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2017年08月31日

博物館実習2017 4日目 3班

実習室に集合し、全国で採取されたヌマガイの貝殻の標本を収蔵室まで見に行きました。貝殻はそのままにしておくと、バキバキになるので薬品でコーティングしてありました。

次にそのヌマガイの貝殻と同じ枝番がついている軟体が、冷凍してあったので、それを液体標本する作業をしました。液体標本するためにも、DNAが細かくならないようにエタノール濃度が決まっている等、初めて聞くような事ばかりでした。それでもDNAが細かくなっても現在の技術では、問題ないようになってきているので、今の技術は凄いなと思いました。
今回はDNAが取り出しやすいようにヌマガイの軟体を煮沸して、99%エタノールに浸けました。
まだまだ冷凍しているヌマガイの軟体があったので、採取した方はどうやって持って帰ったのだろうと、不思議でした。

今回のような経験は、この実習を受けていないと出来なかった事なので、貴重な経験ができました。この経験が何時活かせるかわかりませんが、役に立つときに活かそうと思いました。

2017年08月28日

2017年夏期学芸員実習3日目

実習3日目は昆虫研究室の学芸員の先生指導の下、昆虫標本(特にチョウ、ガ)を扱いながら標本の情報整理のノウハウ・重要性を学びました。
標本の情報とは、その標本が「いつ・どこで・だれによって」採集されたかを指します。昆虫標本の場合、一般の方でも趣味として採集し作成する方が多く、博物館でも寄贈されることが多いそうです。しかしせっかく収集した標本もこの情報が記載されず分からないままになると、様々な資料となる宝の山がただの「コレクション」となってしまいます。そのような事態を防ぐためにも、標本の整理や管理を行っておられるそうです。

午前中はまず、標本箱内の整理を行いました。
今回取り扱った標本箱は、チョウとガが混同された状態で留められており、このままだと研究や展示に使用する際非常に扱いづらく、不便な状態となっています。この状態を改善するために、まずはチョウとガで大きく分け、そこから同定を行い、図鑑に記載してある順番通りに並び替えを行いました。
チョウやガに限らず、生物の種同定は豊富な知識と経験がないと困難です(実際、標本整理はほとんど先生のアドバイスを参考にし、行いました)。指導していただいた先生は、微妙な形態や特徴の違いから素早く同定を行っておられました。博物館学芸員は、自身の専門分野の生物だけでなくその他の分類群の標本の整理・管理を行わなければならないので、そのために途方もない知識量を養わなければならないと思うと、少しボーっとしてしまいました。長い年月をかけてコツコツと積み重ねていかれるのでしょうか。。。

午後からは、整理された標本に、博物館の管理ラベルを1つ1つに付けていく作業を行いました。
人差し指の爪ほどの小さなラベルを1つ1つピンに刺して再び戻すという細かく地道な作業ですが、これら標本を博物館の「記録」として残す重要な作業となります。初めは標本であるチョウの薄い翅を壊してしまうのではないかとピンを触るのも怖かったですが、徐々に慣れてきて最後はスムーズに作業ができるようになっていました。慣れてからの作業に一番気を付けなければいけませんね。

本日は標本に関する「情報の大切さ」を学びました。先生もお忙しく実習指導は今回が初めてという中、一生懸命教えていただきありがとうございました。(3班実習生 M.Y)

2017年夏 博物館実習2日目 4班

 この日は地史研究室にて展示のプレゼンと展示改修案の意見出しを行いました。

 展示のプレゼンは第2展示室の中から2つの展示物またはテーマを選び、それらを連結させながら10分間の展示案内をするというものでした。一般の中学生〜大人までを想定した発表を行いました。私はウミニナとビカリア・ビカリエラについて、時代の異なる2つの展示を関連づけて説明しました。そして最終的に、ビカリア・ビカリエラはともに大型のウミニナのなかまであるという方向に話をもっていきました。恐竜に関する展示物も多く存在する中この展示物を選んだのは、一般来館者の方々に小さな展示物や目立っていない展示物にも目を向けていただきたいと思ったからです。このプレゼンでは、そこにある展示物をいかにうまく利用しうまく見せながら紹介するか、幅広い年齢層の方々の関心をどう引き出すのかについて考えさせられました。また、実際に展示室に置かれている展示物以外の話を付け加える際には、そのものの写真・イラストを本や雑誌等を用いて見せて説明するなど、工夫の仕方も学びました。

 次に行った展示改修案の意見出しでは比較的お金がかからない現実的な展示改修案と莫大なお金があったらやってみたい夢の展示改修案について意見交換をしました。現実的な改修案では、パネルを利用するなど手作りのもので展示をより見やすくする案があげられました。夢の改修案では、プロジェクターを使った大規模でわくわくするような案もあがりました。なるべく夢の改修案と同じ効果のある改修を莫大なお金をかけずして行えるよう工夫ができれば良いと感じ、それに向けた意見を今後も考えていきたいと思いました。

 今回は社会教育施設としての博物館とその重大な役割である博物館教育について実践の場で学ぶことができ、とても勉強になりました。(4班 S.N)

2017年08月27日

2017年 博物館実習3日目 5班

実習3日目、5班では鳥類と哺乳類に関する実習を行いました。

まず、登録台帳と受入票について説明を受けました。登録台帳には登録番号と一緒に種名・採集場所・採集日・採集者が記されています。これらの情報の中で最も重要なのは登録番号と採集場所、採集日でその情報が無いと標本としての価値がなくなってしまうそうです。ただ、動物園から貰い受ける場合や希少種の標本だと、場所・日時が分からずとも価値があることもあるそうです。受入票には標本を持ってきた人の名前と件名(○○市の『種名』等)が持ち込まれたユニットごとに管理されています。台帳や受入票は紙媒体で保存されているのですが、理由としてはデジタルデータに比べて保存媒体が長持ちするためです。
次に、鳥類の仮剥製にラベルを取り付ける作業を行いました。仮剥製とは研究に使われる剥製です。剥製と聞いて思い浮かべる、生きた姿を模したものは本剥製です。鳥類の仮剥製には世界的な基準があって、喉が見えるように頭を上に向けて脚をクロスさせるのが基本だそうです。ラベルはクロスさせた脚の部分に取れないようにしっかりと結びつけます。今日取り扱った剥製は動物園から受け入れたものだったので、フラミンゴやペンギン、アヒルなど鳥類にあまり詳しくない私でもわかる動物でとても興味深かったです。フラミンゴは首と脚が長く、運ぶのに苦労しました。
仮剥製の作業が終わると、次は哺乳類の骨を洗う作業を体験しました。歯ブラシや解剖用の道具等を使いながら骨を傷つけないように洗っていきます。洗ったオランウータンとカモシカの骨とライオンとコヨーテの骨を使って、骨のつき方やそれぞれの差を解説してもらいました。
骨を洗う前に、骨についた肉を落とすために水に入れて腐らせる・虫に食べさせるといった方法をとるそうです。そこで、実際に虫に肉を食べさせている砂場を見学させて頂きました。砂場に置かれていたオキゴンドウの死体には様々な虫が集まっていました。野生動物が少ない大阪の街中ではここでしか見られない様な虫もいるそうです。

鳥の剥製や動物の骨に触れる機会というのは滅多にないので、とても貴重な体験になりました。(5班A.T)

2017年08月25日

博物館実習3日目 1班

実習3日目、私たちの班は、地史研究をされている学芸員の方に担当していただき、1日を通して、展示ケースのメンテナンスを行いました。午前中は地球誕生に関わる隕石の展示ケース、午後は三葉虫の化石の展示ケースのメンテナンスを行いました。
自然史博物館の常設展は、展示が開始されるときにすべて作りこむそうで、美術館などと異なり、長期間同じ展示物を展示します。長期間動かしませんし、展示ケースの扉のすきまなどからもほこりが入り込むので、定期的なメンテナンスが必要となります。
メンテナンスの手順は
①展示物を取り出す:ケース内の清掃後元に戻せるよう、展示されている様子を撮影し、展示物と台をケースからすべて取り出します。ラベルと展示物がきちんと合うように丁寧に取り出し、コンテナに並べました。通常、展示ケースのメンテナンスは休館日に行うそうですが、今回は開館日で、展示を見に来られた方にも見えるように並べておきました。
②ケース内に掃除機をかける
③ガラスを拭く:ガラスを内側からも外側からも、水拭きをしてから、から拭きをしました。内側からも外側からも汚れがないかよく確認しました。
④電球が切れていないか確認する
⑤展示物などをケース内に戻す:展示物を取り出す際に撮影した写真をもとに、展示台や展示物を戻しました。隕石のケースは可動式のため、ケースが動いた振動でずれた状態だったものもあり、位置の調整をしました。

特に展示物を展示ケース内に戻すことが難しかったです。小さなスタンドを使用しているものがあり、撮影した写真のようにバランスをとることが非常に難しく感じました。写真通りに並べたと思っても、パネルと展示物が重なっていたり、パネルの位置がずれていたりと、展示物とパネルだけでなくケース全体を見て見やすいか確認する必要がありました。

今回メンテナンスをしたケースは二つでしたし、一つは比較的小さい展示ケースでしたが、学芸員の方と4人の実習生で行っても1日かかってしまいました。博物館にある展示ケースの量や大きさを考えると、展示のメンテナンスの大変さを感じました。(1班 N.K)

2017年夏 博物館実習 四日目

今日、私の班は植物を対象とした実習をさせて頂きました。最初に植物が標本になるまでの流れや分類体系等を教えて頂きました。標本は、博物館同士で交換することも多いそうなのですが、多い時は一度に200点も送るんだそうです。植物標本は採集する時、何枚か余分にとり、一枚は博物館に残し、他は重複標本として保存し、また交換をしていきます。午前は、他の博物館に送るために、その重複標本を異なる産地の重複標本と組み合わせ、まとめていく作業を行いました。標本の数は本当に多く、まだ私が生まれる前に採集されたものもありました。当たり前ですが、私が生まれる前から、この植物は生きていたんだと、感慨深いものがありました。午後は、5班の方々と合同で、ソーティングという、植物標本をそれぞれの科に分類していく作業を行いました。私は植物にあまり詳しくなく、その科の多さに圧倒されてしまいました。最初は違いがあまり分かりませんでしたが、段々と科ごとで葉や花の特徴の違いが分かるようになりました。恥ずかしながら、私は今まで植物の種ごとの違いをあまり分かっていませんでした。ですが、違いが少しずつ分かるようになると、とても面白く、植物の世界の奥深さを感じました。今日は今まであまり知らなかった植物について学ぶことができ、とても貴重な経験になりました。あっという間に明日が最終日になります。最後まで学べることは全て学び、吸収していけるように頑張りたいと思います。(1班 W.I)

2017博物館実習4日目

こんにちは。充実した時間はあっという間に過ぎるというのは本当で、とうとう5日間の実習のうち4日が終わってしまいました。今日、私たちの班が取り組んだ「植物」について実習の内容をご報告します。

午前中はまず,植物標本が標本庫に配架されるまでの一連の流れを、実際に博物館へ寄贈された標本を見せていただきながら学習しました。
博物館に収蔵された標本にはさまざまな人たちが関わっています。一番わかりやすいのは採集者(研究者や、市民、団体といった「標本を採集する人」)と管理者(学芸員・標本庫職員といった「標本を管理する人」)ですが、利用者(研究者・市民といった「収蔵された標本を研究に利用する人」)も標本の保存を考えるうえでは欠かせません。これらの役割は切り離されているわけではなく、複数を担うことも当然有り得るそうです。これだけ多くの人々が深く関わりながら保存されている標本、大切にしなければならないなとの思いを新たにしました。

午前中の残り時間は、今後調査に使われる予定のゴムボートや収蔵庫のナフタレン(防虫剤)のメンテナンス、収蔵庫の清掃を行いました。ナフタレンは昇華性があり、定期的に補充する必要があります。博物館の収蔵庫はとても広く、一人二人が点検したところで到底一日では終わらないように感じました。清掃も同様で、圧倒的な人手不足の状況に、今も衝撃を受けています。
博物館では近年IPM(総合的有害生物管理)という、日常の点検や清掃を第一に、できるだけ薬剤に頼らない害虫防除の方法が謳われているのですが、現実的にはその導入がまだまだ難しいということがよくわかりました…。

そして午後からは、『配架まつり』(?)と植物担当学芸員の皆さんが呼称されている、配架のための前準備「ソーティング(分類)」を1班さんとの合同でお手伝いしました。
植物の分類方法は様々なものが提唱されているのですが、大阪市立自然史博物館では新エングラー体系という分類体系が用いられていて、それに則った配架がなされています。そこで、私たちもその体系に沿って植物標本を分類していくことになったのですが、植物標本に必須な情報は「属名+種小名」から成る「学名」とのこと。今回分類する基準となる「科」は必須条件ではありません。したがって、学名は書かれているけれど科がわからない!という標本については、全て学芸員の皆さんにご指示をいただきながら分類を進めていくこととなりました。
標本を見ながらテキパキと科を教えてくださる学芸員さんの知識の豊富さに感動すると同時に、お馴染みの植物の科すら知らなかった自分の無関心さに情けない思いも…。さらに、私たちの実習対応中にもひっきりなしにかかってくる学芸員さんへの電話、質問などに対応されているご様子でしたが、どんな状況でも臨機応変に行動されているのを見ると、余計にそう感じました。

今後同様の機会が訪れるかはわかりませんが、せめて今日の自分よりは植物のことを知った上でお手伝いしたい!と強く強く心に決めた一日でした。(5班 実習生 M.M.)

2017夏期 学芸員実習 4日目

 博物館実習も4日目となりました。
 今日の実習内容は、一般収蔵庫の清掃と小学校の遠足の下見の見学でした。
 一般収蔵庫の清掃では、貴重な資料を壊さないようにしながら棚の間をほうきやモップで掃きました。さらに、収蔵庫入り口まわりのカビの拭き掃除も行いました。収蔵庫内にカビが入り込んでいないことは確認済みだそうですが、少しでもカビ発生のリスクを抑えるためにとのことでした。このような、先を読んだ丁寧な管理によって、貴重な資料を守ることができるのだと感じました。
 午後は小学校の先生方の遠足の下見に参加させていただきました。かつては先生の後ろについていくだけだった遠足の裏側で、しっかりとした事前準備がされていることを知ることができました。説明会の後で、自分が小学生を博物館に連れてきた場合を想定し、どのような授業を行うか考えて発表しました。班員それぞれに視点が異なり、最近話題のトピックから展示につなげる授業や写真を使ったクイズで学習を深めさせるなどの案がでました。博物館利用の様々な可能性と、それをどのように活用するかという例を専門分野の異なる班員それぞれの視点から知ることができ、刺激的なプレゼン会になりました。また、例えば地震をテーマにする場合、被災した方の気持ちを考えて展示や授業の内容を考える必要があることなど、来館する方への配慮の重要性も再認識することができました。
 明日はいよいよ実習最終日なので、これまでの実習で学んだことを生かしながら取り組みたいと思います。(2班 実習生 E.Y.)

2017年夏 博物館実習 3日目 2班

今日、私たちの班では魚類について学びました。魚類は、コイやサケなどの硬骨魚類や、サメやエイなどの軟骨魚類などがいますが、全部で約3~5万ほどの種があるそうです。今回は、主にその魚類の標本の保存・管理の作業を行いました。

魚類標本は、液浸標本といって、瓶の中に標本を入れて保存液につける形がほとんどになります。今回は、この液浸標本の作製の仕上げを手伝わせていただきました。すでにホルマリンで固定され、水洗を終えた状態の標本について、まずそれぞれの標準体長を計測し、記録します。記録し終わった標本から、各種・採集地点ごとに標本瓶に入れ、保存液を入れます。瓶の蓋には、標本番号・種名・採集地点を記載します。このようにして作られた標本は、収蔵庫に保管されます。収蔵庫では、標本は分類群ごとに並べて置かれています。魚類の場合はそれぞれの科で番号が決められており、その番号の棚をまず探し、さらにそこで同じ種が置いてある棚を探して標本を置いていきます。科番号の棚を探すのも大変でしたが、同じ種の棚がなかなか見つからず手こずりました。

また、標本の情報は台帳にも記帳します。台帳には和名、採集日、採集地点のほか、採集地点の緯度・経度、採集方法まで細かく記載します。

午後からは、収蔵庫に保管されている標本の点検を行いました。長期間保管されているものは、標本瓶の中の保存液が減ってしまうため、保存液を補充します。標本の数が多く、5人で協力してもほんの一部しか点検することができませんでした。数多くの標本を作製したり、台帳を記帳したりと、標本の管理だけでもこれほど多くの作業が必要で、大変な作業であると感じました。

最後に時間があったので、収蔵庫の標本を自由に見ることができました。収蔵庫には、見たことのないような珍しいものまで、様々な標本があり、興味深かったです。標本作製も含め、普段では経験できないようなことをさせていただき、とても貴重な体験でした。ありがとうございました。実習も早いものであと残り2日、頑張っていきたいと思います。(2班 実習生H.M)

2017年08月24日

博物館実習2日目 3班

博物館実習2日目です。
今日からは班に分かれて実習を行いました。私たち3班は植物の分野に関する実習です。

午前中は博物館に寄贈された資料の情報をエクセルで記録しました。各資料の表題、よみ、著者、発行年、出版社などを調べ、入力しました。
研究者の残したものはとても役に立つ資料となるので、今後使用する人が使いやすいようにする必要があります。検索結果の出てこない資料などもあり大変でしたが、鳥や貝に関する昔の資料を見ることができ面白かったです。

午後からはキノコを研究していた吉見昭一先生の集めたキノコを、ラベルを付けて保存しました。ファイルに入っているキノコは紙や新聞紙などで包まれており、このままだとさらに状態が悪くなってしまいます。だれが、いつ、どこで採ったのかという情報を、吉見先生の菌類台帳を参考にして補い、ジッパー付きの袋に入れ保管しました。
ボロボロになっているキノコをどのように使うことができるのか不思議でしたが、顕微鏡で見れば胞子の形がわかり、キノコの種を同定することができます。また、新しい標本であれば、DNAをとることもできるそうです。使える範囲は限定されますが、大切にとっておけば活用できるのです。
この作業が終わった後、収蔵庫でキノコの標本を見せていただいたのですが、フリーズドライの状態で保存されたキノコや押し花のように保存されたキノコがありました。押し花のように保存されたキノコは額に入っており、飾りとしても使えるとてもかわいいものでした。文献でも標本でも次の人が使いやすいようにリストにし、保管し、活かしていくことが大切なのだと学びました。
明日からの実習も頑張ります。(3班 A.Y)

2017年08月23日

2017年夏 博物館実習 2日目 2班

今日から各班に分かれてそれぞれの分野についての実習が始まりました。

自分達二班は昆虫分野の内容、特に昆虫標本について学ばせて頂きました。
午前中の活動では図書の整理ということで、解放されているエリアの本棚にある図書に番号のラベルシールを貼っていきました。様々な分野が合わさっている共通部分の図書だったのですが、自分がこれまでに参考にしてきた図書があれば、読んでみたいと感じた図書もあり、一日中読んでいたいと考えてしまいました。共通分野でも更に24種類に区分けされており、興味がある内容や探している内容も見つけやすく、また、元の位置にも戻しやすくなっており、整理するための工夫もされてありました。
午前中の一時間と午後からは昆虫の標本についての作業を行わせて頂きました。昆虫標本は本来、昆虫を捕まえる必要があり、捕まえた場所やその昆虫の種類を同定しラベルを付けることがとても大切です。今回は一般の方が作製され、博物館に寄贈して頂いた標本に、寄贈して頂いた方の名前と日付をラベル付けしていきました。この作業も博物館で標本を保管する上では重要な行程の1つだと感じました。寄贈をして頂いた標本とはいえ、自分の目で見てみてもあまり損傷や劣化していると感じず、作製した方がどれだけ丁寧に思いを込めているかが分かりました。昆虫標本は針で体を固定し、採集場所などを書いたラベルを固定してあり、今回はその下にラベルを付けます。ラベルを付けるためには昆虫を針ごと抜いて行う必要があります。
しかし、自分は緊張していることと力んでしまってか手が震えてなかなか進めることが出来ませんでした。さらに、何度か失敗もしてしてしまっており、非常に残念に思います。ですがその分、とても貴重な経験をさせて頂くことができ、本当に勉強になりました。ありがとうございました。
明日はまた違う分野について教えて頂きますが、とても楽しみになっています。明日もよろしくお願い致します。(実習生 二班 F)

2017年08月22日

2017夏期学芸員実習 1日目

実習1日目。午前中はオリエンテーション、午後からは学芸員さんに館内を案内して頂きました。大阪市立自然史博物館に来館したのは小学校の遠足以来ですが、結構覚えているもので、当時大興奮していたアロサウルスの骨格標本や、巨大タカアシガニの展示など、懐かしさを覚える展示が多々ありました。また、実際にそういった展示を管理されている学芸員さんの話を聞いて、当時は知り得なかった知識や、裏事情を知ることが出来て、大変興味深かったです。
また、収蔵庫の見学では、表で見ることのできないタイプ標本や、物語に出てきそうな豪華な装丁の書物など、お金をかけて後世に残すべき収蔵品がたくさん見られて、目の保養になりました。

さて、明日からの意気込みですが、思えば、私が生き物や自然に興味を持つきっかけになったのも、この博物館の影響だったのかもしれません。ここで興味を持ったことを元に成長してきたとすると、私は大阪市立自然史博物館の卒業生といっても過言ではないのではないでしょうか?あと4日、卒業生として恥ずかしくない姿勢で、しっかりと学んでいきたいです。(1班 実習生K.Y)

博物館実習初日

今日が自然史博物館での実習の初日でした。わたしは自然史博物館に行ったことがなかったので、どんな博物館なんだろうとワクワクした気持ちでいっぱいでした。
自然史博物館の歴史や沿革について学んだあと収蔵庫の標本を見学しました。収蔵庫には昆虫から魚類まで棚から溢れんばかりのたくさんの標本が収蔵されていました。標本の基本であるタイプ標本からとても希少な生物の標本まで合わせて約200万点あると聞いて驚きました。
そんなとても規模の大きい立派な博物館で実習を行うことができてとても光栄です。
明日からの実習も頑張って行きたいと思います。

三班 K大学 K.T