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2018年11月30日

2018年秋 博物館実習3日目 フェスティバル前日

 実習3日目となり、博物館のバックヤードにも慣れたことでいろいろと勝手がわかってきました。翌日から2日間かけて行われる自然史フェスティバルの準備・会場設営を行います。100を超える団体が出展を行うフェスティバルはとても楽しいものですが、その準備の大変さも格別です。会場に設置する案内のパネルづくりや長机・椅子・仕切り運びなど会場設営を行いましたが、本来なら設営業者に委託してもおかしくないような仕事も学芸員の方々はこなしてしまいます。お手伝いをしながら、学芸員の方々の日々の工夫や努力を多く知ることができました。博物館での学芸員の仕事は多岐に渡り、手先の器用さなど各人が自分の得意なことを生かし合って成り立っているのだと感じました。準備に苦労した分フェスティバル本番の待ち遠しさも大きく、期待に胸を膨らませてこの日の実習を終えました。
(K大学 HS)

2018年11月27日

2018年秋 博物館実習 2日目

 博物館実習2日目は大阪自然史フェスティバルの準備として、出展団体用の名札づくり、展示発表用のパネル等の資材運搬を行いました。
 名札づくりは細かな作業。資材運搬は力仕事。以前、「学芸員は雑芸員」という言葉を聞いたことがありますが、学芸員さんが行う仕事はやはり研究以外にも多岐に渡っているのだということを実感しました。
 出展予定団体の名前を見ていると、ひと目で興味を惹かれるものや、どんな展示をするのか予想もつかないものもあり、みなさん団体名も工夫していらっしゃるのだなとわかったのと同時に、団体名の重要さも認識できました。
 フェスティバル当日は実際はどんな出展になっているのかということや、来場者の方々の反応なども確認しながら実習に臨みたいと思います。
(近畿大学 E・H)

2018年11月26日

2018年秋 博物館実習 4日目

 大阪自然史フェスティバルの一日目です!
 どの団体も朝早くから、開館の直前までブースの準備をしており、僕たち実習生もお手伝いをさせて頂きました。これまでの活動の紹介や触れる展示、体験コーナーなど、どれも工夫されていてとても楽しそうなブースばかりでした。
 開館後、僕は入り口付近でパンフレットやチラシを配っていました。関西文化の日ということもあり、とてもたくさんの来館者で、開館と同時にとてもにぎやかでした。パンフレットを配っているとイベントやブースの場所について質問されることがとても多く、これまでの三日間の実習で博物館内の場所や構造を覚えておいてよかったと思うことが多かったです。少したってからブースが出ている会場にいくと、会場内は来館者でぎっしりで大盛況でした。その会場内をマイクを持ち歩きながらイベントが近づいていることを放送するのは緊張しましたがとても貴重な体験ができたと思います。
 スタッフとして動き回りながらも、たくさんのブースを見学することができ、鳥の羽のフワフワ感が種類によって異なることや、サメは食べる物によって歯の形が違うことなど多くのことを知ることができ、スタッフでありながらフェスティバルを楽しんでいたように感じます。
 会場の設営や運営に付いてだけでなく、自分の専門外のことについて多く学ぶことができたとてもよい実習でした。
(S大学 Y・Y)

2018年11月25日

2018年秋 博物館実習

11月14日から18日までの5日間、私たちは博物館実習を行いました。11月17、18日に開催された大阪自然史フェスティバル当日はもちろんのことですが、私にとってはそれ以上にフェスティバルに向けた準備が印象に残っています。
11月15日、私たちはフェスティバルに向けての下準備のお手伝いをしました。午前中は出展者に配る名札を作り、その名札とパンフレットを人数分きちんと封筒に入れるという作業を、午後はブースを作るための机やパネルをひたすら運ぶという作業を行いました。このような手先を使う作業も力仕事も、普段は全て学芸員の皆様が総出で丸一日かけて行っているということを知り、私はとても驚きました。この日初めて「研究がやりたい」という思いだけでは学芸員は務まらないということを、身に染みて感じました。
私はフェスティバルの準備中、フェスティバル当日、そして片付けの時まで、多くの人と交流してたくさんの発見をすることが出来ました。新たな視点を得ることが出来たこの実習を通して、私は非常に貴重な経験をさせていただきました。
(K大学 M・K)

2018年11月21日

2018年度 秋の博物館実習 最終日

 大阪自然史フェスティバルも最終日、よく晴れた心地よい日和に、多くの来場者を迎えることができました。2日間のフェスティバルの間、100を超えるブースが出展し、ビオトープでの生き物観察や市民調査に関するシンポジウムなどのイベントも開催されました。我々実習生も休憩の合間に、様々な団体の方のユニークな出展ブースをわくわくしながら、見て回りました。
 最終日には、実習生同士の連携もスムーズになっており、それぞれの持ち場同士の助け合いや片づけが捗りました。会場案内の配布やシンポジウム、講習会等の宣伝を行っていると、瞬く間に時は過ぎ、フェスティバル終了時刻には、会場の机やイスの撤収に奔走しながら、あっという間の最終日でした。
 出展団体の方の名札づくりやブースの設営といった準備の段階からこのフェスティバルに携わり、最終日の会場の撤収まで一貫して参加することができたのは、我々実習生にとって、貴重で有意義な体験でした。
(S大学 S.N)

 

2018年秋期博物館実習5日目

 5日間の博物館実習も無事に最終日を終えました。緊張しきりで開始した実習でしたが、終わってみればあっという間で、楽しく経験を積むことができたのだと思います。
 実習自体も最終日でしたが、長い期間をかけて準備されてきた大阪自然史フェスティバル2018も本番最終日を終えました。今回の実習では、フェスティバルの準備と当日のスタッフを体験させていただきました。最終日は、本部付近での雑務とB会場の人の出入りをカウントする仕事を主に担当しました。B会場と情報センターを繋ぐ扉は非常に人の行きかいが盛んで、15分間のカウント時間内に会場に入る人も出る人も100を超え、200を上回ることもあり、フェスティバル自体がとても盛況であることを感じました。スタッフとして来館者や出展者の方にフェスティバルを楽しんでいただけるように頑張りましたが、私自身が楽しく過ごせたので、みなさんにも楽しんでいただけただろうと思っています。フェスティバル中や撤収時に出展者の方にたくさんお声がけもいただけて、やはり多くの人との繋がりが博物館の発展に重要なのだと感じました。
 最後に、博物館の学芸員の先生方をはじめスタッフの皆さんや同じ実習生の方々の協力と配慮で素晴らしい実習を受けられました。ありがとうございました。この経験を忘れずに、これからの日々を生きていきたいと思います。
(甲南大学 MS)

2018年11月19日

2018年秋 博物館実習5日目

5日間あった博物館実習も早いもので、最終日となりました。今日はフェスティバル2日目で、私はB会場のイベント&ポーチの担当をした後、撤収作業をさせていただきました。
B会場ではショッピングを楽しんでいるお客様と、それを売る団体で賑わっていました。私も休憩時間を利用して、様々な団体の出し物を拝見させて頂きました。普段生活している中で絶対に出来ないような活動をしている団体がいて、その活動内容に驚きました。卒業研究を控えている身の私としては、大変貴重な体験をする事が出来ました。
撤収作業では5日間の疲れもあり、足取りが重くなりがちでしたが、それでも学芸員の方々や他の実習生の皆さんとなんとか乗り越えることができました。
明日からは普段の大学生活に戻りますが、博物館実習で学んだことを生かして行きたいと思います。
(R大学 s.k)

2018年11月17日

2018年秋博物館実習4日目フェス初日

5日構成の博物館実習もいよいよ大詰めとなり、今日はいよいよフェスティバル1日目。朝はかなり肌寒さを感じたものの、日中は快晴になったこともあり、たくさんの方にご来場いただきました。
2003年からほぼ毎年開催されている「大阪自然史フェスティバル」ですが、存在自体は知っていたものの、何らかの形で参加したのは今回が初めてだったので、ご来場いただいた出展様や観覧者様のその幅広い年齢層には驚きでした。

今日一日のシフトとしては、午前に本部のサポートをした後、講堂で11:00~12:00・14:00~16:00に催される講演会の案内の担当でした。講演中は後ろで待機しつつも、講演を拝聴することができたので、あまり縁の無い研究を知る良い機会になり、大変有り難かったです。特に、小学生くらいの受講者様が熱心に講演内容を講演者様に尋ねているのを見ると、卒業研究発表を控えている身として「見習おう…」と思わずにはいられませんでした。
また、講演会の合間には会場内を見て回ることもできたので、一観覧者として楽しむこともできました。
明日はついに実習最終日なので、お祭りを楽しみつつも、最後の搬出で力尽きない程度に頑張りたいです!
(NWU S.T)

2018年秋 博物館実習 3日目

実習3日目は、明日から開催される大阪自然史フェスティバルの会場設営を行いました。机やパネルを各ブースに運搬および設置したのですが、運ぶ量が多く台車を使うとはいえなかなか大変でした。特に、標本などのそばを通るときは緊張しました。他の実習生の方は手際がよく、うまく連携して作業が行えたので、無事に設置を終えることができました。机やパネルが設置され会場が段々と形になってきたので、フェスティバルが行われるという実感が湧いてきました。さっそく荷物を搬入し、ブースの設営をされている団体さんもいらっしゃいました。出展団体は100を超えており、その多種多様さにも驚きました。団体名を見て、一体何の団体さんだろう?と気になったので明日、明後日が楽しみです。
この3日間の実習で垣間見た学芸員の方の仕事はほんの一部だと思いますが、思った以上に気力、体力が必要だと感じました。学芸員は体育会系の部活をしていた方が多いと伺いましたが納得でした。私たち実習生が帰った後も作業を続けていらっしゃったのだろうと思います。
フェスティバル当日は出展団体を含めたくさんの方が来場されると思うので、担当の仕事をこなしつつ臨機応変に対応したいです。
(N大学 A.O)

2018年秋博物館実習4日目フェス初日

いよいよフェスティバル初日。朝早くからたくさんのお客様がお見えになり各ブースで普段あまり目にしないものを興味深そうに見たり、購入したりしていました。北海道羅臼町の特産品や自然を紹介していた知床羅臼町観光協会さんのブースでは実物大の大鷲の着ぐるみを実際に着て楽しめるようになっており、来館者の方は実物大の鷲の大きさに驚きながら写真撮影などを楽しんでいました。小さなお子さんを連れた方々も多く来館され、出店団体さんの各ブースで保護者の方とお子さん両方が楽しんでいる光景をよく目にしました。私も来館者の誘導案内をしながら各ブースに立ち寄らせていただきました。科学に関するアクセサリーなどを販売していたSCIENTIFIC IDEAさんのブースで自分が大学で研究によく使用する化合物のアクセサリーを見つけ思わず買ってしまいました。案内をしている中で来館者の方とよく話す機会もありイベントスタッフが着ているTシャツデザインのキタフナムシについて聞かれることが度々ありました。今日一日だけで本当に沢山の方と交流する機会を得ることができ、貴重な経験をすることができたと思います。明日も楽しんでイベントを終えることができるよう頑張りたいです!
(KG大学 R.S)

2018年11月16日

2018年秋 博物館実習3日目 フェスティバル前日です

いよいよ明日からフェスティバルが開催されます!
今日は各ブースで使用する机・椅子・パネルなどの大道具をメインに運搬、設置しました。パネルが設置されたことで昨日より具体的に見えてきたブースの多さに改めてこのフェスティバルの規模の大きさを実感したと同時に、明日からの2日間ずっと館内を慌ただしく動き回っている自分の姿が脳裏に浮かんできました。
当日は担当する場所での自分の役割を全うしつつ、実習生として参加するフェスティバルを思い切り楽しもうと思います!
(KG大学 TK)

2018年秋 博物館実習 2日目

実習2日目は、週末に開催される大阪自然史フェスティバルの準備を行いました。
まず、出展者に配るための資料をまとめる作業をしました。出展者が身につける名札を作り、そして出展団体ごとに、作った名札やパンフレットなどを封筒に入れていきます。作業に取り掛かってみると、出展団体の多さに驚きました。団体数は100以上、名札の数はおよそ500あるとのことで、フェスティバルの規模の大きさを垣間見ることができました。
次に、フェスティバルの設営のための資材の運搬を行いました。ブースをつくるためのパネルや机などを会場に運ぶという力仕事だったので、体力の必要な作業でした。しかし、本格的な設営は明日に控えているし、なによりフェスティバル当日の方がより体力・気力を必要とします。大きなフェスティバルに関わるということは、タフさがなければ務まらないということを改めて感じました。
また、初日に館内を案内していただいたときには全く分からなかった館内の位置関係も、今日の作業で館内を行き来したことで少しですが把握できるようになりました。フェスティバル当日は、自分が迷子になることが無いように、迷わず館内を移動できるようになっておかないといけないなと思いました。
フェスティバルの日が近づくにつれワクワクする気持ちとともに緊張感も高まっていきますが、状況を楽しみながら学ぶことができたらと考えています。
(T大学 A.S)

2018年11月15日

2018年秋 博物館実習 1日目

 2018年度 普及教育専攻コースの学芸員実習がはじまりました。初日の実習では、まず初めに、大阪市立自然史博物館の施設内容、歴史、調査研究事業、普及教育事業(広報や特別展)、入館者等についての解説がおこなわれました。次に、研究室・収蔵庫・展示室を巡るツアーをして頂きました。
 今回の学芸員実習に参加するまで、大学でそれらに関わる授業をたくさん受講しましたが、「学芸員さんの視点から見た博物館」はまた違って見え、新鮮に感じました。収蔵庫や研究室に積み上げられている数々の資料を目の当たりにし、学芸員の幅広い業務内容を知り、博物館は「スペース・資金(研究費)・人」が足りていない状況であるということを肌に感じました。 大阪市立自然史博物館が主体となっている特別展(主催展)は主に学芸員さんにより手掛けられているのですが、その入場者数は特別展のメインタイトルが大きく影響するということには驚かされました。また、展示物について、大阪人は「触れるものは、触る!取れるものは、取る!持って帰れるものは、持って帰る!」という習性をもっており、その対策(?)が必要である現状には、何故か納得してしまいました。本日の実習では、様々な視点で博物館を見ることの大切さを学びました。
 明日からは大阪自然史フェスティバルに関する作業になります。様々な視線で取り組み、新しい発見を楽しみたいです。
(O大学・CH)

2018年秋季博物館実習

2018年秋季博物館実習が始まりました。一日目はオリエンテーションでした。

午前中は、博物館実習の流れの説明や大阪市立自然史博物館の歴史・現状の説明、管理棟などの見学を行いました。この博物館では約15人の学芸員の方がおり、お互いに役割分担を決めつつ業務を行っているとのことでした。たとえ自分の専門分野でなくても質問への回答は責任をもって対応しなくてはならない、という教育を提供する立場としての学芸員の責任感を改めて感じました。管理棟には、一つの廊下にそれぞれの分野に関する研究室があるので、数歩進むごとに異なる雰囲気を感じることができました。

午後には、収蔵室と展示室の見学を行いました。収蔵室は冷凍・乾燥・液浸の三種類を見せていただき、様々な種類の標本も見ることができました。乾燥保存と液浸保存の収蔵室はとても広かったのですが、それでも通り道以外はほとんど棚が埋まっており、博物館においての資料保存場所の問題はやはり深刻なのだと感じました。展示室の見学では、来館者としての目線ではなく学芸員として運営する側の目線を教えていただきました。展示をする際にはその時だけを考えるのではなく、これから先に活用していく場として適切であるかも慎重に検討していくことが大切だと学びました。

オリエンテーションも終わり、明日からはより実践的な活動になると思いますが精一杯取り組みたいです。
(甲南大学 NM)

2018年11月14日

2018年秋期博物館実習1日目

秋期普及コースの博物館実習1日目が終わりました。
初日という事もあり、今日はオリエンテーションとして午前中は博物館の概要説明と施設見学、午後からは博物館実習らしく収蔵庫と展示の見学をさせて頂きました。

1日を通して学んだこと…それは、博物館の命でもある資料を集め守り、博物館に学びに来る来館者のために戦う学芸員の勇ましい姿です。
ある時は光や虫やホコリと戦い、またある時にはお金が無いために学芸員自ら展示物を手作りし、またある時には謎設計でメンテナンスしにくい展示ケースを清掃し、またある時には……。
博物館がある限り、学芸員の戦いは終わりません。

何気なく見ている展示は、学芸員の血と汗と涙の結晶と言えるでしょう。今後、博物館の資料や展示を見る目が変わりそうです。
(S大学TN)