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すごいぞアビナン・ミュージアム!実習3日目(地史)

4班実習3日目の日誌です。
勘違いしていて投稿遅れてしまいましたすみません!m(__)m
3日目の4班の実習は、この夏の特別展「氷河時代」の関連イベント「アビナン・ミュージアムの見学」の
補助業務です。

「アビナン・ミュージアム」は博物館のある長居駅から1駅のあびこ駅から徒歩10分のところにある、我孫子南中学校の中にある、知る人ぞ知る小さな博物館です。
9メートル以上の継ぎ目がわからないほどきれいな、地層のはぎとり標本です!
参加者一同、「うおおおお!」です。

美術品のように美しいです。木や、貝化石なども入っているんですよ!
はぎとり標本の足元には、ナウマンゾウやオオツノジカの足跡標本の複製がガラスの床の下に入っていて、上に立って見ることができるのです。もうこれは、見に行くっきゃない!

この博物館は、電話で予約をすると、学校の空いている日に見せていただけるそうですが、いままであまり知られていなかったそうです。そういった地域の資源を掘り起こして利用の契機を作るのも学芸員の仕事の一つなのですね。いつも、アンテナをピーンと張っていなければイカン(`・ω・´) と思いました。

業務内容は、午前と午後の2組の見学者の方たちを、博物館のある学校まで誘導し、午前中は主に見学と中条学芸員・石井学芸員の解説を聞きながら、展示物の内容を把握。2回目の午後からは見学者の方々からの質問にも対応するという、少々ガクブルな内容です。
また、足跡化石のケースは普段は保護のためのアクリル系のシートが置かれているのでそれを外したり、原状回復したりと、少しだけですが会場準備の要素もありました。

「アビナン・ミュージアム」に博物館の行事で行くのは初めてということですが、見学者の都合を考えて2駅集合、名簿づくり、見学の予約、自転車の駐輪場の交渉、資料づくりなど、遅刻などのアクシデントまで織り込んだ、イベント前の仕込みの数々が光ったスムーズな流れで無事にとても楽しい見学会ができたと思います。
目印の旗や、腕章などの小物を携帯することも重要ですが、目立つので、道路を歩く時や集合する時などは、他の通行者の迷惑にならないように気を配るなど、安全面だけでない配慮も大切ですね。

最高気温が38度近い猛暑の中、特に午後の会の方たちの待ち合わせ場所が日向になってしまうのを、交差点の中で最も涼しい場所をチェックして待機場所に指定した判断力、実習生に前日に集合場所の変更を伝達できなかったアクシデントもその場で解決してしまう。「あー、こういう学芸員になりたい!」><と思いました。学芸員は知力・体力・その場その場の判断力のすべてが求められるハードな職業と思います。

私は東京から来ているのですが、驚いたのは、特別展の解説書を持っていき見学会でも販売していたことです。人の手にいかに渡すか、チャンスは逃がさない、という姿勢は東京の博物館では欠けていて、反省すべき点だと思いました。

見学においでの方々は友の会の会員が多く、自然に学芸員とのコミュニケーションが取れているのも関東の博物館とはまったく違います。午後の質問等に答える、という課題は、その蓄積に助けられて、我々もとても楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。
うまく質問に答えられていたら、いいのですが…。

中条・石井学芸員、参加者の皆様、本当にどうもありがとうございました!
アビナン・ミュージアム、ぜひ家族や友人に見せたいです。

ズルして翌日のことも書いちゃいます。
翌日は特別展の関連イベントの講座があり、受付をお手伝いしていると、昨日のイベントの参加者の方々がちらほらと…。あの炎天下を参加してくださって、連続でまた炎天下を来てくれる。すごいぞ!大阪市立自然史博物館!!大阪市民!!

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