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博物館実習2日目

 博物館実習二日目の内容です。
 3班は、地史研究室の林学芸員のもとで、金澤コレクションの同定と整理のお手伝いをさせていただきました。内容は、化石を同定し、出土場所や出土日時などの情報とともにExcel内に保存するというものでした。実習前に林学芸員から、「同定する化石は貝かカニかアンモナイト」と言われていたので、事前にわかっているなら簡単な作業だと思っていました。しかし、実際の化石を見てみると、どこに化石が埋まっているのかすらわかりませんでした。ほとんどの化石は、淡い線状模様や凹凸として、母岩に埋まるように残っていたため、母岩との区別がつきませんでした。普段、博物館の展示で観るような、明確に模様が出ている化石が、いかに保存状態がよくて数少ないものであるかを実習を通して知ることができました。3班には、地学系の学生がいなかったので、同定は学芸員の方を交えて、みんなで聞き合いながら行いました。そうして、100以上の化石の同定作業を終えることができました。初のグループワークでしたが、仲を深めることができたと思います。
 休憩中には、恐竜の卵の化石を見せていただきました。そのときに、恐竜の卵の化石が一昔前に、安価で大量に売られた時期があったというお話を聞かせていただきました。一般人でも手に入るような値段で売られたため、出土場所などの重要な情報が付加されないまま世間に出回ったそうです。現在は、取引に法などの規制がかけられているそうですが、標本としての価値がないものが未だに数多くあるという現状を知りました。標本を伝えていくという使命に、国際的な規約や人間のモラルの必要性と重要性を感じました。 (実習生I)

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