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2017年11月30日

博物館実習を終えて

今回、私は11/15~11/19の博物館実習(教育普及コース)に参加させていただきました。初日は大阪市立自然史博物館についての説明、二日目~五日目までは大阪自然史フェスティバルに関する設営や運営業務の手伝いをおこないました。
この博物館実習を終えて学んだことは、博物館は国や市など公的な機関であるものの、地域や市民と密接に関わっていることです。大阪市立自然史博物館では、他を圧倒するほど、イベントが多く開催されています。イベントは博物館の学芸員が主体となって行いますが、参加する地域市民がいなければ、イベントは成り立たないのです。例えば、私が参加した実習の後半2日間、自然史フェスティバルがおこなわれました。イベントには多くの出展者や市民の方が集まりました。そのときに私は、博物館は公的機関だけでなくむしろ地域の方に支えられているんだなあと思いました。
初日のオリエンテーションで、博物館には金・時間・人手が足りないと教えていただきました。そうした不足の中で、なんとか博物館のことを多くの人に知ってもらおうとする、博物館側の知恵や努力を、身にしみて感じました。(神戸大学 K.S)

2017年11月22日

2017年秋 博物館実習4日目

実習4日目の本日は、年に一度の一大イベント「大阪自然史フェスティバル」の一日目です。実習生、アルバイト生ともども8:30の集合でした。しかし、学芸員さんはもっと早くから来られていて驚きました(昨日も私たちより遅くまで準備されていたのに…)。なぜにこんなに早くから動き出しているかというと、フェス出展者さん達の設営があるからです。開演は9:30です。1時間程度しかないです。私は、クローク担当だったので比較的出展者さんと関わらせていただいたのですが、出展者さんは必死の形相でした。しかし、荷物を運ぶ台車は数に限りがあるので私も必死でした。外に出てポーチから台車を回収したり、出展者さんに返却のお願いをしたり、ぱたぱたしていました。
10:00を過ぎて、クロークが落ち着いてきましたので会場の見回りを指示されました。本日はイベントだというのに生憎の雨でした。ここ一番の冷え込みで、ポーチの出展者さんも口をそろえて「さむい、さむい。」とおっしゃっていました。その中でも来られるお客さんや学芸員さんとは本当に楽しそうにお話をされていて、ほっこりいたしました。
お昼を挟んで午後からは講堂担当でした。ぶっつけ本番施設放送させてもらった島野先生による「ダニ・マックス-嫌われダニの愛し方-」は大成功で、講堂に110名ほど入られていました。島野先生ご自身の研究内容や、体の形態が格好良いダニの紹介、チーズとチーズダニを探し求めた旅でのお話でした。とても進め方がお上手な先生で、写真も多く、専門外の私が聞いていても大変興味が持てました。最後の質疑応答時間では、多くの疑問に丁寧なお返事をされておられました。
16:30になると閉館になり、無事フェスティバル一日目も終了いたしました。その後は出展者さんと学芸員さんとの懇親会に参加させていただきました。出展者さん同士で楽しくお話されていて、和気あいあいとしておられました。この横の繋がりがある状況はかなり珍しいらしく、全ては神対応される学芸員さんの努力の結晶なのかなぁと思いました。博物館実習がこのような学芸員さんと市民の関わりがみられる催し事であって、本当によかったと思っております。すばらしい学芸員像ができました。ありがとうございました。(琉球大学C,I)

2017年11月19日

博物館実習5日目

5日間の実習も早いもので、今日で最終日となりました。今日は、昨日に引き続き、大阪自然史フェスティバルの運営のお手伝いをさせていただきました。
今日は晴天だったこともあり家族連れの方が多く、会場はとても賑わっていました。その中で、私は、お客さんの誘導やお客さんにパンフレットを渡す仕事を行っていました。お客さんに場所やイベントについて尋ねられた時は、わかりやすく丁寧に伝えることができるように努力しました。説明した後に、お客さんに「ありがとう」と感謝された時はとても嬉しかったです。また、私自身も、ブースを出されている方のお話をうかがう機会が少しだけあり、生物や自然についての知識が少し身についたように思います。
このフェスティバルをするに当たって、準備や片付けなどで大変なことも多かったですが、一般の来館者の方が楽しそうにされている姿やブースを出店されている方同士が交流されている姿をみて、この運営に関われて良かったと感じ、大きな達成感を得ました。また、普及教育はこのような形でなされていくのだなと実感しました。
濃密な五日間をこの大阪市立自然史博物館で過ごせ、本当に良い経験になったと思います。お忙しい中、本当にお世話になりました。ありがとうございました。(大阪大学 K.S)

2017年11月18日

博物館実習 4日目

博物館実習4日目は、大阪自然史フェスティバルの初日が開催され、その運営やお手伝いをさせていただきました。朝8時には集合し、直前の設営や運営内容の確認などを行い、イベントの開始時間以降にはお客さまの誘導などをさせていただきました。このようなイベントで運営側にまわるという体験は初めてで、最初は右往左往していたのですが、和気藹々としたイベントの雰囲気に和まされ、楽しくお手伝いさせていただくことができました。また、空き時間には各ブースを見てまわり、博物館、出展団体と市民の方々との交流が実際にどのように行われているかを知ることができました。自然史博物館友の会のブースでは、学芸員の方と親子連れの方が楽しそうに話しておられる場面もありました。こういった交流は、博物館の活動を市民の方々に理解していただき、支援してもらうという意味でも非常に意味を持つものだということを改めて感じました。全体を通して、出展側・参加者側の笑顔の多さというのが個人的にはとても印象的でした。来年以降も、このフェスを通じての交流の輪がさらに広がっていってほしいと思いました。
フェス1日目は手伝いもさせていただきつつ、自分もしっかりと楽しむことができ充実した1日でした。明日はフェス最終日であると同時に博物館実習の最終日となります。1つでも多くの事を学べるようしっかりと取り組んでいきたいと思います。(神戸大学 4回生 K.I)

2017年11月17日

2017年秋 実習3日目

 実習3日目の実習内容は実習の4・5日目に行われる「大阪自然史フェスティバル」に向けた研修及び設営でした。
 研修ではフェスティバル当日の集合時間や持ち場、会場内における注意事項等の説明を受けました。搬入時の台車の動きや、各会場での飲食の禁止・許可など覚えることが多く、イベントを運営することの大変さを感じられました。
 研修の後は、会場設営の作業を行いました。作業内容は、机を運ぶ、椅子を運ぶ、各イベントブース間の仕切りを設置する、といったものでした。各ブースに必要数の机や椅子を配置するため何十回と、机や椅子を運び続けることは非常に骨の折れる作業でした。
 自分が疲弊する横でアクティブに作業をこなす学芸員の皆様の姿から、実習3日目は学芸員の皆様のタフさが身に染みる1日でした。(滋賀県立大学 h.u)

2017年11月16日

2017年秋 博物館実習2日目

実習2日目の今日は、週末に開催される「大坂自然史フェスティバル」に向けた準備を行いました。

2グループに分かれ準備は進められました。私がいたグループは、当日に出展者に配るための資料をまとめ、一つの封筒にまとめる作業と名札作りを午前中から午後にかけて行いました。この作業、とても単純に思えますが、とても集中力を使うのです。無心になってただひたすらにビラを封筒に入れる、入れる、入れる…。切った名札をただひたすらに名札フォルダーに入れる、入れる、入れる…。地味にとても体力を使います。

その作業が終わった後は、フェスティバルに使用する机と椅子の確認をしました。どこからいくつ机や椅子を使うのか、きちんと確認して名前を書いておかないと片付けをする時に大変なことになってしまいます。フェスティバルではたくさんの机や椅子を使用するので、研究室や事務室からもお借りすることになります。どこの物を使うかを把握しておくことも大事な仕事なのです。

1つのイベントを開催するにも、様々な準備が必要であるということがよくわかる1日でした。準備作業中に、業務連絡の放送で「只今から○○の作業を行います。お手すきの方はお集まりください」という放送が流れており、全員で協力して準備は進められているのだという事がよくわかりました。楽しいイベントが開催されている裏では、膨大な量の準備がされており、その作業全てに丁寧さというものが求められているように感じました。
このようにして全員で頑張って準備をしたので、当日のイベントが成功するといいなと思いました。(追手門学院大学 S.S)

2017年11月15日

2017年秋 博物館実習1日目 

 博物館実習初日は、大阪市立自然史博物館を知るツアーでした。

 朝、私を含めた実習生の前に颯爽と現れたのは、学芸員の和田さんでした。まずは、自然史博物館という施設についてのお話をして頂きました。館の歴史に始まり、年間約200本行われている普及教育事業等、中にはあまり表には出ない来場者数と実際の数字をみながらのお話もして頂きました。普段大学の授業では、なかなか実際の数字を取り上げられることがなかったので、今回のお話を聞き現実味を感じました。
 施設説明の後は、実際に館内を歩いてみよう!ということで、いつもは入ることが許されない「STAFF ONLY」と書かれた看板の先に。内心ドキドキのバックヤードに入ると、資料の宝庫でした。中でも印象に残ったのが収蔵庫内にある液浸標本です。今日一日で、一生分見てしまったのではないかと思うほどの数で、ただただ圧巻でした。そして、数ある液浸標本の中でもタイプ標本(=模式標本)は、種類に分類する際に基準になる標本であり重要なものだと知りました。
 最後に、学芸員の目線で展示会場を見回るということで、和田さんの解説を聞きながら会場を回りました。展示ケース内の蛍光灯一つを交換するにも作品を傷つけないようにこのルートしか通ってはいけないなど、学芸員さんは展示された後でも展示品に対して慎重に関わるのだと改めて感じました。
 初日は以上で終了です。

 私個人、学芸員さんの解説を聞きながら展示を見回ること自体が初めてだったので、今後新たな見方ができるなと思い面白かったです。明日以降、週末にある大阪自然史フェスティバルに向けての実習ということもあり普段とは少し違う博物館の活動について学べるよう取り組みたいと思います。(京都造形芸術大学 U.S)