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2022年度 夏期博物館実習4日目 (8月27日)

こんにちは。岡山理科大学のT.M.です。2班の博物館実習4日目の実習日誌を担当します。
私が所属している班の実習4日目は、館長室にて寄贈された標本の仮登録を行いました。具体的な作業内容は、2人1組でコンテナに入っている標本を調べて、その情報をExcelに記載するといったことです。標本番号、標本名(日本語名と英名もしくは学名)、分類群、採集地(日本語表記と英語表記)、備考事項を記載しました。博物館には、極めて膨大な数の標本が保管されています。これらの標本に関する情報をデータとして記録することで、展示や教育普及・調査研究等の目的で使用されます。
本日扱った標本の種類は動物や植物の化石の他、岩石や鉱物、石材と多種多様でした。そのため、標本を図鑑などで調べても、標本名がよくわからなかったことが多々ありました…。その度に川端館長に質問・確認して解説してもらいました。岩石や鉱物といった自分が知らなかった分野はもちろん、動物など自分なりに勉強していた分野でも新しく学べた内容がたくさんありました。例えば、恐竜の卵の化石からは外形や表面の状態といった情報を読み取ることができます。その情報から産卵した恐竜の種を大まかに推定します。こういったことは、実際に標本を取り扱う中で初めて分かることなのだと痛感しました。
他にも、標本に付随しているラベルを読み取る際に苦労しました。というのも標本は、世界各地で採集されます。そのため聞いたこともないような地名や、ラベルが英語表記ではない場合も当然あります。その度にネットで調べました。同時に博物館には、日々各地から様々な標本が収集されていることを実感しました。
今回の実習は、標本をデータとして登録する作業の一端を担当しました。博物館に資料として登録するためには、それだけ数多くの段階を経ているということにもなると思います。そして学芸員や各分野のスペシャリストといった多くの方々が、膨大な数の標本を日々整理されていることで、展示や普及・教育活動、調査研究といったことができるのだなと考えさせられました。
今回の実習を通して博物館の実態を垣間見ることができ、とても貴重で有意義な体験ができました。

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