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2022年度夏期博物館実習 2日目(8月25日)

こんにちは。博物館実習二日目担当のO大学のY.Mです。
二日目は各班に分かれそれぞれ担当の学芸員さんのもとで実習を行いました。
私たち五班はI先生のもと午前中は一般収蔵庫の床掃除を行いました。
この床掃除はただの掃除ではなく学芸員の大切な仕事の一つです。
それは資料の天敵である虫が大量発生していないか調べる仕事です。
実習生三人で手分けして一列ずつ掃除を行い、集めたゴミの中に虫が入っていないか確認しました。
その際、動物標本に集まる「カツオブシムシ」「ルリホシカムシ」植物標本や昆虫標本に集める「シバンムシ」が発見されました。ですが今回は大量発生というほどでもなく過去発生した虫たちの残骸と考えられます。
やはりこのような資料の天敵となりうる昆虫が存在するということ、また資料を未来に残すという学芸員の大変重要な仕事だということを今回の収蔵庫の掃除を通し学ぶことができました。
掃除後はボーリングコアの解説とボーリング調査の紙ベース(ボーリング柱状図)を専用ソフトを使用しデジタル化を行いました。ボーリング柱状図は今まで青焼きという方法で紙媒体のものとして保管されてきましたが青焼きという方法では経年劣化が激しく最近では保管方法の見直しがされています。
ボーリング調査は活断層調査などの研究目的のものや建物を建設際に行われる地盤調査の一般的なものと分けられます。
1995年に起きた阪神淡路大震災をきっかけに大阪市では様々な平野部でのボーリング調査が行われてきました。これらの調査資料を保管する重要な役割も博物館で行っています。
私はある小学校の地質調査資料のデータ化を行いましたが情報量の多さに驚きました。
今回の実習より学芸員の仕事内容や地域や企業との関わりの重要さを知りました。

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