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2020年度 夏期博物館実習5日目 3班

5日間あった博物館実習も最終日です。
今日はまず、鳥類を中心に標本台帳や資料受入票、登録ナンバーについて説明していただき、鳥類の標本とタグを照合しました。鳥類の標本と聞くと、博物館でよく展示されている立ち姿や飛んでいる姿を想像しますが、研究やタイプ標本として保管する場合は収納しやすいように羽がたたまれて頭部から足まで一直線になっている状態で保管すると知り、驚きでした!今日は登録ナンバーや種名、標本が拾われた場所や日付などの必要な情報が書かれたタグとそのタグに対応する標本を合わせていく作業を行いました。

次に哺乳類の標本の作り方について簡単に説明していただき、砂場に置いておく事で肉の部分は虫や微生物に分解された状態のアムールトラの脚の骨を洗いました。アムールトラは脚1本分の骨だけでもそれなりに重量があり、爪も大きくて鋭く、骨だけでもアムールトラの迫力を感じました。骨に残っている筋や肉はメスやハサミを使って取り除くのですが、これがものすごく取りにくく苦戦しました。全ての骨を洗い終わった後、実際に骨格を組み立てながら説明を受けました。アムールトラで肉食動物であるだけに、立派な犬歯に興奮しました!また、胸椎や腰椎などはパズルのようにはめて組み立てられるのが面白かったです。

本来は最終日は博物館での行事の手伝いをするようですが、今年度は新型コロナウイルスの影響で残念ながら行事に関わる事はできませんでしたが、そのかわり学芸員の普段の仕事についてたくさん知ることができたと思います。普段の生活の中では触ることのない標本を取り扱ったり、博物館の裏側について知ることができとても充実した実習でした。
色々なことを教えてくださった学芸員の方々、同じ班の皆さん、ありがとうございました。
大阪市立自然史博物館についてより詳しく知った上で、また来館者として展示を見に行きたいと思います。

奈良女子大学 M.M