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2019年度 博物館実習 冬季一般コース 4日目

博物館実習4日目は昨日に引き続き4班に分かれて実習を行いました。私たちの班は、植物標本を扱う作業でした。

午前中はまず、特別収蔵庫で実際に収蔵されている植物の標本見ながら標本が配架されるまでの流れ等を説明して頂きました。大阪市立自然史博物館では30万点ほどある植物標本のうち10万点ほどはナンバリングとデータベース化が済んでいるのですが、ナンバリングがまだのものやナンバリングは済んでいるがデータベース化がまだのものも多くあるそうです。そこで私たちの班は、未ナンバリング標本の仕分けや、種子・果実標本のデータベース登録などの標本の整理作業行いました。私は植物標本の台紙に、アラビアゴムの粉末を溶いてできた糊を用いて再同定されたラベルなどを台紙に貼る、という作業を担当しました。普通の糊だと数年で剥がれてしまうところがこの糊を用いることでラベルなどが剥がれずに保存できる期間がとても伸びるそうです。刷毛を用いて塗っていくのですが、普通の糊の量では接着が上手くいかず初めは少し苦労しました。担当者の方に教えて頂き最終的にはしっかり接着することができホッとしました。

午後からは、特別収蔵庫で種子・果実標本の配架作業を行いました。ラベルに書かれた情報を基に分類し箱へ入れていくのですが、もし間違った箱に入れてしまうと二度と見つかることはないだろうとのことでした。そういった緊張感もありつつ、実際の標本を手に取りながらの配架作業は大変貴重で楽しみながら学ぶことができました。

実習も明日で最後の日を迎えますが、最後まで気を抜かずしっかりと学んでいきたいと思います。

滋賀県立大学 S.T