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2021年度博物館実習4日目

大阪大学のN.Kです。今日は学芸員の長谷川さんの指示にしたがって植物標本の登録を行いました。登録作業という言葉だけ聞くと楽な作業のように思えますが、もし間違った情報を登録してしまうと、あるはずのものがないといったようなトラブルのもとになってしまうため、集中して決して間違いがないようにする必要があります。また、一つや二つならほとんど時間はかからないのですが、登録を待つ標本はダンボール複数個分あり、大変時間のかかる作業となっています。なぜそのような大変な思いをしてまで登録作業を行わなければいけないのか?と思う人もいるかもしれません。しかし、もし登録が行われていなければ、標本を使いたい外部の研究者が、この博物館に目的の標本があるか確認できません。博物館の持つ標本を活用してもらうために、登録作業は大変重要なのです。
登録作業の大切さを理解してもらえたところで、この作業の大変な点について語っていきましょう。まず、この作業の基本はラベルに書かれた情報をパソコンに入力することなのですが、手書きラベルの一部には文字の癖の強いものが…、もし皆さんがこれから標本を博物館に持ち込むなら、出来ればラベルはパソコンで作成していただけるとありがたいです。また、標本は壊れやすいので扱いには気を遣います。ただ、量がとにかく多いので、スペースの都合上積んでいく必要があり、いつの間にか不安定な積み方になっていることがあります。かといってあまり丁寧に積んでいくと、作業時間がどんどん延びていき、いつまでたっても終わらなくなるというジレンマがあり、悩ませられます。
今日の実習で、私は、来館者から見えない多くの地味だが、避けては通れない作業によって博物館は支えられていることを学びました。皆さんも、これから博物館に行ったときは、博物館の方々の見えない努力を、ぜひ思い出してあげてください。以上です。

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