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冬季博物館実習4日目

2班は午前中は収蔵庫内の貝殻の標本の整理を行いました。
今まで貝殻の棚は木製のものを利用していましたが貝殻を木で囲ってしまうと保存上良くないためため棚を変える準備を手伝いました。また同様の理由で脱脂綿や木箱も保存に適していないためプラスチックケースや化学繊維のワタが保存に適しているということを学び、自然由来のものよりも人工的なものの方がよいことに驚きました。
棚の引き出しの中には様々な大きさの貝が収蔵されており、力仕事かつ単調な仕事ではありましたがとても楽しく作業できました。
午後は液浸標本を扱いました。液浸標本に使用している液体のほとんどであるエタノールは揮発性であるため、長期間の保存で減っていってしまうため、エタノールの補充を行いました。液浸標本と聞くとホルマリンのイメージがとても強かったですが実際にはホルマリンはギ酸に変化してしまうため、標本をホルマリンで固定した後は70%エタノールで保存していると学びました。
また、液浸標本のラベルは標本と一緒にエタノールの中に入れておりすべて手書きのものであることにとても驚きました。今回扱った標本はほんの一部でしたが、その数のエタノールの補充だけでもかなり時間がかかったので1つずつ手書きで細かい情報を書くのはかなりの時間と労力がかかったんだろうなと感じました。
明日は最終日なのでわからなかったことや気になったことは今まで以上に積極的に聞いていきたいと思います。
2班 M.S

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