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2011年10月21日

久々の職業体験

2011年10月20日、21日は、久々に中学生の職業体験を受け入れていました。
今回は、両日とも昆虫研究室の学芸員さんに担当いただきました。
1日目は、学芸員の仕事と博物館についての説明をした後、展示室の見学。その後は、アリを採集してきて、顕微鏡をのぞきながらの同定、標本づくりもしました。
2日目の今日は、寄贈標本のラベル作りとラベルつけ、昆虫の仲間の特徴を見ながら、分類をしました。
比較的細かい作業が多かったためか、感想を聞いたところ、「楽しかった!でも、大変な仕事だなあと思った」と言っていました。
作業の途中も、いろんな話を学芸員さんとできて、楽しい時間を過ごしてくれたようです。

2011年10月15日

実習4日間を終えて

この4日間で持てた一番強い印象は,博物館は,収めている標本の量と質が,その活動の土台になっている部分があるということです.大学など他の研究機関よりも,標本数やその保管の場所・経費などは大きいと思いました.それらの標本が,研究・展示・普及活動などに活用されており,裏では様々な努力が為されていることも実感できました.

実習4日目を終えて

今日はビオトープというイベントが予定されていましたが昨日からの雨で中止になりました。
替わりに午前中は、長居植物園で来年のワークショップで使用するどんぐり採取を行いました。
午後からは冷凍室に入っている植物標本を収蔵庫に移動する作業と標本製作を行いました。
 私が1番驚いたことは、花博のパイナップルが標本として収蔵庫に残っていたことです。当時小学生だった私が花博行ったことを思い出しました。
今までの実習を通じて博物館のバックヤードで学芸員の方々が行われている資料の収集、整理、保存といった業務を身をもって体験したことは学芸員を目指している私にとって貴重な経験になっています。
明日は、普及活動に参加します。最終日晴れますように

博物館実習 4日目

今日は館内での実習の最終日(予定)でした。
残すはあと1日です。
昨日までの標本作成や種の同定作業などとは一転して、私たちの班は明日の普及行事の準備をしました。
名札づくりから準備物の数を数えたりなどと、ありとあらゆることをしました。(学芸員はなんでもこなせないといけないのですね・・・。)
普及行事前日は通常業務に加え準備もしなければならず、学芸員さんにとってはとても忙しい一日なのだと思いました。

今回の普及行事の内容は獣害問題からきているそうです。最近は、獣害を起こす生物の頭数をコントロールしようと試みている都道府県がいくつかあるそうで、これまで侵入しないようにする対策を見てきた私にとっては新鮮に感じました。
獣害についてはいつも考えさせられます。

明日は、妙見山に行きます。今回初めて行くことになりどんなところかとても気になります。また秋の味覚やイノシシ肉とシカ肉の試食もできるそうで今からとても楽しみです。
しかし昨日、今日と雨が続いており、明日の天気もかなり心配です。
晴れることを願って。
最終日、普及行事から多くのことを学んでいきたいです。

博物館実習4日目

今日は午前中に収蔵庫の掃除とボーリングコアサンプルについての勉強をしました。
収蔵庫は定期的に掃除をすることが望ましいということを実感しました。
午後からは報告書の整理と、柱状図の作成に携わりました。

連日の実習を通して標本を集めること、整理し、保管すること、活用することの大切さを実感しているところです。
明日は博物館のもう一つの大きな仕事である普及活動に参加します。
学芸員のかたたちの動きをしっかり見て、参加者への伝え方を学びたいと思います。


追記
最後はいろいろな植物の実や種を試食しました。何も味付けしていないのにちゃんと味がしました。
明日は最終日。お世話になりました。

実習3日目

昨日書き忘れていて、すみませんでした…

実習3日目は、昆虫研究室の学芸さんのもと、実習を受けました。
感想を一言で言うと…楽しかったです!

午前中は、収蔵庫にて、昆虫の標本の保管方法などを教えてもらいながら、昆虫の説明もしてもらいました。
1番面白かったのは、ハチの生活史です。働きハチはメスだけとか、オスは何もしないとか…興味深々でみんな質問攻めでした!

午後からは、アリの標本作りをしました。
細かい作業でどうなるかと思いましたが、やってみると楽しかったです。標本作りしたら顕微鏡でのぞきながら、種ごとに分類してみました。
その中から1匹だけ選んで、電子顕微鏡でみんなで同定にチャレンジしました。
これが、とても大変でしたが、最後名前がわかったときは嬉しかったです。
私が選んだのは、サクラアリで目つきが悪くてびっくりでした…
この作業中にもサムライアリの生活史などいろいろ教えてもらえて、面白かったです。

普段、こんな風に自分の専門外のことについて勉強する機会が少ないので、とても楽しく視野が広がりました。

明日は、最終日の野外の実習です。
実習生の仕事もがんばりながら、参加者の方々と楽しみたいです。

2011年10月14日

博物館実習3日目/3班

はじめまして。3班の博物館実習生Nです。

今日は朝から雲行きが怪しく、残念なことに昼前には大降りになってしまいました。
私達実習生は屋内での活動が中心なので大雨もさほど問題はありません。
が、各地の学校園から訪れていた子ども達には大アリ。
晴れていたら隣接している植物園でひろげていたであろうお弁当も、今日は屋根のあるシロナガスクジラの骨格標本「ナガスケ」の下でです。雨の遠足は残念ですが、じっくり「ナガスケ」を観れるいい機会になったかと思います。それに、雨の植物園っていうのもなかなかオツでいいですよね^^

さて、私達3班の今日の活動は「ナガスケ」同様、漂着したマッコウクジラの胃に入っていた内容物のソーティングでした。ソーティングというのは何種類か混在しているものを特徴などを頼りに分類していく作業です。今回は「イカの歯」です。
マッコウクジラが食べるものの9〜9.5割はイカ、ということなのですが(ものすごい偏食家ですね。他にも美味しいのいっぱい泳いでるやろうに。)、イカは大部分は胃の中で消化され、このマッコウクジラから回収できたのは消化しきれなかった歯と目の部分がほとんどのようでした。
この歯は「顎板」と呼ばれ上下で一対なのですが、「上顎」よりも「下顎」が特徴的ということで私達はこの「下顎」をマニュアルや検索表をもとにソーティングしていきました。はじめこそ全て同じようにしか見えず途方に暮れていましたが、しばらく続けていると一見しただけでわかるようなものも出始め、数をこなすことと、何より根気が大切なんやなあ、と感じました。
このソーティングが完了したら、このマッコウクジラの食べるイカの好みや、そのイカの分布、顎板の損傷具合からいつ捕食したのか等がわかるのだそうです。
本当に多くの地道な過程を経て、世の中の様々な事象が解明されているのだということを身をもって実感することができました。

私は美術科教員志望で、今回のソーティング経験が直接将来に活かせるわけではないのですが、今回の実習で勉強になったことや感じたことを教育の現場で活かし、少しでも子ども達に伝えていけたら、と思います。

明日で博物館内での実習は終了し、妙見山での普及行事で最終日を迎えてしまいますが、子どもの頃の遊び場だった思い出深いこの市立自然史博物館で実習ができて本当によかったです。
残り2日間も頑張ります。妙見山、晴れますように!

博物館実習3日目を終えて

今日で博物館実習3日目が終わりました。
長いようで、もう半分の実習を終え、少しは博物館実習に慣れてきたかと感じています。

今日はキノコの標本つくりや収蔵庫への保管を行いました。
キノコ一つ一つが珍しく、形や色、大ききが異なるので、楽しんで活動することができました。

しかし、実際に資料に触れ、博物館の仕事の一部に関わる中で、自分の専門性の低さ、そして学芸員の方の専門性の高さを痛感する一日でもありました。

これから社会に出て、多くのことに挑戦していくに向け、何か一つでも他の人に誇れるものを持ちたいと思いました。

博物館実習 3日目

こんにちは。
博物館実習生です!
今回私は、寄贈して頂いた化石標本の整理・登録を行いました。

博物館にはたくさんの標本がありますが、
実はまだまだ標本登録されていない資料がたくさんあります。
いっぱいありすぎて手が付けられないそうです。
そんな資料たちが標本登録されるとき標本台帳にデータを記入するのですが、
その前に受入帳に資料のデータを全て記入しなければなりません・・・。
今回その作業を1日させていただきました!
PCに長時間睨めっこするという地道な作業ですが、
この作業をすることにより、眠っていた資料たちが標本として
展示されると思うとがんばれました!!
また、たくさんの化石を見て触ることができてとても嬉しかったです!!

残りの2日間もいろいろな経験を吸収していきます!!


実習2日目の夜

実習を受け始めてまだ二日目だというのに、様々な事を感じ、体験できていると思います。
学芸員さんの言葉一つ一つがどれも新鮮で、新しい事を学べる喜びを久しぶりに味わっています。
植物標本や骨格標本などを手にとって、自ら作業をしていくうちに色々と考え等が浮かんできてワクワクしてきます。
というのも
「今度自分で山に登ったりした時、気になっていたあの植物をとりにいこう!」
「今大学にある標本はああやって整理しておけば、今後研究にも役に立つかもしれない。」
などと想像し、自分が出来る幅が広がってくるのではと思うからでして。
しかし家に帰って一息つくと、なんだか充実感は得られない自分がいます。
圧倒的にまだ知識が足りないなとか、質問したりあまりアクティブに自分から行動したりできていないからかもしれません。
最終日が終わって家に帰った時、心地よい疲労感と共に充実感を得られるように、
残りの三日間を精一杯頑張っていきたいと思います。

2011年10月13日

実習2日目

本日は実習2日目でした!!

 内容としては、植物の化石の整理とラベルの作成です。
 古いものでは5億年前のまだ葉がなく茎で光合成をしていた植物の化石や、つくしの先祖にあたるカラミテツの化石など、植物の歴史を身を持って感じる事ができた一日でした。

 大学でも植物の化石について学習したことがありますが、これほどの量の化石と、珍しい植物の化石を見たのは初めてです。
特に松ぼっくりの化石は、とても神秘的できれいでした。
たくさんの植物の化石を先生に見せていただきましたが、生きている植物を同定するのにも一苦労な私にとって、さらに特徴の少ない植物の化石を同定することは不可能で、ただ綺麗か大きいかなどでしか見分ける事はできませんでした。
化石でもスラスラ同定できる学芸員さんはやはりすごいです。
 
 他にも、絶滅した植物だと思われていたメタセコイアの植物の化石を見つけた、偉大な三木茂先生のコレクションも見る事ができ、とても有意義な一日でした。
 

実習2日目

実習2日目の今日は、標本の防虫剤の補充と哺乳類の骨の洗浄をしました。

鳥の仮標本がたくさん収蔵された棚にナフタレンをいっぱい入れました。
かなりの数の標本があったのでいかに効率よく補充していくかがポイントでした。
幸い私は班のメンバーに恵まれていたせいか、みんな効率よく作業を進めてくれたので
お昼前に無事作業を終えることができました^^!!ありがとう!

午後からはひたすらネコの骨を洗浄していました(・ω・)にゃー
指の第一関節の1/3くらいしかない骨もあり、うっかり流さないようにかなり集中して洗ってました。
時間が許せば、自分で洗った骨を組み立てて標本を作りたかったなぁ^^

あと3日実習がんばるぞぉー!!

学芸員まで、前途多難

今日、私たちの班は昆虫標本のラベル貼りや、標本箱の分類・整理をしました!

昆虫標本のラベル「貼り」と言っても、実際は「貼る」というより、「刺す」作業です。

昆虫標本の昆虫は針に通され、昆虫が採取された時期や場所、採取した人の情報が書かれているラベルと共に保管されます。

今日は、寄贈された昆虫標本に、それが寄贈だということを示すラベルを、それらの情報ラベルに加え、新たに刺し通すという作業をしたのです。

これがかなり神経の要る作業で…

所せましと標本箱の中で並んでいる昆虫標本(針)を一つずつ抜いてはラベルを刺し通し、それをまた箱に突き刺し戻し…という作業を繰り返すのですが、
箱から出す時と、戻す時、他の標本(=虫)を傷付けないよう、触れないようにするのが難しいのです。

昆虫には長い触角や足を持ったものがいますから…(^^;)
おまけにそれらは細くて繊細!元から通してあったラベル同士も当たりそうだし、
そして何より標本間の空間が狭すぎる!!

ときて、手先の不器用な私は班の中で一番時間がかかってしまいました(泣)

器用でないと、務まらない仕事なのだなぁと、改めて実感した次第です…

(龍谷大学 H.M)

2011年10月12日

博物館実習1日目

今日から博物館実習がスタートしました。

今回は他大学の方々との実習だったので少し緊張しました。
今日は、博物館の内部と博物館の裏側を見学しました。特に印象に残っているのは地下収蔵庫と温度設定の管理が徹底されていることです。収蔵庫の扉は銀行の地下金庫並みの大きさで大きい剥製や小さい昆虫の標本まで管理されていました。また館内の書庫で世界中の本を見ることができて幸せです。
ガイダンスでは興味あるお話をたくさん聞かせてもらいました。
明日からの博物館実習2日目も頑張ります。

博物館実習初日!

きょうから博物館実習がはじまりました!

他大学の方がたくさんおられる中だったので
少し緊張していましたが、
おもしろいお話がたくさん聞けたので大満足な1日を過ごせました!

今日はガイダンスを聞いて、本館と収蔵庫の見学をさせていただきました。
特に印象に残っているのは収蔵庫の見学です。
想像していたよりもずっと大きくて、おいてある資料の多さには本当に驚きました。
小さいころから大好きだった自然史博物館の裏側はこんなに広かったんだ
と思うと感動でした。

あしたはどんなことをさせていただけるんだろうと思うと
とても楽しみです!あしたもがんばります!


博物館実習1日目

本日から5日間、こちらの博物館で実習をさせていただくことになりました学生です!
今日は実習1日目ということで、5日間の実習の流れと自然史博物館の概要、館内の見学をさせていただきました!
 
 館内の見学では図書保管庫や資料が保存されている収蔵庫も見学させていただくことができました。
収蔵庫は扉が非常に頑丈で重く、入る前から驚きましたが、収蔵庫内には巨大なものから小さなものまでさまざまな種類の標本が保管されており、その広さと数の多さに驚きました。
 また、収蔵庫ならではの独特の匂いがとても新鮮でした。
標本といってもその性質はそれぞれに異なり、その性質に応じた保存環境が重要であると分かりました。
だからこそ、深い専門知識と、経験が必要となるのだとよくわかりました。

今日から5日間、たくさんのことを吸収したいです!