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2018年度夏期博物館実習5日目(5班)

2018年8月25日、博物館実習5日目。
この日は博物館実習最終日で、”植物園案内”という長居植物園でのイベントに補助スタッフとして参加させていただきました。
イベントは午後からの開始で、午前中は学芸員の方と博物館ボランティアの方々と一緒に長居植物園にて下見を行いました。私は、専門が植物でないこともあって植物に関する知識はほぼ皆無でしたが、学芸員の方や博物館ボランティアの方々、そして植物に詳しい実習生たちから園内の植物を見ながら知識を吹き込んでもらうことで2時間程度の下見にも関わらず、随分と色々なことを知ったように感じた上、実際にイベントに参加する人の気持ちが分かった気がしました。知識がない人にとっても面白いと感じる豆知識を普通に話すことができる学芸員や博物館ボランティアの方々は、とても参加者の気持ちに寄り添うことができておられてすごいと思いました。そういった力は、ただ部屋にこもって勉強しているだけではつかず、野外に出て人や生き物とたくさん関わることで身につくと思ったので、私も実践していきたいです。
下見を通して、今回の植物園案内では、この時期ならではの植物に加えて、数日前の台風の影響で地面に落ちていた折れた枝や葉などに注目することにしました。しかし、実際にイベントが始まると、下見で見ていた植物の他に、参加者の方が発見したキノコの解説なども加わりました。この様に、博物館のイベントでは、学校の授業と違って、参加者の発見や疑問に応じて中身を自由自在に変えることができるのを目の当たりにしました。その場で参加者の疑問を解決する学芸員の方の対応や、図鑑や映像と違ってありのままの植物を観察することで臭いや感触、生え方などを見ることができること、そして解説員からだけでなく参加者同士で情報を交換したりするなどといったコミニュケーションを取る機会があるということが、このイベントの良いところだと、私は思いました。また今回は、補助スタッフが多かったということもあり、野外での顕微鏡観察が加わりました。これには、いつも参加されている方々も興味を持って下さり、楽しんでいただけたように感じました。

私は五日間の博物館実習での展示、標本整理、収蔵庫での作業、植物園案内などを通して、学芸員の仕事の奥深さを実感しました。そして学芸員の仕事とは、研究や展示がメインだと考えていましたが、想像以上に人との関わりが多い仕事であることを知りました。今回の植物園案内では特にそのように思いました。当然のことですが、学校で学んだ座学以上に博物館のことを学ばせていただきました。五日間ありがとうございました。
O大学 Y.O

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