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2017年01月30日

2016年度冬期 博物館実習 最終日

博物館実習の最終日は、友の会総会の日でした。

最終日の実習では総会にいらっしゃる方の為の休憩室の準備や片付けを学芸員さんとボランティアの方々と行いました。友の会の総会を開くにあたって、学芸員も、飲食のできる休憩室を用意するなどの細かい配慮が必要であるというのは、実習に来てみないと知ることが出来なかったと思います。

実習の空き時間は、総会が行われている様子を見学させて頂きました。
総会は、朝の10時から始まり、午後15時過ぎまで行われ、さらにその後、書籍・物品バザーも開催されるという一日がかりのイベントで、多くの会員の方が参加されていました。総会では、事務的な報告が行われるだけでなく、外部から講師をお呼びしての講演会や、会員による自由研究の発表、博物館のレアグッズオークションや写真コンテストなど、盛りだくさんな内容でした。
私が友の会総会を企画する立場だったら、内容は庶務的な報告だけにとどまり、午前中で終わるようなイベントになっていたのではないかと思います。このような企画盛りだくさんな内容にすることで、総会自体が、教育普及活動の一つになり、さらに、学芸員や会員が親睦を深め、参加できなかった色々なイベントについて知る機会を作ることで、これからの教育普及活動を活性化するような会になっているのだなと感じました。

5日間の実習を通して、学芸員の仕事の中でも今まで想像が出来なかったような一面が見られたのではないかと思います。そして、博物館で沢山のイベントを開催し、それを成功させるためには、学芸員の努力はもちろんですが、ボランティアの方々や、友の会とのつながりの存在も大きいのだということを実感しました。
短い期間でしたが、お世話になりました。ありがとうございました。(C.I)

2017年01月28日

博物館実習 冬季コース 最終日

先日の22日、博物館自習 教育普及コースの最終日でした!

この日は博物館友の会の総会となっていました。「総会」と言うと私が思い浮かべるのはじーっと椅子に座って話を聞いて、眠い時間…というイメージがあります。友の会の総会もそのような感じなのかな、と思っていた私ですが全然想像とは違っていました!

友の会の総会は、会員の方々が2016年に行われた様々なイベントについて内容や学んだこと、感想などを発表しておられました。参加者もお年寄りが多いのかなと勝手に思っていたのですが、幼稚園くらいの子供からお年寄りまで幅広い年代の方が100名くらい集まっていました。
発表の内容も人それぞれで、ユーモアあふれるスピーチで和気あいあいとしていながら聴く側の人たちは小さい子供もしっかり発表者の話を聞いておられました。ここに集まっているのは本当に自然が大好きで、探求心の強い人ばかりなんだなと驚きました。
スピーチだけでなく、友の会会員の方が持込まれた品をオークション形式で販売したり、会員の方のデザインしたバッジのコンテスト、イベント参加数の多い人達の表彰などイベントも盛りだくさんでした。
また、福岡県保健環境研究所の中島淳さんによる招待講演「身近なドジョウとその魅力」は、私たちの知らないようなドジョウの生態やドジョウ信仰など、とっても面白いドジョウの話をたくさん聴くことができました。
講演後の中島さんによるサイン会は大盛況!本が完売してしまうほどでした。

5日間の実習を経て、博物館はただ展示をするだけでも研究をするだけでも十分ではなくて、地域の人々とのつながりやコミュニケーションがとても大切なのだと実感することができました。
大阪市立自然史博物館は、全国でもトップのイベント数で年間約200回のイベントを行っているそうです。
年間200回となると、学芸員の方の負担ももちろん大きくなります。しかし、たくさんのイベントを行うことで地域とのつながりは濃くなり、自然に興味を持ってくださる方もどんどん増えて未来の研究者を育てることに繋がるのかな?と思いました。
友の会の方は年齢に関係なく、みなさんとてもキラキラした表情で私も本当に楽しく実習を終えることができました!私も今回友の会に入会したのでぜひたくさんのイベントに参加しようと思います。
(M.T)

2017年01月10日

博物館実習 最終日(2016年8月21日)

書き込みが大変遅くなりました。
博物館実習の最終日は年に一度だけ催される標本同定会が行われました。当初はあまりイメージがわきませんでしたが、専門家だけでなく一般の方々が集めた標本を専門家に見てもらい、説明や会話を楽しんでいました。
同定会には開始直後から多くの人が訪れました。年齢は子供から大人まで幅広く、家族で別々の分野の標本を作っているという方もいらっしゃいました。皆、自分の標本を持ちより、植物、動物、昆虫、岩石に別れた専門家による説明を受けたり、意見交換を楽しまれていました。
持ち寄られた標本は実際の昆虫の標本だけでなく、写真や鳥の羽根など様々で、専門家の方々は皆、数も多く、異なる標本に図鑑などの道具を用いて四苦八苦していましたが、同時にとても楽しそうに訪れた人々と対話していました。
この同定会に訪れた方々は誰もが好奇心がとても盛んで、学芸員の方々との会話や、時間ごとに行われた専門家による標本に関わることを中心とした説明会に目を光らせていました。また、同時に設けられていた専門の図鑑や標本に使われる道具などにも目を向けていました。
今回は、博物館という場所を普段とは違う裏側から見ることごでき、とても良い経験を得ることができました。

2017年01月09日

博物館実習 冬季コース 3日目

本日は博物館実習3日目でした!

午前中は時間がある…ということで常設展をじっくりと見て回りました。
いつものようにただ展示を見て回るのではなく今回は学芸員の視点で、展示を作る側の視点で見て回りました。
学芸員の方のこだわりを感じる部分やどんな部分にどれくらいのコストがかかっているのか、いつもは意識しないような展示物の背景や解説パネルの素材、展示物を照らす照明などもじっくりと見て回りました。
学芸員には本当にたくさんの仕事があって大変であると同時に、とてもやりがいがある仕事だなと思います。

午後は「はくぶつかん・たんけん隊」の補助としてバックヤードツアーに参加しました。
2日目のバックヤードツアーだったので、昨日よりもスムーズに子供たちと回ることができたかなぁと思います。
案内してくださる学芸員の方が違うと昨日とはまた違った話が聞けたり、違った標本を見ることができました。
普段なかなか見ることができないバックヤードは子供たちも興味津々で「これなにー!」、「これすごいわ!」ととても楽しんでもらえました。小学校の中学年くらいの子供でも「ホルマリン漬け」、とか骨を見ただけで「イノシシの骨や!」とすでにたくさんの知識を持っている子もいて驚きました!
鳥の皮をむいてはく製にしている作業を見学できるところでは、普段は見ることができない光景に子供たちは興味津々!!たくさんの質問を学芸員さんに投げかけていました。
ツアー中は熱心にメモを取る子もいればおとうさん、おかあさんが持たせてくれたカメラや携帯で写真を撮っている子もいてこれを機に博物館や自然に興味を持ってもらえれば良いなと思います。

次回は1月21日と少し日にちが空いてしまいますが、次回の実習も楽しく色々なことを学べればと思います。(M.T)

2017年01月08日

2016年度冬期 博物館実習 2日目

 本日は実習の2日目!
お天気は生憎の雨で、外はとても寒い一日でした。

 午前中は1日目に配布された“博物館実習資料”に沿って、
大阪自然史博物館についてのオリエンテーションをうけました。
 “庶務”のところでは、博物館の規模、事業費について説明を受け、新しい展示室ができるまでに5年ほどかかることを知りました。また、作ってから電球を変えることが困難であったり、ほこりがたまりやすかったりとメンテナンスの面で後悔することがあると聞きました。費用の関係から、学芸員が作った展示もいくつかあると知り、驚きました。
 “事業”のところでは、大阪自然史博物館では特に“普及教育事業”についてより力を入れている、“友の会”もその一環である、ということを知りました。そして、展示と普及教育活動、また自身の研究テーマの研究を進めることで学芸員の方々はとても多忙な日々を送っている、ということを知りました。

 午後からは今日、明日とある博物館のバックヤードをまわる小学生向けのイベント、“はくぶつかん・たんけん隊”に補助スタッフとして参加しました。私は中学年の班と一緒にまわったのですが、みんな騒ぐことなく、真面目に学芸員さんのお話を聞いていました。一番人気のあったところは液浸標本のあるところで、特にカエルとヘビのところは興味深げにみんな見ていました。

 明日も同じイベントで、低学年の班を担当します。明日はいいお天気になることを祈って、筆を置かせていただきます。みんなが博物館探検を楽しんでくれるよう、精一杯頑張りたいと思います! (o.k.)

2017年01月07日

2016年度冬期 博物館実習 1日目

本日は、博物館実習・教育普及コースの初日でした。

午前中は、長居植物園案内・動物園「みぢかな冬鳥をさがそう」を見学させていただきました。
双眼鏡や望遠鏡を持って植物園内を散策し、学芸員の和田さんの解説を聞きながら、様々な鳥を観察しました。
参加者は50名ほどで、親子連れやご年配の方まで、様々な年代の方々がいらっしゃっていました。イベント中、参加者の方から次々と質問が出ていて、とても和気あいあいとした良い雰囲気だと感じました。落ちている羽や糞、植物の種子の種類からも、多くのことが推測できる(鳥の種類、どこから飛来したか、キジバトの風切羽が落ちていることから、オオタカに捕食されたことが分かる等)のがとても興味深かったです。今回、初心者の私でも、教えてもらいながら沢山の鳥を見ることが出来てとても楽しく、野鳥についてもっと知りたいと思いました。このようなイベントによって地域の方に学習の機会を提供することも、学芸員の役割なのだと身をもって感じました。

午後は、1月8日・9日に開催される小中学生向けのバックヤードツアー「はくぶつかん・たんけん隊」の補助スタッフ研修に参加しました。
研修では、まずイベントの概要やスタッフの役割分担について学芸員の石田さんから説明を受け、その後実際にバックヤードツアーの順路を歩いて確認しました。学芸員さんや補助スタッフの方々のお話を聞いて、より円滑で有意義なイベントするための工夫やノウハウが、何度も開催する中で、積み重ねられているのだなと感じました。バックヤードツアーの予習で、収蔵庫を見学し、莫大な数の資料が保管されているのを見させていただきました。昆虫は針で刺し、植物は押し葉にし、菌類はそのまま乾燥させる、など生物により保存方法が決まっているのが興味深かったです。
明日からのイベントでは、開催する側に立ってお手伝いさせて頂くので、参加者の方々に楽しんでもらえるように精一杯頑張りたいと思います。
(C.I)