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2017年夏 博物館実習最終日 4班

色々とあって投稿が遅れてしまいましたが、博物館実習最終日を振り返っていきたいと思います。

この日は班分けの区別なく、実習生全員が合同で植物園案内を見学しました。
植物園案内とは、大阪市立自然史博物館が毎月1回行っている教育普及活動であり、学芸員が一般のお客さん達とともに長居植物園内を練り歩き、季節ごとに特徴のある植物を紹介したり、お客さんの質問に学芸員が答えたりするイベントです。なんと30年以上も続いているそうで、しかも台風等のやむを得ない事情以外では中止になったこともないとか。
そんな植物園案内の様子を見学させてもらったのですが、まず午前中は下見やネタ仕込みのために学芸員と補助スタッフ、実習生で植物園内を見て回りました。補助スタッフとは、植物園案内において学芸員を補助する方々であり、友の会の会員で構成されています。驚いたのは、補助スタッフの方々の積極的な姿勢です。
実習5日目となり、若干の疲れが出始めていたところに加えて初の屋外での実習ということで消極的気味であった実習生とは対極的に、補助スタッフの方々は大変熱心に学芸員の先生の話を聞いておられ、また質問をされていました。それは、午後からの一般の方への説明のためというよりかは(もちろんそのためでもあったとは思いますが)むしろ、ただご自身が知りたいからという点が理由の大部分を占めていたように見受けられました。その様子は私に、知識欲を満たすことは喜びにつながるということを思い出させてくれました。
午後からは、午前のメンバーに加えて一般のお客さん達とともに植物園内を回りました。一般の方々もやはり皆、積極的で私にもいくつかの質問をしてくださりました。間違った情報を伝える事だけは絶対にしてはならないので少し緊張しましたが、午前中の下見で教わった内容を思い出し、何とか答える事ができました。下見とは若干コースを変えながらも、大体同じコースを一周して植物園案内は終了。同時に実習も終了しました。

この日の実習を通して、博物館の社会教育施設としての側面の必要性を強く感じました。あれだけ多くの人が(その多くはご年配の方々である)自分の興味があることを学びにやってくる。その需要は、ただ利益を追求するだけでは満たすことはできないかもしれませんが、それでも満たされるべきであると思いますし、またそうであってほしいと願っています。学びたいと思ったときに、博物館が学べる場所であること。この状態がいつまでも保存されてほしいと思いました。(4班 S.I)

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