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2017年 博物館実習3日目 5班

実習3日目、5班では鳥類と哺乳類に関する実習を行いました。

まず、登録台帳と受入票について説明を受けました。登録台帳には登録番号と一緒に種名・採集場所・採集日・採集者が記されています。これらの情報の中で最も重要なのは登録番号と採集場所、採集日でその情報が無いと標本としての価値がなくなってしまうそうです。ただ、動物園から貰い受ける場合や希少種の標本だと、場所・日時が分からずとも価値があることもあるそうです。受入票には標本を持ってきた人の名前と件名(○○市の『種名』等)が持ち込まれたユニットごとに管理されています。台帳や受入票は紙媒体で保存されているのですが、理由としてはデジタルデータに比べて保存媒体が長持ちするためです。
次に、鳥類の仮剥製にラベルを取り付ける作業を行いました。仮剥製とは研究に使われる剥製です。剥製と聞いて思い浮かべる、生きた姿を模したものは本剥製です。鳥類の仮剥製には世界的な基準があって、喉が見えるように頭を上に向けて脚をクロスさせるのが基本だそうです。ラベルはクロスさせた脚の部分に取れないようにしっかりと結びつけます。今日取り扱った剥製は動物園から受け入れたものだったので、フラミンゴやペンギン、アヒルなど鳥類にあまり詳しくない私でもわかる動物でとても興味深かったです。フラミンゴは首と脚が長く、運ぶのに苦労しました。
仮剥製の作業が終わると、次は哺乳類の骨を洗う作業を体験しました。歯ブラシや解剖用の道具等を使いながら骨を傷つけないように洗っていきます。洗ったオランウータンとカモシカの骨とライオンとコヨーテの骨を使って、骨のつき方やそれぞれの差を解説してもらいました。
骨を洗う前に、骨についた肉を落とすために水に入れて腐らせる・虫に食べさせるといった方法をとるそうです。そこで、実際に虫に肉を食べさせている砂場を見学させて頂きました。砂場に置かれていたオキゴンドウの死体には様々な虫が集まっていました。野生動物が少ない大阪の街中ではここでしか見られない様な虫もいるそうです。

鳥の剥製や動物の骨に触れる機会というのは滅多にないので、とても貴重な体験になりました。(5班A.T)

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