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2021年度博物館実習 最終日(1/13)

初めまして、博物館実習最終日のブログを担当する三重大学のSIです。

最終日は前日の実習と同じく、3つの班に分かれてそれぞれ担当してくださる学芸員の方々に指導を受けました。私たち3班を担当していただいたのは昆虫研究室のM先生でした。

午前は昆虫研究室の3名の学芸員が主にどの分類を担当しているのか大まかな説明を受けました。昆虫は種数がとても多いため、それに伴って標本の数も他の研究室に比べて多くなっていました。昆虫研究室の話を聞いた後は収蔵庫へ行き、昆虫の標本を見ました。同じ分類の種でも、生息する場所などで様々な形態をしていました。様々な標本を見た中で、アミメカゲロウ目あるカマキリモドキが印象的でした。見た目はカマキリにとても似ていて、クモの卵に寄生して卵を餌に成長するという生活史を持っていることを知りました。収蔵庫を見た後はウスバカゲロウ科の標本作成を行いました。羽の網目がとても綺麗でした。触覚などが取れやすく扱いがとても大変でした。
午後は午前の続きで、ウスバカゲロウ科の標本作成を行いました。全部で約150匹ほどの標本を作成しました。その後、作成した標本の種を同定すると10種のウスバカゲロウがいました。同じホシウスバカゲロウの中に新種がいることが最近発見されたと聞きました。今回の標本の中にもいくつか別の種が混ざっていました。成虫の形態はもちろん、幼虫の形態にも違いがあるそうです。最後に種ごとに整理した標本を収蔵庫へ持って行き、種ごとに棚に収納して実習は終了しました。

これまで昆虫の標本作成など経験したことがなかったので、とても良い経験になりました。また、標本を見たり、作成したりする中で新たな知識を得られて良かったです。

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