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2022年度夏期博物館実習 2日目 (8/25)

こんにちは。滋賀県立大学のK.S.です。
私が配属された2班の実習2日目は昆虫研究室の藤江さんの指導の下、マイマイカブリの標本整理を行いました!具体的には、標本がどこにあるのかすぐに検索できるように産地ごとに標本を並べる作業でした。実習は特別収蔵庫で行いました。夏でも少し寒いくらいで、全身がナフタレンで防虫された気がしています。初めはオサムシの仲間がギッチギチに詰まったドイツ箱から、マイマイカブリだけを分ける作業をしました。マイマイカブリは乾燥標本で少しの接触によって簡単に爪や触角がとれてしまうため、標本の隙間が小さいととても緊張する作業でした...。次にマイマイカブリを地方ごとに分ける作業を行いました。ラベルを読んで地方ごとに分けたのですが、ラベルはとても小さいうえに決まった書き方がないので読むだけでもかなり大変...。特に手書きで癖のある字は読みにくく、市町村の名前しか採取場所が記入されていないラベルには苦労しました。中にはラベルがついていないものがあり、こうなってしまうと標本ではなくただの死骸です。実物とデータが合わさって保存されていることではじめて標本の価値が生まれるんですね。最終的には都道府県ごとに整理したのですが、使用したドイツ箱はなんと10箱以上!収蔵庫で見せていただいたアオカナブンが全部で2箱だったことを考えると、マイマイカブリの標本数は異常に多いのです!マイマイカブリは見た目が珍しいため採取されることがとても多いと説明してもらいました。そして北の産地から順に標本を並べてみると、北に行くほどカラフルで体が小さく、南・西に行くほど体が大きくなるんです!こんなことも、標本を整理することで初めて見えてくることを実感しました。学芸員の方々が日々膨大な数の標本を整理しているおかげでたくさんの研究ができるんだなと感動を覚えました。貴重な体験やお話をありがとうございました!

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