史博物館は食糧難にも役立てるかもしれないのに、、、という空想をしてしまいます。
常設展の見学では、学芸員さんの視点から展示の良し悪しを考える機会を持つことができました。長持ちして手入れが楽で来館者をわくわくさせる展示を実現させるには、相当な配慮が必要なのですね。展示見学でもまた、一部の展示物がお正月休みをするという豆知識をゲットしました。
学芸員さんのアイデアと愛情が込められた展示ですから、展示されたモノを壊したり、勝手に持って帰るのは当然ながら禁止事項です!
明日からは汚れてもいい服での実習が始まります。班の人と協力して残りの4日間悔いなく過ごしたいと思います。(M.H)

博物館実習 2015/夏 初日

こんにちは、本日より博物館実習をさせて頂いている実習生のMです。

今日は実習初日ということで、午前中に館の歴史や各事業のお話を伺ったり、各研究室(部屋によって担当学芸員さんの色が出ていてまさに裏側!といった雰囲気。個人的には蔵書と壁に貼られたラクガキが気になりました、、!)や書庫などを覗かせてもらいました。旧実習室で縫製?していた鳥も気になりますし、書庫の貴重な蔵書も気になるところです。また、廊下に思わぬモノがあったりすることや、専門分野以外も研究したり、観察会を行ったり、はたまた子供たちと話したりと活動がとてもとても多岐にわたる学芸員という立場に驚かされました!本日色々と案内をして頂いた和田さんの解説がまた、おもしろいし分かりやすいのです。

午後からは普段は立ち入ることのできない冷凍庫や収蔵庫、展示室の見学をさせて頂きました。冷凍庫前のトラックヤードにもまた思わぬモノがあったり。。収蔵庫は三つに分かれていて、まず骨や石など、温室度管理が比較的容易なものを収蔵している一般収蔵庫。次に温室度管理が厳しい昆虫、植物標本が収蔵されている特別収蔵庫。最後に魚類、爬虫類、両生類などの標本が収蔵されている液浸収蔵庫があります。自然史博物館の液浸収蔵庫には爬虫類や両生類のタイプ標本が収蔵されていました。タイプ標本については初めて知ったのですが、その生物の研究をするうえでのひな形といいますか、ものさしということですね(いいまわし間違っているような気もします)。そのあとは、新館2階で開催されている特別展『たまごとたね』、1階にある大阪の自然の展示、そして本館の常設展を見学させて頂きました。
特別展では「たまごとたね」を色々な視点から解体していく流れになっていて、どちらかにはあんまり当てはまらないんじゃないかという視点もあるのですが、そこをおもしろく展示してあり興味深かったです。1階の自然の展示と常設展には中学生の時に部活動でよく訪れいていたのですが、当時と変化はあまりないように思えました。ただ、当時は単純に展示を見に来ていただけなので、もちろんディスプレイのメンテナンスやライトのことを考えたりはしていません。今日お話を伺いながら回ってみると、後のことを考えて設計のチェックなどをしっかりすることはとても大事なことなんだなと痛感しました。どんな場面でもですが後のことを考えないとダメですね。。そういえば、最後の第5展示室だけは昔訪れていたときにはまだなかったような気がします。スマートボールと種の広がり方の構造の重なり方にはなるほどなと驚きました。うまいことなってるもんだなあと。

さて、実習初日でなにをやるんだと身構えている部分もあったのですが、得る情報の多くが興味深く、楽しく初日を終えられたかなと思います。もちろん楽しかったという感想だけで実習が終わっていては、なにをしにいったんだとなりますので楽しんでいるだけではダメですが。。ただ、明日からの実習も楽しんでいければなと思います。四日目の和田さんの担当の日は骨に触れられる?とういうことで骨好きとしてはとても楽しみにしています、、!では、5日間と短い期間ではありますがどうぞよろしくお願いいたします。

実習生 M