「大阪府高等学校生物教育研究会」協力会だより
第3号(2010年6月)

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「協力会だより」第3号発行にあたって   協力会会長 江藤昌晴
昨年度、名誉顧問・、名誉会員・現役の先生等、41名の先生方のご賛同を得て発足
いたしました「協力会」は、当初の目的を達成することができました。「研究会」の牧野会長からも謝辞をいただきました。会員の皆様方に心から御礼申し上げます。
今回特筆すべきことは「研究会誌」が2年間のブランクを経て再刊されたことです。
これも会員の皆様のご支援の賜物であると思います。かつて研究会誌の編集に第7号(創立30周年記念号)から10年あまり関係した私にとって、こんな嬉しいことはありません。
どうか「協力会」の皆様方、「研究会」の活動、そして発展のために、今後ともご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
 
ご報告とお礼     大阪府高等学校生物教育研究会
会 長   牧 野 修 司
先日(6月2日)、千里ライフサイエンスセンターにおいて、研究会総会・記念講演・協力会総会が行われました。協力会の先生方には、記念講演会から参加していただき、講演会後に研究会へ、昨年に引き続き8万円の助成金をいただき、その場で研究会会員にも紹介いたしました。助成金は、有効に使わせていただければと考えます。
学校に余裕が無くなり、さらに研究会も時間的・経済的等に余裕のないご時世が続いています。そのような中で、物心両面に渡り先輩の皆様から、ご支援・お励ましをいただき、感謝に耐えません。研究会として、十分にお応えできず大変恐縮ですが、これからも、よろしくお願いいたします。
なお、今後の研究会合同実施の行事等で、お会いできますことを楽しみといたします。
取り急ぎ、ご報告とお礼まで
 
 
             第2回総会を終えて    協力会副会長 中野 俊勝
先日「協力会」第2回総会を終えましたが、つい先日、本会が発足したと思っていたらアッという間に1年が経過していました。
 この間にも、教育現場での状況がさらに厳しさを増しているような気がします。
 研究会総会に見えている会員の先生方は、以前から大活躍の方々で顔馴染みが多いのですが、昨今新規採用の先生方が増えているにもかかわらず、新しい先生の出席が少なかったのは寂しい感じがしました。
 嬉しいニュースとしては、本協力会の支援もあって、昨年度休刊になっていた伝統ある「研究会会誌」第37号が、会員の先生方の努力によって発刊されたことです。
 ところで、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の昨年度の理数系教員指導力向上研修事業に、私の地元の市教育委員会では、「大阪湾岸まるごと教材化計画」と題した研修事業を実施し、教員向け研修の充実が図られました。そして、こんな素晴らしい取り組みをしていることを大変心強く思いました。
 その際に、同じJSTの事業に、府教育センター主任指導主事橘淳治先生が、「湖の物質代謝と生物」、「植物による水質浄化実験と環境統計解析」、「新教育課程『生物基礎』『生物』の実験実習の開発と研修」(生研として申請)、「キットを用いない大腸菌プラスミド遺伝子組換え実験とリスクコミュニケーション教育」(生研として申請)の4つの研修事業を推進しておられたことも知りました。これらの事業は、教員の研修成果は勿論、費用の支援があるのみならず、加えてこの積極的な姿勢が多方面にわたって良い刺激となっているはずです。
 教育現場でも、「不易と流行」があって、若い先生方がベテランの先生方から多くの基本に当たる専門知識と技術を学び、そこに新しい研究成果や実験方法を合わせれば、一層充実したものが生まれてきます。
 私たちの協力会では、学校現場においてベテランの先生方も、若い先生方も共に力を合わせて頑張っていただけるよう、微力ですが応援団としてお付き合いしていこうと考えています。そして、我々もかつて教壇で燃えていた頃を思い出すと共に、現職の先生方から刺激を受け、いつまでも生物教育への情熱を燃やし続けたいと思います。
 
今年度(2010年)の行事予定
(1) 総会(研究会総会と同日時に実施済み)・・・下記はその報告
6月2日(水)於千里ライフサイエンスセンタービル5Fサイエンスホール 国際会議が行われる素晴らしい会場で、研究会総会後の記念講演を拝聴しました。「細胞の世界」と題して大阪大学教授 米田悦啓先生が機能たんぱく質の研究方法と核たんぱく質の選別輸送についてわかりやすく話されました。特に核膜を通しての選別輸送は、先生の最新の研究成果で、核膜孔を通して積み荷と船(運ばれるものと運ぶもの)が特異的に結合して輸送されることを物質的に解明されたものであり、大いに興味をひかれました。
閉会のあと、参加者の前で江藤協力会会長より牧野研究会会長へ今年度の助成金8万円(昨年と同額)が贈呈されました。
5時からの協力会総会は、21年度会計報告と行事報告、22年度行事予定と予算がプリントどおり承認されました。
5時30分より近くの居酒屋で現役の先生方との懇親会を行いました。
(2) 見学・懇親会「近畿大学生物理工学部」
夏休みに行われる研究会の行事「施設見学会」に便乗します。大阪市内と阪和線紀伊駅からバスが出される予定です。(詳細は以下のとおり)
(3) 研修・懇親会「大阪市立自然史博物館・植物園、第62回生徒生物研究発表会」
 昨年と同様に実施します。日時は11月23日(祝)10時より
 どの行事も、参加希望者は事務局(辻本)へTELかFAXして下さい。詳細をお知らせします。
 
近畿大学生物理工学部キャンパス(紀の川市)
 本協力会では、生物教育研究会施設見学会にご一緒して、標記の学部施設見学を予定しています。久しく離れている大学の最新研究内容や実験装置などに触れて、脳のリフレッシュも図れるのではないかと思っております。
近畿大学生物理工学部は、今春学科改組を行い従来の5学科から6学科になりました。その結果、志願者数が前年度比約150%の増でした。
 学科については、以前から人気のあった、生物工学科(植物、微生物系)、遺伝子工学科(動物系)の2学科のネーミングはそのままに、他に食品安全工学科(農場から食卓までの食の安全と機能)、システム生命科学科(情報技術を用い生命の全体像をとらえる)、人間工学科(人や環境にやさしいモノづくり)、医用工学科(医用機器の開発、操作、管理)が新設された。
 今回の見学会の実施日時は、大学側の学会等の都合と高校側の日生教兵庫大会やSSH関連の発表会などで、8月6日(金)に決まっていますが、集合場所・時間の詳細は研究会施設見学会担当者が詰めてくれています。
交通機関については、大学のご厚意で大阪市内と大学最寄りの阪和線紀伊駅の2ヵ所にバスの手配をしていただきます。
当日の昼食は、夏期休暇中ですが学生食堂を営業してもらいます。
見学内容については、
生物工学科:コケ植物による屋上緑化、耐病性遺伝子の組み換え、C3、C4サイクル両方を持つ植物
○遺伝子工学科:カニクイザル、マウス、ウサギのES細胞、アマミノクロウサギのクローン作成法、マイクロマニュピレーター操作実習
○医用工学科:人工膝関節、人工動脈弁、人工股関節等の実物、材料の強度試験装置、医用工学棟の人工透析装置、人工呼吸ダミー、臨床工学技師研修装置
○食品安全工学科:PCR法実験装置、DNAシーカンス分析器、機能タンパク質分析装置、電気泳動装置
  以上用意してもらっていますが、参加人数や時間によって変更になることがあります。
                                   (中野記)
 
会計報告
 22年度 収入済み             支出済み
前年度繰越金   57,850円   「協力会だより」
会費・寄付金  131,000円     2号発送経費  3,700円
   2,000      8人        会費払込料金    3,880円
   3,000     16人        事務費(コピー等) 1,000円
   5,000     10人        助成金      80,000円
   9,000 (3年分)  1人           支出合計  88,580円
   10,000      2人
          (計37人)       支出予定
収入合計  200,850円    第3号発送経費  約3,500円
 
 
近況(振込用紙に記入の文)
浅野素雄:最近 池田清彦著「38億年生物進化の旅」を読みました。今はやりの「地球温暖化」や「環境問題」も、もっと永いスパンで考える必要があると思います。
古久保俊子:見学・懇親会には日程の都合がつけば参加させていただきたいと思います。近大原研、理工兼務で在職した思い出が・・・。なつかしうございます。
江藤昌晴:友人と二人で百坪ほどの菜園を楽しんでいます。
河野成孝:小学生の相手をしていますが、すっかり生物教育とは縁遠くなりました。小旅行や囲碁、市の貸農園での農作物作りを楽しんでいます。
中野俊勝:高校授業料無償化により、各学校への期待が大きくなります。生物教育研究会のますますの発展を願っています。
寺岡正裕:今年もよろしくお願いします。ボチボチやってます。
 
訃報連絡
佐古廣衛氏が逝去されました。奥様より次の通り連絡がありました。
「拝啓 皆様方にはご健勝のことと拝察いたします。今年度の会員登録のご案内をいただきましたが、亡夫 廣衛 肺がんのため1月30日永眠しましたのでお知らせいたします。亡くなります数時間前まで、普通の生活ができましたことが何よりでございました。生前のご厚情を感謝いたしますとともに会のますますのご発展をお祈り申し上げます。  5月8日 妻 勢子」
追悼の誠を表します。奥様へは事務局より弔意のお手紙をお送りしておきました。
 
22年度『大阪府高等学校生物教育研究会協力会』会員名簿(6月20日現在)
                (記載順は生物教育研究会会誌役員名簿による)
(正会員)
  浅野素雄    今安達也  松田仁志    和佐眞宏   江坂高志
  柿迫 修    原本哲也  多々浩爾   中原    山田孝子
  渡辺勉治郎  山田 惇  足立    萱村善彦   原田 彰
  福坂邦男   平賀正男  古久保俊子  三木正士   江藤昌晴
  西川 巌   吉川   河野成孝   中野俊勝   辻本昭信
  松本弘    山住一郎  奥本     石崎英男      以上29名
(賛助会員)
  牧野修司   奥野嘉彦  杉山友重   冨田織江   大島みどり
  寺岡正裕   柴原信彦  田中正視              以上8名
  ★住所、電話等の個人情報については事務局へお問い合わせください。
 
協力会役員と事務局
会長・・・江藤昌晴     副会長・・・中野俊勝
幹事(事務、会計、会計監査など)・・・松本弘、梶村重次、辻本昭信
事務局(辻本昭信)  振替  口座番号 0910−2−226178
口座名  大阪府高等学校生物教育研究会協力会
  住所  高槻市西冠1−10−1  電話  072−675−1710
FAX 072−675−1736 メール s.tsujimoto◎tcn.zaq.ne.jp ←迷惑メール対策で◎です。
《ご意見や、お尋ねなど遠慮なくご連絡ください》
研究会のホ−ムペ−ジに「協力会」を掲載してもらっています。

             高野街道を散策しませんか
 河内長野市は、西、東、中高野街道が合流して高野街道になっている交通の要衝であった。また、観心寺、金剛寺、延命寺、地蔵寺、極楽寺、盛松寺、松林寺等の有名な寺院も多く、素晴らしい文化財に取り囲まれている。生徒が居住している地域について、担当の教科以外で勉強しておくのも悪くは無かろうと思い、郷土の歴史について学習を始めた。 現在郷土の学習を始めてから、約32年ほどたった。このようなわけで高野街道付近の史蹟等の勉強も行ってきた。良い天気の日に高野街道を一緒に散策しませんか、お誘い申し上げます。興味ある方は連絡ください。また、機会があれば、実施日や内容についてもこの紙面でお知らせ申し上げます。                  (松本弘記)
 
 研究会から「生物教育研究会誌」第37号(平成21年度)、「生徒生物研究発表会記録」「日本生物教育会兵庫大会へのご案内」をいただきましたので同封します。

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