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2020年度 博物館実習 2日目

私たちの班は2日目は地史に関する実習を行いました。
午前中は収蔵庫で鯨の骨の標本の整理をしました。鯨の体は大きく、骨一つ一つもかなりの大きさになるため、分解された状態で保管されていました。その骨の形から法則のようなものを考えてどの骨が体のどの部分に当たるのかを考え、向きや部位ごとに分けていきました。中には鯨が生きていた頃に骨折し、治ったあとも見られ骨の一部だけで鯨が生きていたときのことまでわかり非常に興味深かったです。その後分けた骨を並べて論文に使用する写真の撮影について教えていただきました。論文をどのように作っていくのか興味があったので参考になりました。
午後は化石の実習をしました。最初に展示室に展示されている化石の解説をしていただいた後、アンモナイトのような大型の化石のクリーニングの体験をさせていただきました。先端が振動するペンのようなものを使って化石の表面に付着した石を砕いていくのですが、案外ポロポロと剥がれていくので作業をしていて気持ちがよかったです。次に、薬品で微化石と言われる小さい化石を抽出する作業を体験した後、電子顕微鏡を用いて微化石の観察をしました。非常に小さなアンモナイトやサメの歯の化石などを見ることができました。
私は普段骨や化石といったものを扱う分野に触れる機会が少なく、この日の実習は知らないことばかりで新鮮な体験ができたとともに、非常に興味深いことをたくさん学ぶことができました。
5日間を通して見ても、様々な分野に触れることができて非常に勉強になりました。親切にいろいろ教えてくださったり、個別な対応も快く聞いてくださったりして、学芸員の皆さんには感謝でいっぱいです。大阪市立自然史博物館に実習に来れてよかったです。ありがとうございました。
(5班 K大学 Y.K) 

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