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フィールド観察会&シンポジウムのお知らせ

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<概要>
 伊吹山(標高1,377m)は滋賀県北東部と岐阜県との県境にあり、日本海型気候と太平洋型気候の境界に位置し,花の百名山の一つとして知られています。石灰岩が広く分布、露頭するカルスト地形で、表土が薄く岩が多いといった特有の自然条件が伊吹山の多様な草地植生を支えており、平成15年に天然記念物伊吹山頂草原植物群落として指定されました。
 近年、高山植生に対するシカの採食が激化し、およそ10年前に伊吹山を守る自然再生協議会が立ちあがりました。平成28年に伊吹山入山協力金などによって、山頂に全長約3キロメートルの植生防護柵が設置されましたが、植生保護柵の破損など、シカの採食影響は継続中であり、貴重な伊吹山の植物群落の保全に向けて地域、研究者、行政のとりくみが続いています。

【フィールド観察会】
 日時:2022年8月21日(日)10:00~13:00
 集合:09:00 米原駅東口 観光バス乗り場(バス乗車の場合)
    10:00 伊吹山山頂駐車場(現地集合の場合)
 場所:滋賀県伊吹山

<スケジュール>
10:10 講師紹介後、伊吹山観察(ルートは当日説明、西登山道)
11:40 山頂で各自昼食
12:15 観察再開、オオバギボウシ柵、踏みつけ排除試験区、北弥勒堂、三角点、測候所跡、
    東登山道分岐点、古い金網柵、頂上を一周
12:40 中央登山道を通って駐車場へ降りる
13:00 駐車場に戻る
13:10 伊吹山山頂駐車場 出発

【シンポジウム】
「伊吹山の保全と地域連携―過密度シカ個体群が生息する伊吹山草原の現状と課題」
 日時:「フィールド観察会」と同日に開催 14:00~16:30
 場所:米原市伊吹山文化資料館(滋賀県米原市春照77)

<スケジュール>
 開会の挨拶・趣旨説明 前迫 ゆり 関西自然保護機構会長(大阪産業大学)
〇「伊吹山の草原植生と保全の経緯」 高橋 滝治郎(ユウスゲと貴重植物を守り育てる会)
〇「伊吹山の保全と地域の取組み」 高橋 順之(米原市伊吹山文化資料館)
〇「伊吹山頂草原植物群落における土壌露出被害」 高原 泰生(京都大学)
〇「伊吹山の自然再生のためのニホンジカ対策の課題」 高柳 敦(京都大学)
総合討論
 閉会の挨拶 岩崎 敬二 関西自然保護機構副会長(奈良大学)

*参加案内*

申込み:必要 (現地参加の場合にも連絡をお願いします)  

参加費:無料

集合解散:JR米原駅(米原駅-伊吹山-シンポジウム会場-米原駅:大型貸切バス運行予定)

応募方法:メール(konc@mus-nh.city.osaka.jp)またはFAX(06-6697-6306)で、KONC事務局へ①~⑥の項目をご連絡下さい。

①氏名   ②生年月日(保険用)  ③携帯電話番号(緊急連絡先)
④メールアドレス  ⑤日本生態学会の会員か否か 
⑥バス乗車希望の有無

定員:30名 *定員に達しました。

申込締切日:2022年7月31日(日)

主催:関西自然保護機構 共催:日本生態学会近畿地区会