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令和元年度 夏期博物館実習4日目

実習4日目は植物標本の整理と登録を行いました。植物の標本は押し葉にして乾燥させた植物を台紙に貼った状態で保存されています。植物を台紙に固定するのにマスキングテープのようなものが使われていますが、これはラミントンテープといって、裏に樹脂が付いているテープです。貼りたい部分を温めると粘着できる仕組みになっていて、そうめんを束ねるのにも使われています。今度そうめんを茹でる時には注意して見てみようと思います。
標本の整理ではまず押し葉(さく葉)標本を整理番号順に並べました。この整理番号は採集者ごとに付ける番号で、この日は長谷川学芸員の採集した標本を並べました。数でいうと1~2000くらいまであり、小分けにしてチャック袋に入れて整理していましたが、実習室の机に山のようになっていました……中には屋久島で許可を得て採集された天然記念物の標本などもあり、とても貴重なものを扱わせていただいているという緊張感もありました。
次に登録という作業を行いました。先程並べた標本に標本番号の判子を押し、データベースへの登録を行って終了となります。私は判子を押す作業を行っていましたが、1回押すごとに判子の番号をずらさなければならず、なかなか大変な作業でした。ただ、私が付けた標本番号がそのままデータベースに載り、全国の研究者の方に公開されるので責任は重大です。2人で確認をしながらミスがないよう登録を行いました。
5日間の学芸員実習も早いもので残すところ1日となりました。明日は今までの標本管理とは違い、イベントの補助です。学芸員実習を通して学芸員の仕事の多さには驚いていますが、また明日新たな仕事を体験することになります。残りの1日も多くのことを学び、この実習を有意義に終えたいと思います。
(4班 K大学 N.I)

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